世界一難しい恋?6 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


限定読めない方のためにさっきのアップした話分割しました、ややこしくてすみません。
だから5と6は短め。











どこもかしこも汗や 欲 でドロドロに汚れた 俺ら。


それでもやっぱり、


「…ふふ…」


「どう、した…んです…?」


「いや…お前はやっぱり美しいから。」


そしたら智も「んふふ…」と笑い出す。


「僕も同じこと考えてました。」


「…は?」


「ショウくんが、あまりに綺麗で…悪魔様って、思ってたのと違うなあって。」


ふんわり笑う智に、胸が締め付けられる。



「智…もう、俺は降りてこない。」


ゆっくり立ち上がると、智が顔を歪ませる。


「ショウ…?」


「お別れだ。」


「ショウ!」


指をさらりと宙で回す。


魔力で智と俺の身体が綺麗になり、まとわりついていた ベタベタした 感覚が消える。


服も元通り。


「や、やだ!何で!どうして消すんですか!」


「元に戻しただけだよ。安心しろ、この記憶も消える。」


「やだよっ…!!ずるい!何でそんなこと…!一緒に来てくれって言ったじゃないですか!僕のこと好きだって、あれは嘘だったんですか?僕は、僕は……っ」


ボロボロと泣く智に、堪らなくなって頬を持って口付ける。


当てるだけで、すぐに離れる。


「智…お前のことが好きだよ。だから。だから…離れる。分かってくれ。」


「分かりませんっ!!何も…何も!!分からないよ…!!」


「これがお互いのためだよ。」


「違うッ!!!僕はもう、堕ちてる。神の教えに背いた。背徳者です。連れて行って、お願い……っ。」


「違うよ。お前はただの被害者。神に背いたわけじゃないし、この事実はちゃんと消えるから。」


「消えない!消えるわけない…!忘れません。僕、あなたのこと、絶対忘れません。ショウくんのこと…!絶対に!!!!」


無理だ。


魔力に勝てる人間はいない。


そう分かってるのに、智の勢いにふっと頬を緩める。



「ありがとう。」



「ショっ………!!!!!」


ふっ


と智が気を失い、倒れる。


可愛い智。


大好きな智。


もう一度優しく口付ける。



お前は忘れてくれ。


俺は、ずっと忘れないから。



つーっと、涙がまた流れる。


変なの。


まるで人間みたいだ、と、自分に苦笑して。


バサッと羽を羽ばたかせる。


少しずつ遠くなる智……。


どうか、お前の人生、


これから幸せに満ち溢れていますように……。



「…あ。」



そうか、やっとわかったよ。


心の満たされる感じ。


温かくて、涙の出る感じ。



「……幸せ、か。」



そう呟き、目を閉じた。


悪魔界までは、目を閉じて一瞬だ。


漆黒の、闇の、暗い世界。


居心地の良いはずのそこに戻るのが、


何だかとても苦しかった。






まだあと1話?続きますよん。