耕木杜日誌
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耕木杜の家づくりについて

耕木杜の家づくりについて

 

Koubokusha’s approach on planning a house.

 

 

世界中の、実にたくさんの方々に「木組みの家」の映像を見ていただき、大変うれしく思っています。

映像では耕木杜の木組みの技術について紹介して頂いています。

今回は耕木杜の家づくりについて、より深く知っていただきたいと思いお話しようと思い立ちました。

 

We are so happy to know that many people from all over the world have seen the video ‘Kigumi House’. The video shows mainly the carpentry techniques of Koubokusha. We decided to talk more about our approach on planning a house because we would like you to know thoroughly about Koubokusha.

 

 

-住む人のための家づくり

ここでいう“住む人”は、依頼をいただいたお施主様の子どもたち、孫たちまで含まれます。

日本では戸建住宅に住む人々の割合が高いです。その戸建住宅はローンを組んで購入することが一般的です。金額は人に寄りけりですが、一般的には完済まで20~40年かかるものになります。しかしながら、日本で一般的に建てられる戸建住宅はベニヤや集成材などの新建材と呼ばれる材料を多用し耐用年数が平均で28年とも言われています。新築の住宅に住んでいた子どもたち、孫たちも、いずれ自らローンを組み、ローンを完済したころには家が解体されるということになります。

このような社会問題を解決するために、耕木杜では無垢の木を使い、しっかりとした技術で木組みの構造をつくることで100年はもつ住宅をつくります。

お客様の大切なお金で、2~3世代の家族が住み続けることができる家づくりをしています。

 

-The house for the inhabitants

Using the word “inhabitants”, we mean clients, their children, and their grandchildren.

It is common in Japan for a nuclear family to live in a detached house. Generally, they set a loan for tenure of 20 to 40 years to purchase a detached house. However, general detached houses in Japan are made using mostly synthetic building materials such as plywood and laminated lumber. It is said that those general detached houses last for 28 years on average. It means that the house they purchased will be demolished when they have finished paying the loan. Therefore, their children and grandchildren eventually need to set a loan on their own to purchase a house for themselves. To solve this social problem, we make a house with wooden frame using solid wood and the carpentry techniques which eventually last for more than 100 years. We make the house for the inhabitants in which they can continue to live through 2 to 3 generations; then, and only then, we believe it is worth spending their precious money.

 

 

-住む人が健康でいることができる家づくり

耕木杜が無垢の木で木組みの家をつくるもう一つの理由は、住む人が健康でいることができる家にするためです。

日本ではベニヤや集成材などの新建材と呼ばれる材料を使うことが主流になっています。ベニヤや集成材に使われているノリは、人体に悪い影響を及ぼす成分が含まれています。さらに内装材や外装材として使われるビニルクロス、サイディング、ペンキにも人体に悪い影響を及ぼす成分が含まれています。一軒の家に使われる材料の量を考えると、人体に及ぼす影響は深刻です。それに対して、耕木杜で多用する無垢の木は人体に悪い影響を及ぼす可能性は無いに等しく、空気の浄化作用や調湿作用など良い影響の方が多いです。内装材や外装材には、無垢の木や、土、漆喰などを使います。室内の空気などの室内環境を考え、住む人が健康でいられる家づくりをしています。

 

-The house which let the inhabitants be healthy.

The other reason why we make a house with wooden frame using solid wood is to let inhabitants be healthy.

As we told you, general detached houses in Japan are made using mostly synthetic building materials such as plywood and laminated lumber. The adhesive agent used for plywood and laminated lumber is said to be harmful to personnel. Moreover, materials such as vinyl wallpaper, siding and paint used for interior and exterior are also said to be harmful to personnel. Considering the amount of those synthetic building materials used for one house, it is no wonder that general detached houses in Japan cause the serious damage to human bodies. In contrast, solid wood we use for most of the part of a house such as wooden frame, substrate, fixtures, and finishes is hardly exerting bad influence on human bodies. It is also said that solid wood has air cleaning effect and humidity conditioning function. Likewise, we use solid wood, mud, and plaster for interior and exterior. We consider indoor environment of a house as one of the most significant factors in our approach on planning a house to let inhabitants be healthy.

