ネジ・釘の頭。


中学一年生の技術科の時間…木材加工…板材を使って本立てを作る。

その時に習ったのが

『つぶし釘』『かくし釘』
ネジは当時まだ使いませんでしたので、釘について。
(今では釘使う事の方が少ないんですけどね)

普通に材を釘やネジで接合する際、両者共に頭の部分が材の表に出て残ります。

特に気にならない場合…機能上・デザイン、見た目…は、勿論そのままで構わないのですが。

技術科の実習って、一つの物を一学期間くらいかけて作るじゃないですか。
(少なくとも当時は)

最初いわゆる授業で木材の理論や加工方習って。

その過程で
『つぶし釘』『かくし釘』を習ったんです。

まー!ビックリするくらいその技法に惚れ込みまして。

少なくともそれまで私が見た木製品…見る目も無かったのでしょうが、概ね材の接合部には釘の頭が見えておりました。
そしてそれに何の違和感も感じなかったんですよね。
当時の家はほとんどが木造で。

今の様にお洒落なサイディング外壁なんてありませんでした。
私の実家もそうですが、外壁のほとんどが板張りで、当然釘の頭が沢山見えておりました。

何の違和感もありません。

がですよ!
私一人だったんでしょうかねぇ……?

二つの技法…兎に角早くやってみたくて仕方ない!

『つぶし釘』…
まず釘の頭を軸方向に二つ折りする感じで平に潰すんです。玄能(ゲンノウ…金槌の一種です)使って。
あまり潰すとペラペラになりますので、釘の頭方向から見て丁度軸の太さになる程度の幅まで。

そうなった釘を使って材を接合(釘止め)するのですが、その際頭の潰して平になった方向を材の木目方向に合わせて打ち込みます。

すると材の表面にあの丸い釘の頭が残らず、材に頭がめり込んで目立たなくなるんです。

『かくし釘』…
これは釘、そのまま使います。
材にあらかじめ加工を施します。

釘を打つ部分に釘の頭よりやや大きめの穴を開けます。
深さは5ミリ程度。
今は便利な電動のドリルなんてものがありますので、ものの数秒で開きますが。
当時使ったのは
『壺錐(つぼぎり)』
と言う道具。
錐はご存知でしょう。

それ使って穴を開けて。

釘の頭丸々埋没させるんです。

その後穴と同じ直径の木の円柱型の…(ダボ)…ってのを差し込んで。

ダボの出っ張りを鋸でカットしたあと表面をノミやらヤスリで平面に馴らすんです。

ダボは同じ『木』なんで、よーく見ると丸く跡が見えるけど、釘の頭…金属…とは違った雰囲気。

同一感で見えるんですわ。

やりましたよ!

とちらも中学一年生の時に!

出来映えは覚えてないけど…
自己満足かもしれないけど…

新たな技法…を覚えた時の更なる自己満足…かめしれませんが。

満足するものです。