満月の夜、君を見つけた7 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です!ご注意ください。

















「ちゃんと処理した?」


カズは上半身 裸 のまま横たわる男に腰掛けてタバコを吸っていた。


サトシはにっこり笑う。


「大丈夫だよ。家に帰した。」


はぁ?とカズは嫌な顔をする。


「帰したって…食ってからだよな?催眠は?」


「ううん。両方してない。」


「サトシ……」


カズはわざとらしくため息を付きながら立ち上がった。


「俺らはドラキュラなんだよ。モンスターなの。わかるか?人間に気付かれたら生きてけない。」


「そんなの、わかんないよ。あの人いい人そうだったし。」


「そうやって楽観的だから…」


足元に転がる裸 体を蹴飛ばす。


力なくゴロンと転がり、顔がサトシの方へ向く。



「死 人が出るんだよ。」



その男の首元には噛み跡が残っている。


「えっ…か、カズ、まさか」


「一応死んでねーよ。少し飲んだだけ。」


ほっとしつつも、サトシは不安になっていた。


最近のカズはおかしい、と。


先日、松本の首に爪を刺した時もだ。


そういう時は、背筋がぞっとする程冷たい目をする。


サトシはそれがコントロールが効かなくなりつつある気がしていて、恐怖を覚えていた。


自分も同種であるにも関わらず、カズが怖いだなんて。


そんな風に思う自分に、自己嫌悪になっていた。



「……サトシ」


いつの間にか目の前に来たカズがサトシの頬に手を伸ばす。


「お前は……」


言いかけて、またぐっと飲み込んだ。


「カズ?」


サトシは心配そうにカズを見つめる。


「………何でもね。」


カズは頬に添えた手を離した。


そしてもう片方の手で持っていた吸殻を指で弾いた。


それが転がった男の腕の近くにいったのを見て、サトシが慌てて消しに行く。



「……まだ俺のこと、恨んでる…よな……」



カズはサトシには聞こえない声で呟いた。