 

 

-住む人の気持ちが落ち着く家づくり

日本では日常的にストレスを感じることが当たり前になってしまいました。その原因の一つとして情報化社会というものが挙げられると思います。目から入ってくる情報にあふれた世の中で、人々はいつ、どこで心の健康を回復させることができるのでしょうか。日常を過ごす場所として、家で心の健康を回復することができれば、生きる活力にもつながり、仕事や勉強、スポーツなどにおいて、より実力を発揮することができると思っています。耕木杜の家では、木組みの構造を壁や天井で覆ってしまうことがほとんどです。技術は見せびらかすものではないという考えも理由の一つですが、木組みを見せると目から入ってくる情報が多すぎると考えています。家の外でも情報にまみれているのに、家の中でも目から入ってくる情報が多いと心も体も休まりません。土や漆喰で仕上げた、比較的情報量の少ないプレーンな面を空間に用いることによって、住む人の気持ちが落ち着く家づくりをしています。

 

-The house to calm down the inhabitants’ feelings.

It has become unfortunately normal in Japan to feel stressed in everyday life. The information-intensive society is one of the possible causes to generate this social phenomenon. People are surrounded by so much of visual information that they have no idea how to recover their health of mind. We believe a house could play a great role in recovering their health of mind as a place where they spend most of their everyday life. By recovering their vigor in their own house, they could prove themselves in daily life, businesses, studies, sports, arts and so on. We usually cover the wooden frame with walls and ceilings finished with mud and plaster because we think the wooden frame, we made with carpentry techniques is not such a thing to show off boastfully. Another reason why we would not expose the wooden frame is because there is so much visual information that wooden surface contains. When outer world overflow with visual information, inhabitants have no way to have a peace of mind in a house with full of visual information such as wooden surface with characterized grains. Plain surfaces finished with mud and plaster have little visual information. By composing spaces using plain surfaces of walls and ceilings, we make the house that can calm down the inhabitants’ feelings.

 

 

-住む人の暮らしに合った家づくり

耕木杜では、設計を大切にしています。耕木杜の設計は、住む人を知ることから始まります。住む人との対話を大切にし、住む人のことを徹底的に知ろうとします。何気ない日常会話の中から大切な情報を探ることもします。生い立ちから、家族のこと、これまでの人生の話を聞き、暮らしについて知ることを大切にしています。

対話から得た情報をもとに、住む人の暮らしに合うように設計をします。住む人が使いにくいと思う場所や、空気が淀むなど気持ち悪いと感じる場所はつくりません。窓の位置や高さも、住む人の目にストレスにならないように設計しています。家の隅々まで光が行き届き、風通しが良くなるように心がけます。

 

-The house suitable for inhabitants’ way of living

We clearly recognize the value of planning of a house. Our approach on planning a house starts by knowing inhabitants. We always talk with clients face to face and try to know about them thoroughly. It does not have to be anything serious; we always have a casual conversation. Of course, we try to get important information which is hidden behind those normal conversations. What we always ask is the personal history of them, from their childhood to current situation. By understanding the background of their way of living, we plan the house where they enjoy their own comfortable life. We never make any awkward space for them to use nor any uncomfortable space where air tends to stagnate. We plan the position and the height of the windows so that they do not feel any stress on their eyes when they look out the window. We plan to make every single space of the house bright with natural light and airy with a breeze.

 

 

-耕木杜の家づくり

住む人が2~3世代にわたり、肉体的にも精神的にも健康でいることができる家づくりをしています。家の中でストレスを感じる場所をできる限り排除することによって、日々の生活から活力を得て、社会で存分に実力を発揮してもらうことを理想としています。次の世代に大切なものを受け継ぐことができるように、住む人の人生設計のお手伝いをすることが耕木杜の家づくりかもしれません。

 

- Koubokusha’s approach on planning a house.

We make the house where inhabitants could keep their health both physically and mentally. They could continue to live in the house through 2 to 3 generations. We believe the house could play a great role in recovering their health of mind by eliminating as much factor as possible for them to feel stressed. By recovering their vigor in the house, they could prove themselves in daily life, businesses, studies, sports, arts and so on. We contribute to their life plans so that they could inherit something precious to the next generation, and beyond.

