当たり前
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「当たり前」
幸せの根本ッてのは、
普段たわいもなく過ごしている毎日。
いつものように馬鹿やって笑ったり、
帰ってきたら「おかえり」ッて言ってくれる人がいたりする。
そんな当たり前が幸せだと思う。
でも大半の人間は、
何かを失った時や平凡な毎日が欠けた時に気がつく人が多いと思う。
「あん時は幸せだったなぁ」とか「毎日コンビニでたまって喋ってた学生時代は今考えると幸せだった」とかみたい。
なんで俺がそう思うのかは理由があんだよね。
俺は小学4年の時に母親をガンで亡くしてて、
それまでは親なんていて当たり前だと思ってたし、
親のありがたみが分かんなかった。
今は新しいおかんができて小さかった兄弟達も立派に大きくなってる。
俺にとって家族が皆いる事が幸せって気付いた。
でも俺はもうひとつ気付いた。
人間は馬鹿だから大切なものや大事な何かを失って欠けた時に初めてそれが幸せだったって事に気付くって事を。
だから皆も今の当たり前に幸せを感じて生きていって欲しい。
ただただ平凡なくだらない毎日だってそれが幸せなのかも知れないんだから。
今この瞬間を大事に。
この言葉心の片隅にでも置いてほしい。
家族愛②
親戚もたくさん来てた。
俺はこれから何が起こるのかすごく不安になった。
親父が苦しそうにしてるおかんに向かって
「もう無理しないでいーよ。もうゆっくり休めよ」
その途端に心電図のピーっと言う心臓が止まったの知らせる音がなった。
俺は何がどうなってんのか分からなかった。
親父を見ると声を出して号泣していて親戚も皆泣いていた。
その時初めて人の死を知った。
俺も気付いたら泣いていた。
その後葬式、お通夜を行なった。
俺はどんなに辛くても泣かなかった。
俺が泣いたらおかんも悲しむと思ったから。
それからは親父一人で兄弟三人を育ててくれた。
でも手が回りきらないから兄弟はバラバラになってしまった。
その後親父の努力で兄弟が全員一緒になった。
今は再婚して新しいおかんもいて新しい弟もいる。
今年でおかんが亡くなって10年目。
おかんは今何処にいますか?
ちゃんと笑顔でいてくれてますか?
お見舞い全然行かなくてごめんな。
寂しかっただろし辛かったと思う。
でも俺の前で一度も泣かなかったね。
その強い心を俺も持ってこれから強く生きていくから見守っててな、おかん
終