蠢くカオスの中で14 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。



寝落ちした(つω-`).。oO
ごめんなさいやっぱ昨日上げるのは無理だった!










【Side 翔】


──翔くんには、関係ない。



智の言葉に、イラッとした。



俺に関係ないとか言うな。


俺の知らないところで笑うな。


俺以外の奴に触るな。


俺のことだけ見てろ。


俺の……っ




俺のことを好きになれよ…っ!!!




思わず抱き寄せて、唇 を押し当てた。


ずっとしなかった


出来なかったキス。


意味も、理由も思いつかないまま


何故か身体が勝手に動いてた。



智に渾身の力で突き飛ばされるまで


俺は何が起こってるのかわからなかった。


自分でやったことなのに。


「何っ…すんだよ!」


「え、何…って……」



俺、今何した?


混乱した頭で考える。



当てた…よな?


唇。


それって…



「キスなんて…っ!俺をからかっておもちゃにして、そんな楽しいのかよ!!」



キス。



その響きが。


急に現実味を帯びて、俺の心臓を支配する。


今更、鼓動が爆発するんじゃないかって程速くなる。


顔に急激に集まる熱を腕で隠す。


「何とかっ…」


何で……


何でこんな……





恥ずかしいんだ。





「………っ!!」



呆然とする智を残して逃げるようにその場を後にする。


キス1つで。


アイツには自分のモノ咥 えさせたりしてたんだぞ?


ケツ に指 突っ込んだり、大人の オモチャ 入れたりしてんだぞ?


それが、こんなことで。


顔も見れなくなる程恥ずかしくなるなんて。


何なんだよ。


ふざけんなよ俺。



潤にしてもこうなってた?


わかんねぇ。


いや、多分…違う。


智だから。


智じゃないと、こうはならない。


きっと俺は、他の奴にキスすら出来ない。



恐らく、それが理由だ。


智にキスをした理由。




『智だから』




ただそれだけだ。


理由になっていないけど、それが一番の理由。


でも…



「………。」



さっき智に突き飛ばされた胸を抑える。



智は


初めて



俺に抗った。



今まで色んなことを受け入れさせてきたのに


キスは…突き飛ばしてまで抵抗した。



それが。


そんなことが。




「……は?」




ぼろ、と右頬を濡らす水滴。



「…んだよ、これ……。」



そんなことが



涙が出る程辛いと感じる俺は



どこかおかしいんだろうか。





とっくにおかしいのには気付いてるのに



絶対智の方が辛いはずなのに



数年ぶりの涙は、暫く止まらなかった。




翔くんは、まだ『好き』に気付かない。
好きに気付く前に拒否されたから。
優しくするってことも知らない。
優しくされて来なかったから。
愛を感じられる環境じゃなかったから。

好きってなんだろーなー…
と独り言で呟いてしまったイタい通行人を
銀座付近で今日見かけた方。
お察しの通り、それ、私です。←