 

この他にも耕木杜の家づくりの大切な要素はまだまだ沢山ありますが、それはまた別の機会にお話しすることにします。

次回は4月21日(水)を予定していますので、お楽しみに。

 

Although there are some other significant factors for Koubokusha’s approach on planning a house, we keep it for another occasion. We try to talk to you again next week.

Thank you.

文京区 M邸 竣工

文京区M邸竣工いたしました。

既存の建物と中庭があるところに増築する形の工事となりました。

計画する前からコンセプトは明確でした。

立てた目標は、「定年後にも安定した、良い日々の暮らしができる家」です。

お施主様は働き盛りのご夫婦です。今は活発に活動していらっしゃいますが、いずれ定年を迎えると今の活動はなくなってしまいます。今の活動がなくなる定年後もしっかり活性化して、良い暮らしができる家づくりを目指しました。

 

~身体的にも精神的にも健康でいられること~

空気をキレイに保つこと、湿度を適切に調整することが大切です。

ベニヤを全くと言っていいほど使わずに、無垢材と塗り壁という自然素材のみで空間が構成されています。無垢材と塗り壁は空気を汚さないだけでなく、調湿機能を持っています。

更に日当たりが良く、風通しが良いように、よく考えて平面計画を行っています。空気がよどむ等の違和感がないように、建築的にもよく考えて空間を構成しています。

情報化社会での毎日の生活で酷使されている目にストレスを感じさせないことも大切にしています。窓の位置や高さ、形は、見たい景色だけが目に入ってくるように計画しています。室内空間を構成している素材は全て、目に優しい無垢材や塗り壁などの本物の素材です。プロポーションや空間感、空間のつながりなど、心理的に落ち着くように、心地良く感じるようにデザインしています。

~時間軸を考慮すること~

手入れをすることによって、家がだんだん良くなるようにしています。家を育てることによって人も育ち、家と人が一緒に成熟していくような感じでしょうか。家が暮らしを表し、暮らしが人を表すと同時に、人が暮らしを表し、暮らしが家を表すのだと思います。

そのために、時代を越える時間に耐えられる素材やデザインを選択しています。使い込んで育っていく素材、手入れのし甲斐がある素材です。目に優しく、心理的に落ち着く、心地良いと感じる素材やデザインは、長く一緒に暮らすための大切な要素だと思います。

 

アプローチ(既存の中庭とポーチ、雨落ち、下屋、モミジ)

 

外壁はかき落とし仕上げの白、骨材は1分以上です

ポーチは洗い出し仕上げです。

玄関扉はナラです。

中庭には大きなモミジがあります。

 

玄関(沓石、躙口、照明)

 

玄関土間はポーチと同じ洗い出し仕上げです。

沓石は筑波石です。

照明はデンマークのHOLMEGAARDのヴィンテージです。

壁は漆喰のスタイロ荒らし仕上げ、上框はエンジュです。

建具はスギです。

 

お茶室

 

この家にとってお茶室はとても大事な空間です。

2畳中板入りです。

天井はスギを割った野根板風に見せるため、スギの柾目を使っています。

廊下には太鼓襖の茶道口が設けられています。

奥に見えるのが躙口から見た玄関になります。

玄関からは朝日が入ってきます。

 

居間から中庭を見る

 

建具はスギです。

テーブルとイスは耕木杜オリジナルです。

テーブルの天板は分厚く存在感のあるものになりました。これも時代を越える時間に耐えるための大切な要素です。

照明はルイス・ポールセンのラジオハウスペンダントです。

 

居間から台所を見る

 

薪ストーブは、長野の鐵音工房(くろがねこうぼう)さんの縦型オーブン付ストーブです。

大黒柱はヒノキです。

時計は大工さんお手製で、樹種はカエデです。

照明はダイニングテーブルと同じ形の小さいサイズのものです。

台所のタイルは名古屋モザイクの桃山陶彩の白です。

 

パントリーから居間を見る

 

ソファも耕木杜オリジナルです。

奥の窓の左手前にお茶室の茶道口があります。

 

居間から階段を見る

 

階段の段板は青森ヒバのかなり厚い材料で存在感があります。

 

階段から見上げる

 

階段

 

段板の青森ヒバは存在感があります。これも時代を越える時間に耐えるための大切な要素です。

手すりはタモの16面加工です。

手すりの受け金具は鍛造です。

 

