No control113 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。















【Side 大野】


ブーン…ブロロロ…


アー、アー、アー…


窓の外から遠く聞こえるのは車とカラスの音。


高層マンションだからその音は小さいんだけど…何となくその音が耳に響いて、微睡みの中から気怠い意識が顔を出す。


「んん…」


目を顰め、ゆっくりと瞼を開く。


「あ、起きました?」


「っ?!?」


ガバッと起き上がる。


寝起きに超甘い顔のイケメン。


し…心臓に悪い!!!


ふと時計に目をやると、起きる予定の30分ほど前。


「な、何してるの?」


「大野さんを見つめてました。」


「起こしてよっ」


「え…ああ、もうそんな時間ですか?」


櫻井さんが驚いて時計を確認している。


「い…いつから起きてたの?」


「…たった今です。」


櫻井さんがいたずらっぽくウィンクする。


その顔があまりにも可愛くて、きゅーーーんってする。


ヒート期間中も思ってたけど


櫻井さんて、ほんと…


「寝起きに悪い顔だよね…。」


「何それ?!」


櫻井さんが吹き出した。




結局、朝からまた…シ て。

(仕事なのに嘘でしょ…と思いつつ拒めない俺は何だかんだ欲しかったのかも…あーもぉ、恥ずかしい…)


名前呼びも…少し、してくれて。

(俺も呼んじゃった…。)


離れ難くて、もっともっと繋がってたくて…


だけど時間は当然、無機質に平等に過ぎていくから。


気付けば予定してた時間になってて、切ない別れになることもなく慌てて時間差で飛び出した。


次はいつ来れるかな、なんて、そんな感傷的なこと考える暇もないことはある意味よかったのかもしれない。



「おはよ。」


「大野さん!お久しぶりでーす!どうでした?オーストラリア!コアラ見ましたぁ?」


コアラって。


伊野尾の間の抜けた声に思わず笑う。


「ごめんね。一週間も休んじゃって。全然観光してないよ、仕事だもん(笑)はい、お土産。」


「あざーす!」


「ありがとうございます!」


ヒート期間中、出張ってことになってたから、ネットで取り寄せておいたものを一年目の永瀬に渡す。


ネット社会は簡単に嘘を誤魔化せる。


ありがたいけど、どこかやるせないよね。


「あ…でもこれ、今配らん方がいいですよね?定時までどっかに…俺が持っとって大丈夫ですか?」


関西出身の永瀬が不安げに伊野尾を見る。


俺が口を開く前に伊野尾が明るく答える。


「今配っちゃっていいんじゃね?♪まだ始業前じゃん!」


「そういうもんですか?ほな配りますね…」


「いや…」


ごめん定時後にまた渡すよ、と言いかけた時。



「諸角さん、どうでした?」


「えっ?!」



中島の突然のセリフに、驚いた声を上げてしまう。


「あれ、最後の思い出作りに諸角課長も出張に同行されるって松本さんからお聞きしたんですけど…」


そ、そーいやまぁくんがそんなようなこと言ってたかも!


忘れてた!!


「あぁ、ごめんごめん!えっと…諸角さんに無理言ってついてきてもらったけど、最後だし観光してきたらってことでほとんど別行動だったの!そのまま辞めるからってことで帰りも別々だったんだ。」


…言い訳、苦しかったかな?


でも何も疑わず、中島が「そうですか」と納得してくれる。


よ、良かった。


危ないな、ちゃんと気を引き締めてないと。



「おはようございます。」


「あ、おはよ…」


爽やか極まりない櫻井さんの出社に、ドギマギしてしまった。


しっかりしろ、大野智。


会社では、俺はアルファなんだ。


「あ、櫻井さーん!お久しぶりでーす!大野さんがオーストラリア土産にこれくれましたよー♪」


伊野尾が意気揚々と箱を差し出す。


「櫻井さんは本社だったんだよね、確か。」


確認も込めてにっこり笑う。


「ええ。一緒の時期に休ませて頂きました。ご迷惑おかけしました。」


「ごめんね、2人いなくて大変じゃなかった?」


「しっかり引き継ぎ資料送って下さってたし、溜まってた仕事片付けてくださったので…全く問題なかったですよ!寧ろ全員定時帰社してたくらいです。」


中島が親指を立てる。


「そうですよ~部長も課長もいないからどうなることかと思ったけど、松本先輩がちょいちょい見に来てくれてぇ~」


松潤…来てくれてたんだ。


松潤はマーケティング部が一課と二課に分かれる前は一緒に所属していたから、勝手も分かってるし皆と仲も良い。


異動になってからも中島達にとって頼れる兄貴分であることには変わりないみたいだ。


「………。」


櫻井さんが顔を顰めてるから視線の先をふと見ると、伊野尾が早速土産のチョコを開けている。


まぁ…始業前だからいいんだけど、そもそも俺が今渡したのがダメだったな、と反省する。


すると中島が、あ、と俺を向く。


「そう言えば経理の岡田課長が大丈夫かって様子見に来て下さいました。」


「え、岡田が?」


「はい。総務の知念くんに聞いたらしくて、上司がいなくて大変だろって声掛けに来てくださって…


でも大野さんが色々完璧に準備してくださってたんで大丈夫ですってお伝えしたら…言っていいのかな…


『大野は寝ぼけてミスがあるかもしれないから、そん時はいつでも俺に聞いてこいよ』って(笑)優しいですね、岡田さん。」



マジか。


寝ぼけてミスがってとこは余計だけど…


いや合ってるけど…


意外だ。


いや、何だかんだ優しいとこあるんだよなぁアイツ。


ていうか、侑李が何で岡田に?


仲良く話してるイメージがなかっただけに、驚く。


まぁ俺らと違って経理と総務は6階同士だから、知らない間に仲良くなることは有り得るんだけど。


と共に、そもそも岡田に用があったことを思い出す。


「…用もあるし、礼言っとくよ。教えてくれてありがと。」


「いえ!とんでもございません!!」


「いいっすよぉ、チョコもらっちゃったし♡」


「慧!食うな!!仕事始まるぞ!」


「え~いいじゃん!味見しないと気になって仕事捗らな~い!」


「捗らないのは食っても食わなくても一緒だろうが!!」


「エッエッエッw裕翔まじ酷いんですけどぉ~。」



…中島と伊野尾の同期コンビ、


足して2で割ると、丁度……


いや、伊野尾の色のが強そうだな……。



苦笑して電話に手をかけた。






声を大にして言っておきたいのは

私、伊野尾結構好きです。(笑)

中島くんのキャラはいまいちわからん。

真面目そう…っていうイメージで(笑)

永瀬廉も勢いで出しちゃったけど

二課って何人いるんだ?(←ノープラン女)


あと諸角さんと出張行くことにしてたの

すっかり忘れてたんで

行き先オーストラリアだっけ?と読み返してよかった。

(そんなレベルで書いたこと覚えてない)

なので不備があったら是非教えて下さい…(←他力本願女)