ひまわり⑩ | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です!ご注意ください。










【Side 相葉】





「大ちゃん、この後ちょっといい?」


「あ~……予定あるから飯には行けないんだけど…それでも大丈夫?」


「うん、ちょっと話したいだけ。俺も30分後に取材あるし。ここで少しだけならいい?」


「全然いいよ。」


撮影後、こっそり話しかけ、楽屋で2人きりになった。


「…で、どしたの?」


ニノの様子がおかしくて、でも何をしたらいいのかわかんなくて。


いつもなら翔ちゃんに相談するけど、ニノの元気がないのなら、仲良しの大ちゃんに聞くべきだよね?って思って。


それが当たり前に俺じゃないのも寂しいけど。


でも、どう聞けばいいんだろ?


ニノへの気持ちは大ちゃんは知らないわけだし…ニノに直接聞かないの、変に思われるかな?


考え込んだ俺をリーダーは不思議そうに見つめてる。




「あのさ…例えばなんだけど、大ちゃんはさ、種は蒔く派?蒔かない派?」


とっさに翔ちゃんの例え話を出してしまった。


「ふふ、何だそれ?」


「んーとね…俺はね、花は咲いちゃったら踏まれたり刈られたりするじゃん?太陽に憧れて外に出ても危険がいっぱいなら、まず蒔かなきゃいいって思ったの。だって傷つきたくないんだもん。」


これで通じるかな?無理??


大ちゃんとは感覚で通じ合ってるから、いける??


「んー、そういう話なら俺は逆だな。蒔く派。」


「そうなの??」


「うん。だって、太陽に憧れてんでしょ?咲いてみなきゃわかんないよ。踏まれてもまた次伸びりゃいいじゃん。


刈られたとしても、そこまで伸びた姿を太陽に見てもらってさ、次また頑張る方がいいよ。」


「次…?」


「おう。花って結構しぶといぜ?」


「…うひゃひゃ!確かに!」


大ちゃんは鏡台のテーブル部分に腰掛け、足をプラプラさせている。


「相葉ちゃんは、何の花が植えたいの?」


「植える??好きな花は、向日葵かな!」


「んふふ、相葉ちゃんっぽい。知ってた?向日葵ってね、太陽に向かって伸びるんだよ。


両手いっぱい広げてね、ずっと背伸びしてんだって。多分、太陽に一番近くいける花だよね?」


「そう…なの??」


「毎年毎年、夏に太陽目指して伸びんだよ。俺さぁ、もう届いてるように見える時があるんだ。手繋いでるみたいな。」


「…手を繋いで…。」


「しかも花言葉、確か『あなただけを見つめています』みたいな感じなんだよ。この前テレビでやってた。


そんで俺思ってたんだけどさ、ある意味両想いだよね?向日葵は太陽を目指して、太陽は向日葵を伸ばしてんだから。」


「大ちゃん…目からウロコだよ…」


「へ?」


「ありがとう!!もう、めっちゃありがとう!!俺、頑張る!頑張るから!!」


大ちゃんにおもいっきりハグをした。


背中をバンバン叩くと少し苦しそうな声が聞こえたけど、そんなの構ってらんない!


もう!天才だよ!!流石リーダー!!


「え、うん…。頑張れ!でもベランダで向日葵の栽培は結構大変かと…。」


「もぉー、何の話ー?!てか太陽と両想いとかちょっとクサイよ大ちゃん!ひゃひゃひゃ!じゃぁ取材行ってくるねー!」


「えっ…………。あ、うん…じゃ…。何だったんだろあれ……てか早く行かないと翔くん待ってるかな。…告白もしないと…。」




ねぇ、ニノ。



ねぇ、ニノ!




言いたいよ。


大好きって、早く言いたい。


早くお前に会いたいよ。


何回踏みにじられても、例え枯れても、それでもお前に会いに行くよ。


雲で隠れても、嵐で折られても、凍えるような雪の日でも、へこたれないでお前を探すのが相葉雅紀だよね?


両手いっぱい広げるから。


振りほどかれても、冷たく突き放されても、俺はずっと両手広げてるから。


一人ぽっちになんてならない。


だって、いつだって太陽はそこにあるんだから。


どんな形になろうと、多分、二宮和也は、ずっと相葉雅紀の隣にいるんだから。


早く会って言いたい。


明日が待てないよ!


ねぇ、ニノ!




そんなニノから、取材後、明日俺んちに行っていいかとメールが届いてた。


ああ、俺らって運命的!!


なんて奇跡だろう!


いてもたってもいられなくなってマネージャーに行き先変更を告げた。



待っててね、ニノ!