2階ホール

 

楢の手摺は耕木杜オリジナルです。

イスも耕木杜オリジナルです。

 

寝室1

 

扉はスギの無垢材の板戸です。

ドアとFIX窓、押し出し窓、網戸と組み合わせて新しい開口部を追求しました。

カウンターはナラです。

 

寝室2

 

大きな窓から中庭の大きな紅葉が見えます。

こちらもカウンターはナラです。

ペンダント照明は玄関同様デンマークのHOLMEGAARDのヴィンテージです。

壁掛照明はFLOS MINI GLO-BALL ジャスパー・モリソンのデザインです。

 

浴室

 

2階の浴室になっています。

ユニットバスではなく、在来の浴室です。浴槽はホーローです。プラスチックや人工大理石などはできる限り使わないようにしています。

浴室の建具は、水に強い青森ヒバです。

床は十和田石、壁は160㎝くらいまでが十和田石、それより上が漆喰、天井は漆喰です。天井は低めに設定してあり、浴槽の上の部分は勾配天井で窓に向かってさらに低くなっています。浴槽に入ってホッと一息ついたときに心から落ち着くことができるように、人の目線から考えられた空間になっています。

 

そこに暮らす人のことを考えて家づくりをしていると、身体的な健康はもちろん精神的な健康面と、見る人の目に優しく、時代を越える時間に耐えられる建築的なデザイン面と、両方を兼ね備えた建築が生まれるのだと思います。

白井晟一や吉村順三が見に来て、さりげなく「良いね」と言ってくれるような、そんな建築を目指しています。

(ABO, KYUMA)

建て方見学の募集 2020年11月22日(日)

2020年11月22日(日)

栃木県佐野市某所にて建て方を行います。

手刻みの構造です。

ご見学の希望者を募集いたします。

ご希望の方は耕木杜までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

有限会社 耕木杜

e-mail: abo@koubokusha.co.jp

tel: 0475309501

 

 

 

 

 

 

2020年7月24日(土) 大網白里市A邸建て方の様子

 

 

 

 

耕木杜作業場での墨付け・刻みの様子

 

現場付近(夏)

文京区M邸 完成見学会 ※日程変更のお知らせ

   

 

かねてより設計・施工を進めてまいりました住宅が完成いたします。
お施主様のご厚意で完成見学会を完全予約制にて開催いたしますので、是非お越しください。
HPのお問合せ先から、メールにてご予約をお願いいたします。

http://www.koubokusha.co.jp

※家づくりを考えていらっしゃる方を優先したいので、建築業界関係者はご遠慮願います。
<開催地>
東京都文京区某所

※お申し込み頂いた方に、後日詳細住所をご連絡致します。

※会場に駐車はできませんのでご了承ください。
<開催日時>

11月28日(土)A:午前 B:午後
11月29日(日)午前のみ

※人数が多くなる場合は、細かく時間を区切らせていただきます。

大網白里市 A邸 建て方

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日行った建て方をご紹介いたします。

 

今回は木工家の吉野郁夫さん、友次製材所の宮田さん、平成建設の唐澤さん、小林さん、百野(びゃくの)さんに手伝っていただきました。

 

耕木杜で使う構造材は、製材してから最低でも1年以上自然乾燥させた千葉県産の杉材です。スパンが大きいところに使うのは、製材してから最低でも3年は自然乾燥させた米松材です。どちらも含水量20%未満まで乾燥させたものだけを使います。墨付けを始める前に友次製材所さんに2度挽きしてもらいます。そうすることで家に不具合が起きないようにしています。刻むときに何が起きるかというと、刃物が刃持ちしません。刻み辛い材料をここまでの精度で刻むことで強度を出しています。そのためには良い大工道具を使うことが大切です。良い道具がないとここまでキレイには刻めません。

大工さんが良い大工道具で刻んでいるところを想像しながら読んでいただけると幸いです。

 

さて、これらの構造材はいったいどこにおさまるのでしょうか。

番付を覚えておいて後で出てくるか探してみてください。

 

今回はL型の平面を持つ建物です。

まずは柱を配っていきます。

 

要(もと)さんとイケメンくのいち國武さんが柱を建て始めました。

 

どんどん建てていきます。要さんの名字は札ノ辻です。

 

