You're everything.(大野さん誕生日)上 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


何度書いても幸せ甘々な話が書けず
ひたすらボツにして
こんなにも書くのに苦労したのは
初めての経験でした。(笑)
生まれた時間に間に合わなくてごめんね大野さん(T-T)











決戦は…今日は月曜日。


zeroの現場入りの夕方までは大丈夫。


つまり…


それまでに智くんに一番記憶に残る祝い方をしなくてはならない。



「智くん、起きて。智くん。」


「…んがっ!へ、…あれ、何?…6時?!翔ちゃん…俺今日休み…」


微睡みの中起こすのは気が引けるが…残念ながら俺にはそんなに時間が無い。


「今日は何の日?」


「え……オフ…あ、誕生日?」


んん…と身体を起こそうとするのを、背中に手を回して補助する。


まだ眠いのか、ずりずりと後ろへ下がってベッドのフレームにもたれかかり大きくあくびをする智くん。


「そうだよ。昨日0時過ぎに何をした?」


「え…っと、翔ちゃんにおめでとって言われて、そん時メールも来て…そのあと今年もアイツらが俺の写真いっぱい送ってきて…」


「そう!で?!」


智くんが少し考え、そして首を傾げる。


「……寝た?」


「そうだよ!!寝たのよあなた!!!!満足そうに!!!!」


「…いやだって夜だし…」


「何言ってんの?!誕生日なんだから、俺を好きにしていいんだよ!!」


「はぁ?!」


ゲホッと智くんが咳き込む。


「何がいい?縛る?しゃぶ ろうか?俺、女装とかする?セーラーマーズしかないけどいい?火星に代わって折檻する?あ、ロウソクでも垂らしてみる?今日だったら最悪、掘 られる側でもいいからっ!!!」


「翔ちゃん……ふふ…はははっ…!(笑)」


智くんが力なくへにゃりと笑った後、額に手を当てて肩を揺らす。


何よ。


俺なりに色々考えたんだよ。


当然、物(バースデープレゼント)は用意してある。


けどそれじゃ他の奴らと一緒じゃん。


今夜は一緒にディナーも行けないんだ。


それくらいしないと差別化を図れない。


本当は夕方ギリギリまで遠出しようとしてたのに、智くんが嫌だって言うから。


家で過ごしたいって言うから、だから身を捧げようと昨日は覚悟してたのに…。


メールラッシュが終わったらすぐにスヤスヤ寝てんだもんこの人!!



「ほんと…勉強出来んのに、ばっかだなぁ。」


智くんがぎゅっと抱き締めてくれる。


「あのさ。そんなん、いいから。」


「何でよ?大野智の誕生日なんだよ?俺に出来ることは何だってしたいよ。…恋人なんだから。」


んふふ。


智くんが柔らかく笑う。


智くんの笑い声は、綿菓子みたい。


ふわふわに軽くて、甘くて、すぐに溶けるような。


「誕生日に翔ちゃんが隣にいてくれるだけで…翔ちゃんを見れるだけでじゅうぶん幸せだよ?」


「そんなの…」


「ほんとに。朝の低い声も。」


智くんの手が俺の頬に伸びる。


「このつぶらな瞳も」


親指で目尻をなぞる。


「スッとした鼻も」


鼻の筋を智くんの綺麗な人差し指が撫でる。


「ぷくっとした…唇も。」


ゆっくり智くんが近付く。


触れる直前の、智くんの、下目遣いと半開きの口……



ゾクゾクッ。



寝起きの気だるさも相まって、なんつーか…えっっっろい。


なのに、キスは当たるだけのもの…。


ふに、と触れた温かいそれは、俺に名残惜しさを植え付ける。


「全部、大好きなんだもん。」


また目尻にシワを作り、ふにゃりと笑う。



「…全部大好きなのは、俺の方だよ…」



あなたの優しい笑顔も。


その笑い声も。


不意に覗かせる妖艶さも。


いつもの赤ちゃんみたいな匂いも。


綺麗な指も。


細く華奢な腰も。


曲がった背中も。


その背中がシャンとなる、キレッキレのダンスも。


透き通り伸びる、奇跡のような歌声も。


猫舌なところも。


才能だらけなのに、それをひけらかさない性格も。


ヤッ てる時の涙顔も。


ぐちゃぐちゃになるまで抱 いた翌日の、拗ねてるんだけどどこか照れ臭そうなあなたの膨らんだ頬も。


打ち合わせ中すぐにうとうと寝てしまうところも。


集中すると唇が尖るところも。


頑固で、自分の信念を突き通すところも。


松潤も言ってたけど…自分に対して超絶ストイックなのに、他に対してはめちゃくちゃ寛大なところも。


何にも動じないところも。


なのに、小さなことですぐに照れてしまうところも。


いつまで経ってもヤ る時に恥ずかしがってくれるところも。


歯磨き中、必ず嘔吐くとこですら可愛いんだ。


俺にとっては、あなたが世界で一番可愛いし、かっこいいし、尊敬してるし、憧れてる。



それは多分…一生変わらない。


どれだけ年老いても。


どれだけ同じ時間を過ごしても。


どれだけあなたと身体 を重ねても…。