新・熟語 八

 

 

ソウセン

 

 

お久しぶりです。

今年初めての『シン・ジュクゴ』です。過去のシンジュクはこちら

 

 

「早」・・・ソウ・サッ

      はや

 

早急(ソウキュウ)・・・すぐに

早速(サッソク)・・・いそいで

早熟(ソウジュク)・・・早く心身が発達する

早生(ソウセイ)・・・早くできあがる、早くおとなびる

 

 

「淺(浅の旧字体)」・・・セン  

               あさ

 

浅浅(セ・・・水がさらさらと流れるさま

浅蜊(アサリ)・・・二枚貝の名

浅学(センガク)・・・学問も才能も不十分でとぼしい

浅見(センケン)・・・あさはかな考え

 

【解説】

 

早いものは淺い

 

身近なところの「書」で言いますと、独創性を出そうと、勢いに任せた書きぶりの派手な作品を見かけることがあります。僕もそういったものに憧れ抱いた時期があったりしたので気持ちはよくわかるのですが、今振り返ると、自我の放出というか、欲求不満の表れだったのだなあと思うに至りました。実際のところ、そういった派手で「分かりやすい」ものが一般的には好まれる傾向にありますから、表現の仕方に関しては如何ともし難い部分があるのです。

ただ、基礎(臨書)をすっ飛ばして、手っ取り早く独自性をだそうとすると、浅いものしか生まれない、つまりは薄っぺらいものしか出来上がらないということです。浅いものと深いものは線質に雲泥の差があり、これを見分けれるようになるには、長い年月を費やさなければなりません。僕自身もまだまだ浅く、歳を取るにつれ、その浅さにいちいち気づかされるので、死ぬまでこの未熟さと向き合う人生なのだろうなと思います。いい意味で。
 

次に、別の面で「早浅」を読み解きます。

 

(呼吸が)早く浅い➡感情が高ぶっている

 

人は感情的になると、理性が働かなくなります。感情任せの言動は、ほとんどの場合良い結果を生みません。人生の醍醐味は、まさに喜怒哀楽によって起こるいろんな出来事を経験することなのですが、できるだけ良い結果を生まないように人は努力をするわけです。

感情が高ぶっているとき、私たちの呼吸は早く浅いものになっています。そんなときは坐りなさいとお釈迦様は言われます。座禅で一番重要なのは、上手に息を吐くこと。深くゆっくり呼吸をすると、脳内にアルファ波が発生してリラックス効果を得ることができます。強い感情が湧き上がってきたら、上手に息を吐いて深呼吸する。すると理性が蘇り本来の能力を発揮できるものなのです。

 

ふと思ったのですが、書の線質の判断ってAIにできるのでしょうか。

私たちが生きている間に、AIは意識を持つことは明らかなようです。

果たしてどうなるのか未来が楽しみですね。