秘密めいたままスパイラル4 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

 
また東京に来ました~つかれた~(。ρω-。)
色々返してないの、あとで返しますすみません(;A;)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ただいま………。」

 

既に開けられていたドアノブをひねり家に入る。

 

なんか…精神的にクッタクタに疲れちゃった……。

 

いつもより小さな声でとぼとぼ進むと、リビングに翔くんがいて。

 

ガラス戸の向こうでなにか熱心に数枚の書類を見ているみたい。

 

あれは…え……

 

間取り……?

 

不動産屋さんでもらうような資料に見えるんだけど…。

 

ここ引っ越すつもりなのかな??

 

「翔くん…ただいま。」

 

「うわっ?!さ、智!お、おかえり!!」

 

慌ててガサガサと書類を鞄に詰め込む翔くん。

 

声が小さくて聞こえなかった?

 

…にしても…慌てすぎじゃない?

 

「……何それ?」

 

「え、あぁ、…社外秘!仕事の資料!!」

 

…社外秘の資料なんて、和と僕にも平気で見せてたくせに…。

 

それにどう見たってあれは家の間取りだったし…。

 

 

──家に帰らないのはまずいね。別邸があったりして…。

 

 

潤の言葉が反芻する。

 

ああもう、何なの!

 

気になっちゃうじゃん!!!

 

「そーいや俺さ、智に何度か電話したんだけど…もしかして家に置いてった?」

 

「あ…そうなの、忘れちゃって。」

 

だから上田くんのこと相談できなかったんだった。

 

「やっぱり?かけても繋がんねぇから焦ったよ。」

 

「ごめんね、何か用だった?」

 

「うん。ちょっと急なんだけど、俺明日から出張行くことになったんだ。」

 

え゛っ?!

 

こ、声が裏返っちゃった。

 

潤と話したばっかなのに、嘘でしょ?!

 

「しょ…うくんの会社って、出張とか…あるの?」

 

「え、あー…まぁ…

 

うん、たまにね、たまに…あははは…」

 

 

絶対うそじゃん…!!!!

 

えー翔くんってこんな嘘下手なの?!

 

目が泳ぎまくりなんだけど!!!

 

 

「…ど、どれくらい…?」

 

「1泊…いや2泊かな?」

 

な、な、な、何それ~っ!!!

 

そんな曖昧な出張ないでしょおーっ!!!

 

知らないけど!!!

 

「…智、なんかあった?いつもより疲れてる感じするけど…誰かに何か言われたりした?平気?何でも言ってよ、俺は智を守るって決めたんだから。」

 

翔くんがそっと僕の頬に手を当てる…

 

直前にひらりと交わす。

 

「えっ?」

 

驚いた翔くんの顔。

 

 

「…僕だって…守りたいのに…」

 

 

いつだってそうだ。

 

僕は

 

守られてばかり。

 

翔くんの足を引っ張ってばかり。

 

翔くんに似合う人になりたい。

 

そうしたら…翔くんだって、嘘ついて怪しい行動取らないかもしれない。

 

中島くんと同じで、僕が頼りないから…言ってくれないんでしょう?

 

別邸探してるのも…僕がこんなだから、なんでしょっ?!

 

 

「…智?」

 

「何でもないっ!!!」

 

そうだよ。

 

翔くんに頼らないで僕一人でやれるんだから!!

 

 

…こうなったら

 

僕が一人で中島くんを調べて、

 

翔くんにあっと言わせてやるかんな!!

 

 

 

 

危険フラグ。(笑)