No control122《視線》 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


こっちも書かないと!忘れてた!(笑)

実は大阪で和さん♡とお会いしたんです…
実在した。
お山イラストの神様っ♡♡
可愛いの…お目目キラキラしてた…(´。✪ω✪。`)✧*。
そして山の生イラストもらってしまった!!!!
帰って手紙見て発狂しました。
生の山(?)に悶え転がりました…(エロじゃないよ♡笑)









【Side 大野】


ハンバーガー食べて、すぐにそれぞれの家へ帰った。


別れ難いけど、仕方ないってお互い言い聞かせて。


帰りは遅かったから、棚田くんへの電話は控えた。(因みに櫻井さんからはお休みの電話とか…かかってきた…。照)



でも…帰り、どうも誰かに尾けられてるような気がして。


そんなわけないのにね。


でも、次の日の出勤も何か視線を感じる。


何だろう?


とは言え何事もないまま職場に到着し、会社に入れば嫌な視線も感じなくなった。


まぁ…気のせいだろう。


そう思って仕事に打ち込む。


まぁくんがお膳立てしてくれた企画会議が来週の月曜に開かれることになった。

(今朝まぁくんから電話が来て進捗を聞かれ、一週間後ならプレゼン資料もできるだろうと予測しての最短日。)


企画書は家でも少し進めたから何とか完成し、事業推進部の松岡部長に朝一で提出済み。


松岡さんにはどうしても通したい企画なのだと懇願した。


面倒見のいい松岡さんのことだ、


恐らく多少の手直しはあれど来週の企画会議のラインには何とか載せてもらえるだろう。


松潤も今日からは一緒に残業出来そうだと言う。


うん、今のところ問題はなさそうだ。




「ありまくりです。」


「えっ?」


ランチで誘われた中華料理屋。(正直2日連続中華はきつい…けどここは美味しいから食べれちゃうんだよね。)


櫻井さんが頬いっぱいに青椒肉絲を詰め込んでいる。


「な…何?」


思い当たることがなくて不安になり、考えを必死で巡らせる。


今怖いくらい順調な気がしてるんだけど…


気のせいなのかなぁ。


「ご両親のこともっと教えてください。」


「何だ、そんなこと。」


思わず笑うと櫻井さんがムッと不機嫌そうな顔になる。


「死活問題ですよ?俺にとって。」


「大袈裟だよ(笑)親に好きな人紹介するだけだよ?」


「結婚の挨拶のつもりなんですけど。」


櫻井さんが大真面目な顔して俺を見るから、ビックリして箸を止める。


「あ…ごめん、そんな重たく考えてたの?大丈夫だよ、ただ恋人が出来たとしか言ってないんだ。曖昧な言い方しちゃってごめんね。」


「いーや。俺は結婚するつもりなんで、紹介して頂けるならちゃんと結婚を前提…っつーかいつ結婚してもいいような心構えでいることだけは伝えたいです。」


「櫻井さん……。」


きゅ~ん、って女の子みたいにトキメいてしまう。


櫻井さんて、誠実だよなぁ。。


すごい優しくてかっこよくて、仕事も出来てこういうことに余念がなくて…(たまに意地悪だけど…)


こんな人が俺の恋人なんだよって、単純にチュウとハルに知って欲しい。


そういう、軽い気持ちだったんだけど。


「だから、下準備として…好きな物とか聞いておきたいんですけど。」


「手土産?いいよ、家に行く訳では無いし普通に外で飯食う感じだし。」


「いーや!最初が肝心なんですよこういうのは!!」


「…そっか。ふふ、ありがと。」


俺はチュウとハルの好みをなるべく教えた。


櫻井さんはご飯も食べずにメモをとってて、おかげで時間ギリギリになってしまった。




「あら、大野さん。こんにちは。」


「こんにちは、美礼さん。」


「あ、初めまして。」


仕事がひと段落し、時計が17時を過ぎたところで例のコーヒーショップへ顔を出す。


今日は櫻井さんと一緒。


美礼さんを紹介しようと連れてきたのだ。


「こちら、棚田くんの後任の美礼さん。」


「浅田美礼です。良ければ名前で呼んで下さい。」


「あ…ハイ、櫻井翔です。よろしくお願いします。」


「えっ?」


美礼さんが驚いた声を上げる。


「どうしました?」


「あ……いえ、その…昭くんが…」


「ああ、棚田くんから櫻井さんのことも聞いてるんですか?そうです、あの時体を張って助けてくれたのが櫻井さんです。」


「ああ…やっぱり、そうなんですね。」


美礼さんが櫻井さんから目を逸らして手元のコーヒー豆を計る。


「あの」


櫻井さんの声にビクッ!!とその豆を床に落としてしまう。


アルファだからだろうか?


美礼さんは櫻井さんに怯える…というか、必死に平静を保っている様子だった。


「はい?」


「大丈夫ですか?」


「あ、すみません…私ったらドジで。よくやるんです。」


てへ、と舌を出す姿を見て、図らずとも棚田くんのことを思い出す。


うーん、ここ担当になる人はドジな人多い運命なんだろうか…。


美礼さんは豆を箒で集め出す。


「で、何でしたっけ?すみません。」



「あの…俺、あなたとどこかでお会いしたこと、ありませんか?」



櫻井さんの問いかけに、大きく目を見開き美礼さんが見上げる。


ごくり、と喉が動くのを俺は見逃さなかった。


「な…ないですよぉ!こんなイケメンな方、会ったら絶対忘れませんって。いくらおばさんだからってね、まだ記憶は自信あるんですよ?うふふ…」


「あ、いえ…勘違いですね。失礼しました。」


櫻井さんが頭を下げる。


「いえ!どなたと勘違いされたのかは分かりませんが、光栄ですよ。とっても素敵な方なんでしょう?…私に似て。」


ふふん、と笑う顔につられ、思わず笑う。


「あら、大野さん、ここで笑うの失礼よ?!」


「本当ですよ大野さん…ふはっ(笑)」


「あはは、ごめんなさい(笑)」


「もぉ!2人とも失礼しちゃうわ!ぷん!」


頬を膨らませて怒る美礼さんに、また櫻井さんと笑ってしまった。