「遅いよ。」6/17(AN&山)8 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

⚠️本日2投目!
あと1話分のつもりだけど、文字数的に2話になるかも…
どんだけ続くんや!
















「おめでとう、2人とも。」


次の優しい声に目を向けると、


「…相葉ちゃんの…お母さん…お父さん…」


まさかの人もいて……。


「おじちゃん、おばちゃん!この子が相葉ちゃんの運命の相手だよ!」


智がニコニコと俺を紹介するから、慌てて頭を下げる。


「…ご挨拶もせず、こんな…!すみません、俺、雅紀さんと…!お、男なのに…孫も見せられないのに…っ」


「ふふ、バカねぇ。そんなのどうだっていいのよ。」


お母さんがくしゃりと笑う。


「雅紀が選んだ人と、幸せに生きてくのを見られるなんて夢みたい。よく分からないけど、うちの自慢の息子はずっと探してた子を意地で見つけたのね?さすが私達の子!


諦めずに雅紀を待っててくれてありがとう。雅紀を…愛してくれてありがとう。これからもあの馬鹿だけど真っ直ぐな子をよろしくね。」


「…これから、よろしくね。カズはこれから、俺らの家族だ。」


照れくさそうな笑顔に、思わず頬を涙が伝う。


家族が出来ることが、こんなにも嬉しいなんて。


好きな人と一緒になれることだけじゃない。


認めてもらえること。


家族の一員として迎えてもらえること。


こんな幸せがくるなんて。


俺、これっぽっちだって考えたこともなかったのに。



「…おめでと。」


風間。


の、泣きそうな顔を見た瞬間、ぶわっとダムが決壊する。


ダメだよ、ねえ。


もうこれ以上泣きたくないのに。


「誕生日は、お前もだろ…っ!なのに何で俺ばっか…!」


お前が見つけてくれなかったら。


お前が気付いてくれなかったら…。


きっと相葉ちゃんと再会するのはもう少し時間がかかったし、お前とも距離のあるままだったかもしれない。


今考えたって、奇跡が奇跡を繋いでくれてた。


そのきっかけは、間違いなくお前だったよ。


「…だから、でしょ。親友達の最高の笑顔っていうプレゼント、俺に頂戴よ。」


なんだよそれ。


風間のくせに、セリフがくせぇんだよ!


風間が優しく笑って。


智がふわりとそれに応えるように笑顔をうかべる。


「ありがと、風間。…松本さんと幸せにね。」


「っ!!き、聞いたの?うわーもう…後でちゃんと言おうと思ったのに…ていうか智松本さん知ってんの?」


「んーん、知らない!んふふ…おいら達皆、まさかの男の人と…だね(笑)」


「…ホントだね。あ~…色々教えてよ。その…付き合い方、みたいなの。」


恥ずかしそうに頬を染める風間に、「こっちこそ、見てらんねーわ。」と仕返ししてやった。




花びらのシャワーの先には、同じく白のタキシードに身を包んだ相葉ちゃんと櫻井さんが立っていて。


自分の結婚相手に、こんなこと言うもんじゃないけど


どっからどう見ても、王子様…みたいな。


思わず見とれてしまう。


「智。」


「カズ!」


2人が俺らに向かって手を伸ばす。


じいちゃんが俺らの背中をそっと押す。


「…手のかかる孫2人。泣かせたらわしが殴りに行くからな。」


相葉ちゃんと櫻井さんが顔を見合せ、こくりと力強く頷く。


「必ず、幸せにします。」


「約束するよ、じーちゃん!」


「…ほら、行ってこい。」


じいちゃんに促され、それぞれ手を伸ばす。



そっと握られた掌。


その温度は、あったかくて、少しだけ湿ってる。


生まれる拍手。


突き抜ける青空。


舞う色とりどりの花びら。



大好きでたまらない人に手を取られ


隣には、智の笑顔……。




しつこいのは百も承知なんだよ?

わかってるんだけど省けないんだよ~ヽ(;▽;)ノ