力也くんと平成建設の唐澤さんも建てます。力也くんの名字は稲葉です。

 

大きな構造材をクレーンで吊るための準備をする親方と亨さんです。

今回の現場担当は亨さんです。

 

通し柱も建てます。要さんと友次製材所の宮田さんです。

 

國武さんと木工家の吉野さんも建てます。

 

柱に横からささる梁は先におさめて一体化してから建てます。

この部分は門型に組んでから建てました。

 

ここは木建の窓が入る部分です。窓台を組んで一体にしてから建てます。

 

梁せい(梁の高さ)が違う梁を継ぐときは鎌継を使います。掛矢を振るのは吉野さん。

 

先ほどの梁の続きは、梁せいが同じ梁を継ぐので追掛大栓継です。

この通りは片流れの屋根が下がってくるところなので、他の梁より一段下がった高さに入っています。

さらに先ほどの角(力也くんが立っていたあたり)に一体化しておいた柱と梁を組みます。

一段下がっているので柱が梁の高さより伸びています。

 

力也くんの手です。

柱間がとんでいるので、ここでも柱に梁がささります。

材料が大きいのでこちらは柱をうんと開いておいてからおさめました。

亨さんの当日一番の激しさを見た打撃の瞬間だったと思います。

吉野さんも亨さんの動きを見ながら合わせて掛矢を振っています。

 

門型に組んで建てた部分。

そこにこの梁。

この仕口は耕木杜では待ちアリと言っていますが、正式には茶臼というそうです。

 

親方による掛矢の振り方のお手本です

平成建設の百野さん、ちゃんと見て、、、見てます。

 

イケメンくのいちは髪を振り乱します。

 

窓台を一緒に組んだ部分の上です。


梁せいが同じものを継ぐので追掛大栓継です。

 

玄関下屋部分の一段下がっている通りに一体に組んだものをまず建てて、その上に大きな梁がのってきます。玄関から居間に入る部分は壁に角度がついているのが特徴です。

別の角度から見るとこのようになります。

 

宮田さん良いところに陣取っていました。

 

ここでいったん手をとめて、お清めをしました。

 

ユニックには2階の構造材等が積まれています。

 

まだまだ続きます。

 

門型に組んで建てた部分にもう一枚大きな梁が入ります。

待ちアリ(茶臼)が並びました。

外周部の梁がおさまった後に下から見るとこのような感じです。

 

片流れの屋根の下がっている方から2段目の通りです。梁と母屋を兼ねています。

梁せいの違う梁を継ぐので鎌継です。

 

いノ一番の通し柱に梁をさして、さらに組んでいきます。

外周部は梁せいが同じことが比較的多いので追掛大栓継が多いです。

 

追掛大栓継を上から見るとこのような感じです。

 

片流れの屋根の高い方の角(又よノ十二番)も通し柱になっています

この通し柱にささるもう片方の仕口が下の写真です。

通し柱に2方向から梁をさしてから、通し柱を落としていきます。

 

こちらはいノ一番の角。親方も場合によっては掛矢を振ります。

 

さらに別の角の部分です。通し柱にさしてから反対側の追掛大栓継をおさめます。

通し柱にささるもう片方の仕口が下の写真です。

構造材の中にありました。いノ十二番。ここにおさまりました。

 

同時並行で色々な作業が行われているので行ったり来たりしますが、後先はきちんとなるようになっています。

 

継手部分に2階の柱が来る場合は、ほぞ穴をずらします。2階の柱の方は2枚ほぞになっています。

 

アシックスは要さんです。これで外周部おさまりました。

 

残りは中通りです。

 

槐(えんじゅ)の大黒柱もおさまりました。

今吊っている梁に居間の上の大きな梁がかかってきます。

端部の仕口は待ちアリ(茶臼)です。

 

大きな梁がおさまるところです。

 

大きな梁も無事おさまりました。

手前に見えるのが槐の大黒柱の背割れの部分です。

奥に見えるのが玄関から居間に入る角度のついた壁です。

大黒柱の部分を居間側から片流れ屋根の部分に向かって下から見たところです。

L型平面の内側の角から大黒柱の部分を下から見たところです。

 

居間から玄関の方を見るとこのような感じです。

 

