蠢くカオスの中で16 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

引きこもり宣言したのに上げられなくてごめんなさい…
文句は突然昼過ぎに帰ってきた旦那にお願いします…
いっぱい書けると思ってたのに…
何なら帰宅難民かとワクワクしてたのに…←
家事を増やされて終わった……( p_q)











【Side 潤】


「…って…!な、何言ってんだよ?手離せ!!冗談キツいって!」


全く理解できないって感じに、兄貴が微塵も怖くない顔で睨む。


手首を親父のネクタイで縛ったから、これで多少暴れても力で押さえつけられるだろ。


その上に跨り、見下ろす。


おもいっきり軽蔑の色を携えて。



「何って。翔くんともずっとヤッ てきたんだろ。今更何可愛こぶってんの。」



兄貴の目が見開く。


ほら、図星だ。


「な…ん……」


「何だっていいだろ。俺は今から兄貴を犯 す。男同士なんだから妊娠とかも心配ないし、別にいーよね、兄弟でも。」


自身を取り出しながら笑うと、兄貴が怯えた目で俺を見上げる。


翔くんにもそんな目、してるわけ?


それとも、可愛くヨガってんの?


「何言ってんっ…んんっ!!」


「うるせぇ。黙れよ。」


無理矢理俺の萎ん だままのを突っ込む。


兄貴前にしてなんて全然勃 たねーから、仕方なく。


流石に若干躊躇はしたけど。


兄貴は舌 や歯が当たらないように大きく口を開いて、やめろと目で訴えている。


早くしろよ。


俺だって別に、ヤリ たいからこんなことしてるんじゃない。


俺の目的はただ一つ。




翔くんの大切なものを壊すこと。




智が俺に抱 かれたって知ったらどんな顔するだろう。


俺のこと、つまんねぇって吐き捨てた翔くん。


ねぇ、そんな俺に大切な智を穢 されるってどんな気分?


俺の恋心をバカにして、軽んじた翔くんが悪いんだよ。


「早くやれよ。いつも翔くんにヤッ てんだろ。それとも俺のは出来ねーって?なら、縛った状態で 裸 の写真でも撮る?」


「……っ?!」


兄貴の顔から、さっと血の気が引く。


何で俺がこんなこと言ってるのか、本当にわかんねぇんだろーな。


でも、兄貴だって悪いんだよ。


俺の気持ち知ってて、ずっとそんな関係続けて。


雅紀の気持ちも気付かずいつもぼけーっとして。


それなのに、いつも俺ら5人の中心にいて。


和といつだって仲良くて


翔くんに特別扱いされて


雅紀に想われて……


そんな立ち位置のくせに、いつもどこかそれを望んでいない態度で。


翔くんに助けられても喜びもしないで。


どこか全てを諦めてるような、達観した感じで。


そういうところ、もううんざりだ。


俺はいつだって、兄貴のような存在になりたかったのに。



「ほら、早く舐 めろよ。」


ぐっと兄貴の口 に押し込む。


「それともこの姿、写真に残しちゃう?」


クスクス笑ってベッドの端に置いていた携帯に手を伸ばす。


何かを観念した兄貴が、目をぎゅっと瞑って愛 撫を始めた。



絶対勃 たないと思ってたけど。


何だか、兄貴は…


慣れていて。


…上手くて…。


それがまた、悔しくて……。



翔くんは、兄貴なら勃 つんだろうか。


きっと、そうだ。


俺には何も反応してくれなかったけど。


この兄貴なら。



結局俺は、何を望んでるんだろう。


自分でもわからなくなる。


だけどもう、決めたんだ。


そのために雅紀の優しさにつけ込んで、自分も同じ所まで堕ちたんだ。


これで俺も同じ位置だ。


なんの躊躇もなく、ヤ レる。



「…ん……ぅ…っ」


兄貴の目尻に涙が滲む。


それすら翔くんを煽る材料なんだろ。


兄貴が俺を見上げる。


垂れた眉と、悲しい色の瞳。


その顔は…俺の僅かに残った良心をチクンと突き刺す。


「…っ、もういいよ…っ」


口内 からずるっ と抜き、兄貴をひっくり返す。


軽い、と思った。


そう言えば少し痩せたかもしれない、と思いながら腰 を持ち上げて膝をつかせる。


手は 縛 ったままだから、上半身は突っ伏している。


手早く下を脱がせ、膝まで一気に下ろす。


何も解さずそこにぐっとあてがうと、兄貴がびくっと怯えた。


「や、やめ…」


涙目で振り返る兄貴は見ないようにして、無理矢理そこへ押し付ける。


無理矢理めりめりっと 頭だけを押し込むと、兄貴が悲痛な叫びを上げた。


「あああああああッ!!!!!!!!!」


「ちょ、静かに…」


俺が言い終わる前に。




「智っ!!!!!!」




翔くんは、当然のように現れた。



「潤、お前っ…何やってんだよ!!!」


ドンと突き飛ばされてぼんやりと翔くんを見上げる。



やっぱり翔くんは、ヒーローみたいだ。



『智!!』



いつだってピンチの時に現れて、俺らを助けてくれるその姿を


俺は、ずっと憧れて見てたけど


いつだって翔くんは、俺じゃなくて


兄貴を助けに来てた。


必ず兄貴の名前が呼ばれるんだ。



わかってたんだ。


叶わない恋だってこと位。



兄貴がいなければ


誰も俺のことなんて助けになんて来ない。




「潤っ……!!!」




……こんなお人好し、以外。