ボク、運命の人です。36 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

次限定でーす\(^o^)/
久しぶりだな~書けるかな~…

えー、明日から数日間関東にいます。
しょさん並のハードスケジュールだから行く前に限定は終わらせておきたい!がんばる!















ドクン、ドクン。


櫻井は露天風呂に頭までつかり、自分の心音が水の中で響くのを聞いている。


雪の上を歩く足音のようだと子供の頃から思っていた。


シン、シン、闇夜の真っ白な世界を自分の足音だけが穢していく感覚。


水の中の世界は遮断的で、孤独で、神聖だ。


髪の毛がゆらりと揺れるその隙間から、月がぼんやりと浮かんでいる。


少し欠けている気がしないでもないけど、満月かな…などと思っていると。


ざぷん。


突如影が出来、水面が大きく揺れる。


侵入者に気付き一際大きく心音が鳴り、外の世界にぷはっと顔を出す。


「…ご、ごめん。声かけたんだけど聞こえてなかったから…」


「…あ、ううん!大野さんが入ってくるのわかってたし、驚いて顔出したわけじゃなくて…その…」


自分は何を言っているのだろう、と櫻井は顔の水滴を拭う。


二人分にしてはそこそこ広い円形の露天風呂は、ヒノキで作られていて匂いも座り心地も良い。


ざあっと吹く風は冷気を纏っていて、肩から上を冷やしてくれる。


「遅かったね?」


先に入っていてくれと頼んだ大野は、念の為内風呂で身体を…『中』を洗ってから露天に出てきた。


2人で風呂に入るのに、目の前で洗えるわけがない。


洗浄の仕方は相葉が事細かに教えてくれた。


バイの相葉は、男相手でもどちらでもいけるらしい。


『経験者の俺から見るに、おーちゃんはどう見ても受け!!』という謎の断言の元、大野の決意は完全にそちら側になった。


「あ…うん、まぁ…色々…。」


本当のことを言ったところで期待していると思われてしまう。


誤魔化し笑うと、


「………」


「………」


重~い沈黙。


(~~~~~~~ダメだ!相葉ちゃん!やっぱおいら無理!!)


大野に先に限界がきた。


「お、おいら出るね!」


ざばっと立ち上がると、勢いで足を滑らせる。


「危ない!」


櫻井が無駄に鍛えた右腕で大野の身体を支える。


お互い肩まで湯につかる位置で大野を抱きとめた櫻井。


密着する肌と肌。


吐息のかかるほど近づいた顔と顔。


通り抜ける風すら気にならない程、二人の体温は熱い。



「「………。」」



どくん、どくん。


重低音の心音は、二人分。



櫻井がそっと大野の顎を持つ。


「…いい…?」


大野は少し目を泳がせたが、小さく頷き、目を閉じる。


ふに…。


優しく当たる2つの唇は、温泉のせいか妙に温かい。


ぱちゃり、水 音が鼓膜に響き、大野の腰を支える櫻井の手がぐっと引き寄せる。


大野の背中にぞくりと電気のようなものが走る。


櫻井がゆっくりと角度を変える。


その間も唇は 離れない。


ギリギリくっついたまま、なぞるように角度が何度も変わる。


そのたびにぱしゃ、ぱしゃ、と水面が揺れる。


大野の腕は櫻井の首に回る。


やがて大野の口が薄く開き始め、櫻井はそっと舌を挿し込む。


ぬる りとした感触に大野が薄く目を開くと、熱を帯びた櫻井の瞳に捉えられて内臓がカッと熱くなる。


直結したそこが湯の中でむく りと大きくなる。


櫻井もとっくに反応していて、ゆらりとお互いのものが当たる。


「っ」


大野がその堪えがたい感触に反射的に片目を瞑るも、櫻井の唇は離れない。


大野の口内を余すことなく舐 めるように櫻井はどんどん深く挿し込んでいく。


「はっ……、ぅ…んんっ」


「…っ…!」


無意識に自分のものを櫻井に擦りつけると、櫻井がびくりと身体を震わせる。


部屋についた露天風呂とは言え、外だ。


背徳感や羞恥心に二人の身体の芯がぞくぞくと熱くなる。


櫻井の手がそっと大野のモノに触れる。


大野はビクンと仰け反った後、同様に櫻井のモノをおずおずと掴む。


キスしたままお互いの手が湯の中でゆっくり動く。


はっ…はぁっ…


漏れる吐息はどちらのものか本人ですら判別つかない。


逸る気持ちと、緊張と、背徳感と、湯の中で自由に動けないもどかしさに2人の舌が縺れる。



その時。



バサバサッと鳥の羽ばたく音がしんとした世界に響いた。


はっと我に返り互いに距離をとる。


露天風呂の中で出してしまったり、初体験を迎えるわけにはいかない。


自然にお互いが離れ、視線を絡ませ頷きあって櫻井が立ち上がる。


──続きは部屋で。


そんな野暮なこと口にするほど子供ではない。


今度は大野が、真っ赤になりながら頭まで湯に浸かった。





お湯の中でシンシン雪の中にいる感じ、

私だけなのかしら。(笑)