近づいてみるとこうです。

玄関側から見るとこうです。

近づいてみるとこうです。

 

片流れ部分のつなぎ材(通し梁とも言えます)と母屋を兼ねた大きな材料です。

端部の仕口は鎌継の女木になっています。

おさまった後に下から見るとこのような感じです。奥に見える大きな材料です。

 

耕木杜特有の仕口です。アリ落としも工夫しています。

 

1階の柱が継手部分に来る場合も梁のほぞ穴をずらします。

この柱はトイレをできるだけ広くするために4寸より小さくしてある柱なのでほぞは一枚です。

工夫できるところはとことん工夫します。

 

つなぎを入れていきます。

 

鎌継を上から見るとこんな感じです。

 

追掛大栓継とアリ落としと柱のほぞ穴の関係です。

 

耕木杜の家は必ずと言っていいほど間崩れしています。規格寸法ではなく、住む人に合わせて寸法を決定していきます。梁同士がこんなに近いのはよく見る光景です。作るのは手間ですが、作るのにかかる時間に比べたら生活する時間は比べ物にならないほど長いです。自ずと何を大切にすべきかが明確になっていきます。耕木杜ではこのような家づくりをしています。

 

1階の構造材は全ておさまりました。

片流れ屋根側を見るとこのような感じです。

下から見るとこうです。

 

片流れ屋根側から居間を見るとこうです。

梁にクローズアップしてみたところです。

 

図板を見ながら確認する亨さん。

 

友次製材所の車庫の建て方を終えて間もない宮田さん。何か思うところがあったのでしょうか。

 

絵になるイケメンくのいちです。

 

要さんは険しい表情です。

 

今回も2階に使う30mm厚の荒床材を並べて作業しやすいようにします。

 

ユニックに積んでいた2階の材料をどんどん上げていきます。

 

L型平面の内側の角から見上げるとこのような感じになっています。

 

 

片流れの屋根が下がっている方から見たところです。

 

玄関側の角から見上げるとこのような感じになっています。

玄関の下屋がかかってくるので、一番手前の通りは一段下がっています。

その一段上の通りは玄関下屋の垂木を受ける部分が見えています。

 

2階部分の柱も建てていきます。1階同様、柱に横からささる梁は先におさめて一体化してから建てます。

午前中の作業はここまでです。

親方によると、まあまあのペースだそうですがもっと早くできるそうです。

 

午前中にあった大きな材料の端部の鎌継の女木に男木をおさめます。

 

片流れ屋根の一番高い部分の通りの母屋をおさめていきます。

 

又ちノ十二番の追掛大栓継です。手前が上木(うわき)で奥が下木(したき)です。

下木をおさめてから、上木をおさめます。

又ちノ十二番の継手部分を納めている様子です。まず母屋を柱にさしてから、追掛大栓継をおさめながら柱を落としていきます。

柱にささる側の仕口です。垂木がかかる部分の欠きもあります。

 

片流れの屋根の一番高い部分の通りより一段下がった通りをおさめていきます。

 

片流れの屋根の部分は完了しました。残るは切妻屋根の部分です。

 

切妻屋根の平面(ひらめん)の低い部分からおさめていきます。

 

手鉋Tシャツの要さんと高校時代は剣道部の力也くん。吉野さんも下でしっかり支えてくれています。

 

平面(ひらめん)の通りが低くなっているので、梁を横からさして一体化した柱を落としていきます。

 

良いコンビです。

 

母屋の追掛大栓継です。

 

出窓のようになる部分です。柱と窓台を組んで建てますが、まだ柱は落とし切りません。いノ一番の通し柱はなかなか開かないので反対側の柱を思いきり開きながら、桁を横からさしていきます。桁が柱にささったら全体を落としていきます。

 

2階にも大きい材料が入っています。この材料の端部の仕口は鎌継ぎの女木になっています。

 

出窓のようになる部分の上は何やら桁が飛び出していてそこに待ちアリ(茶臼)が。。。

 

つなぎの役目も担う母屋です。

 

つなぎ材はなるべく桁の材料を取らなくて良いように、いくらか上げておさまるようになっています。

 

2階の外周部の追掛大栓継です。

 

こちらは外周部の鎌継です。

 

こちらも外周部ですが、片側は鎌継、もう片側は追掛大栓継になっています。お互いを見ながら梁を落としていきます。

 

束は屋根の勾配に合わせて長さが変わってきます。

束を入れていくと切妻屋根の形がだんだん見えてきます。

 

0番通りの追掛大栓継と垂木がかかる欠きです。0番通り?

