家族愛
同情とかそんなつもりはない。
ただ今から書く事は俺が今の環境で俺自身にけじめをつけたくて自分で自分の心を整理する。
今から約十年前。
当時はまだ9歳で人の死について何一つ理解出来なくて別に身近に起こる事でも無さそうだしと思っていた俺がいた。
いつものように学校に行く、遊ぶ、帰ってくる。
その繰り返しだったこの時期。
母は入院を繰り返してた。
たいした病気でもなさそうだし俺は何一つ気にしてなかった。
そんなある朝。
いつもどうりに朝起きて学校に行きいつものように授業サボってた。
そこに青ざめた先生こっちに向かって走ってくる。
またなんか怒られると思った俺は顔がひきつる。
この先生が放った一言から俺の人生は大きく変化していく。
「こうだい君おかあさんがおかあさんが…とにかく病院に今すぐに向かって」
そんな先生に対して俺は大げさだなっと思いながら渋々病院に向かった。
着いた途端にいつもと違う雰囲気に気づく。
息も荒く苦しそうに人工呼吸器を付けているおかん。
親父の涙なんか一度も見たことないのに目いっぱいにたまってるのだけは見えていた。
次回、家族愛に続く(>_<)