⑧俺の屍を越えてゆけ1 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

お誕生日企画。
※妄想のお話です。


あの。。
予定が急に色々入って、間違いなくリクエスト間に合いませんー!・゚・(。>д<。)・゚・

「恋焦がれた、嘘みたいに」は元々終わらないと思ってたけど、gogoさんの残りのやつは終わらせられると思ってたんだけどなー。。
しかも大野さんの誕生日までバタバタすること間違いなしです。
うぅぅ。なんで急に。。(T^T)

とは言え書き始めた分のシゲvs大野ファンを投下しておきます!
コメディとのことで基本ふざけます。(笑)
タイトルも歌詞じゃないし。
でもこれ浮かんじゃったからもう他浮かばなくて。(笑)

というわけで、そんな感じのお話です~(?)







「じゃぁ、日曜の16時に行きますね!」


「あいよ~。今度は寝巻き貸すから手ぶらで来いよ?」


「ふふ、ありがとうございます!」


シゲが智くんに満面の笑みを向ける。


智くんの表情はわからない。


俺の位置からはふわふわのキュートな髪しか見えないからだ。



俺?


俺は…柱の影から、シゲを視線で殺せるんじゃないかってレベルの眼光で睨みつけている。


しかしアイツは気付かず行ってしまった。


よくもまぁテレビ局の廊下なんて場所で約束したもんだな。


智くんのことを狙ってるってことはわかってんだよ。


言っておくが、小山は俺のスパイだ!←脅した


「…人数が必要だな…」


智くん家に泊まるような厄介な敵に、自分一人で対抗出来るとは思えない。


「背に腹変えられないか…」


櫻井は仕方なく携帯を取り出した。








決戦日である日曜日。


夕方、加藤の車がマンションの駐車場へ消えていった。


それを、すぐ横のパーキングで大きな車が見張っている。



「まさかこんな車借りてるとはね(笑)」


小栗が車内を見渡して笑う。


ロケバスのような、後方座席に数人が乗れる車だ。


しかも運転席の真後ろには、大きめの四角い機械がある。


警察の捜査に使いそうなそれはどう見ても一般人が普通持っているものではない。


「買ったんだよ。」


櫻井はその機械を弄りながら言う。


「はぁ?!この車を?レンタルじゃなくて?」


二宮が珍しく声を荒らげてPSPから顔を上げる。


「さ、流石嵐ですね。」


「ほ、ほんますごいです。」


知念と小瀧が顔を引きつらせながら笑った。


「レンタルだと、借りるとこでファンがいてナンバーで尾行されたことがあってさ。俺ン家はともかく智くんの家をやすやすバラすわけにはいかないからね。」


櫻井はさも当然というように購入理由を説明した。


よく考えてもみて欲しい。


櫻井のファンに大野の家がバレることと


大野のファン(しかもかなり強火)に大野の家がバレること


どちらがリスクが高いのか。


しかしそんな簡単なことにも気付かない程に櫻井はテンパっていた。



その理由はというと、こうだ。


「小山からの情報なんだが、アイツは今日智くんに迫ろうとしてるらしい。」


4人でぐっと顔を寄せて話す。


「迫っ……って、どういう…?」


「智くんに正攻法で告白しても無理だって小山に話してたんだよ。だから泊まる時に酔わせて既成事実 を作ろうって魂胆らしい。」


「なんて奴なんだ…」


ギリ、と小栗が奥歯を噛むのを見て小瀧が慌てて訊く。


「いやいやっ、普通そんなことメンバーに言います?冗談とちゃうんですかね?」


「いや、本音だよ。これ使ったから。」


櫻井が小瓶を取り出す。


中には白い風邪薬のような粉末が入っている。


「何ですかそれ?」


知念が興味津々に覗き込む。


「自白剤だよ。」


「じはっ…?!」


小瀧が思い切り咳き込んだ。


「流石です!」


「あーこんななんだ。Jが用意したってやつでしょ?」


「潤経由かぁ、それなら納得。」


「そうそう。顔広いからねあの人。」


いやいや、広いゆーても。つか納得すんのかい。と心でツッコミを入れる小瀧は喉がカラカラだ。


「ということは、加藤くんはガチで大野くんを狙ってるってことっすね?」


知念の声は聞いたことのないような低さだ。


「そうだよ。うちの妖精天使の智くんを酔わせて襲おうなんて…あの野郎…許さねぇ殺す。」


「さ、櫻井くん殺人予告になってはりますよ、落ち着いて下さい。」


小瀧が必死でなだめる。


「それは……許せないよねえ?」


「小栗さんまで!笑顔で殺意!どす黒い殺意が後ろに溢れ出てますよっ!!」


小瀧が後ずさる。


「うちのリーダーのファン、怒らせるとこうなるから、小瀧も気をつけな?勿論俺もね?」


「に、二宮くん肩、痛い、指くい込んでますって。」


小瀧が怯えて震える。


「加藤くんも、先輩とは言えそこは弁えてもらいましょうか…?」


「ち、知念くん…何で手の関節そんな鳴らしてるんですか…?」


ついに小瀧の目に涙が滲む。



「で、どーやって邪魔すんの?呼び出したからには翔くんに作戦があるってことだよね?」


小栗は長い脚を組みながら尋ねる。


「勿論。少しでも甘い雰囲気になりそうなら一瞬の内に邪魔してやるさ。」


「でも…室内ですよ?わからなくないですか?」


「任せてくれ知念。そのためにこれが……お!繋がったかな?」


箱型の機械がガガ、とノイズを鳴らす。


『…な…飲む?』


『あ……構いなく…』


ガガ……


『じゃ俺と同じコーヒーにすっか。』


やっと綺麗に聞こえるようになった。


雑音に混ざって聞こえたのは、紛れもなく大野と加藤の声だ。


「嘘やろ?盗聴…?」


小瀧が目を丸くする。


「人聞きの悪い。姫の救出活動の一環だからこれも。なぁニノ?」


「そりゃね。強い敵を倒すためには経験値積む以外に街での情報収集も必須なんだよ。RPGの基本だろ?覚えとけ。」


二宮は真顔で答える。


「流石だねぇ君らは(笑)因みにどこに盗聴器をつけたの?」


「リーダーの携帯ケースの内側。薄っぺらいやつだから入ったのよ。あの人必ず携帯持ち歩くからね。」


「あの時のニノ、まじでスリやれるって思うくらい見事な手さばきだったよね(笑)」


「翔ちゃんやJが気を引いててくれたから余裕でしたよ。」


「……(嵐怖い嵐怖い嵐怖い)」


小瀧はこっそり、ガチで泣いた。