出窓のようになる部分は1階の壁よりでているのでその上の桁は0番通りになります。

先ほどの待ちアリ(茶臼)の上におさまるのが0番通りだったのです。

いノ一番より早い、いノ0番がありました。

おさまった後の1番通りと0番通りの関係です。

 

今日もたくさん追っ掛けました。

 

この掛矢の迫力を見てください。

 

母屋もあと少し。追っ掛けるのもあと少しです。

 

最後に棟をおさめて、無事棟が上がりました。

 

片流れ屋根の一番高い部分の通りから切妻屋根の方を見るとこのような感じになります。

 

切妻屋根の平面(ひらめん)の低い部分から、片流れ屋根の一番高い部分の通りを見るとこのような感じです。

 

別の角度から見たところです。

 

片流れ屋根の一番低い部分の通りから切妻屋根の平面(ひらめん)の低い部分の方を見るとこのような感じです。

 

2階部分の構造も下から見ていきましょう。

上棟おめでとうございます!

 

餅まきもできました。

 

良い建て方でした。

 

(KYUMA)

建て方 2020年7月24日(金)

2020年7月24日(金)

千葉県某所にて建て方を行います。

手刻みの構造です。

ご見学、お手伝いの希望者を募集いたします。

ご希望の方は耕木杜までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

有限会社 耕木杜

e-mail: abo@koubokusha.co.jp

tel: 0475309501

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:上田謙太郎

 

撮影:おかめ家ゆうこ

 

撮影:おかめ家ゆうこ

 

撮影:上田謙太郎

 

撮影:上田謙太郎

 

※写真はすべて2019年8月竣工の千葉県柏市S邸のものです。

耕木杜ホームページの木の建築のページも是非ご覧ください。

http://koubokusha.co.jp/kenchiku.html

 

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ご希望の方は耕木杜までご連絡よろしくお願いいたします。

耕木杜

「木組みの家」映像全編公開中

まだまだコロナ収束には時間がかかりそうですが、みなさまいかがお過ごしですか。

竹中大工道具館では8/31までの期間限定で【おうちでミュージアム】を開催中。

延期になってしまっている展示会の一部をWEB上でご覧いただけます。

その一環でなんと!

巡回展「木組み 分解してみました」の展示映像「木組みの家」が映像全編(34分)
youtubeで公開中です!

 

この機会にぜひ、おうちでじっくりお楽しみください!

 

『木組みの家』テーマソング

ただいま新型コロナウィルスの影響で各所順延しておりますが、

竹中大工道具館「木組 分解してみました」巡回展では

耕木杜の家づくりのプランニングから竣工までを描いたドキュメンタリー映像

『木組みの家』(約30分)が上映されています。

 

この映像作家である上田謙太郎さんから

『木組みの家』のオリジナルサウンドトラックのレコーディング映像を作ったよ!

というお知らせ!

映像の中で使われている曲には、実はすべて曲名があって、

耕木杜の仕事を映像で見た作曲者が様々考えて作曲してくださったそうです。

その中からメインテーマの『HOME』という曲をご紹介します!

 

 

作曲・幡田賢彦さんは作曲時にこのように語っていらしたそうです。

 

「『Home』というタイトルの曲で、穏やかであたたかい曲です。
 僕にとって家とはなにか、家庭とは何かって考えてたときに、
 そこに自分がいることが自然であるということがどれだけ幸せなことなのか、
 実家を離れ上京して10年以上の時が経った今そのことを痛感したりして、
 家族や家のありがたみを感じています。
 私の実家も数年前に大々的にリフォームされ小奇麗になりましたが、
 思い出の中の家は当たり前のように当時住んでいた家で、
 こうしてずっと私の中では残っていくんだろうなあ…」

 

素敵な曲と、素敵な映像をありがとうございました!

 

(OKAME)

 

展示用茶室「蓑庵」 中国展2019 最終編

 

 

じゃらーん。 

寧波に帰ってきました。 

再度実演を行いました。 

 

 

 

その前に、いくつかの文化的遺産を案内していただいたのでご紹介します。 

 

 

 

まずは天一閣です。 

 

 

 

明王朝の時代の1561年に范欽という蔵書家によって建てられた中国に現存する最も古い蔵書楼(一族の書庫)です。10~11世紀頃の宋の時代には主要な都市に書店があったという中国ですから莫大な本の量です。前のブログでご紹介した清王朝の乾隆帝が「四庫全書」という本を編纂するときに天一閣から大量の本を借りたそうです。 

 

 

 

現在は蔵書楼だけでなく、その後の時代に建てられた建物や庭園と統合されて博物館として公開されています。写真の椅子を見て親方が、ヴェグナーに影響を与えた椅子のようだねと言っていました。デンマーク人家具デザイナーのハンス・J・ヴェグナーは17~18世紀の中国の椅子にインスピレーションを受けてチャイナチェアという椅子をデザインしたそうです。 

(参考:https://www.republicstore-keizo.com/products/chair/chinachair.html)) 

 

 

 

寧波は麻雀発祥の地だそうです(麻雀の起源は諸説あるそうですが)。 

同じ博物館の敷地内に麻雀博物館という建物もあり、世界の色々な国で使われていた色々な素材の麻雀牌が展示してありました。 

 

 

 

秦氏支祠という祖先を祭るための舞台だそうです。1925年建立ということなので、中華民国の時代になります。秦氏はあの秦氏なのか確認はできませんでした。 

 

 

 

狛犬でしょうか。もともと狛犬の「狛」には中華思想における中心である中国に対して周辺の野蛮な地という意味があるそうです。狛犬の起源は中近東(古代イスラエル)にあると言われています(少なくとも日本の神道の狛犬は)。秦氏の謎については、これから機会があれば調べてみたいと思っています。 

 

 

 

今まで紹介していませんでしたが、中国では美味しいものをたくさんいただきました! 

 

 

 

上海蟹です。 

 

 

 

次の日は天童寺、阿育王寺、河姆渡遺跡を案内していただきました。 

写真は天童寺です。 

 

 

 

天童寺にある広場のようなところです。ジャガイモやミカンが美味しかったです。 

 

 

 

河姆渡遺跡は長江下流域に位置する稲作農業が基盤である遺跡で、長江文明の中心的な遺跡です。紀元前5000~3000年頃の文明の遺跡で、中国最古の木造井戸などが見どころでした。稲作については、長江中流域で紀元前7000~6000年頃の稲が見つかっているそうです。最近では、黄河文明と長江文明をあわせて中国文明と言うそうです。 

 

 

 

屋外の遺跡を見て回る前に購入した甘栗が美味しかったので、鶏にもおすそ分けしました。 

 

 

 

こんなに近くで見ることができて、伊藤若冲の気分を味わいました。 

 

 

 

さて、実演の日です。 

寧波でも道具を広げて、来てくださった皆様に見ていただけるようにしました。 

地元の大学に留学している学生や竹中大工道具館主任学芸員の坂本さんの講義を上海で聴講した学生はじめ、鍛冶屋さん、地元の元大工さん等いろいろな方々に来ていただきました。 

 

 

 

写真の奥の方では削った材料の表面を触って、その感触に驚いています。 

 

 

 

大鉋です。 

 

 

 

実際に持っていただいて、その重さを体感してもらいました。 

 

 

 

 

 

左手奥に写っているのが杭州でインテリアの事務所を営んでいらっしゃる若いご夫婦です。

設営の際に手伝っていただきました。 

 

 

 

来ていただいた方々にも大鉋削りを体験していただきました。 

 

 

 

続いて金輪継ぎの実演です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成後に親方が署名いたしました。 

 

 

 

 

 

 

 

保国寺古建築博物館の副館長です。 

 

 

 

保国寺古建築博物館の館長と副館長と一緒に。 

 

 

 

大変お世話になったチョウさんです。関ジャニ∞のファンです。白のシビックに乗っています。 

 

 

 

こちらも大変お世話になったトウさんです。ファルファルフェル?ファル。 

日本に留学経験があるのですが、日本食が苦手だそうです。 

黒のシビックに乗っています。シビックを愛しています。 

私もシビック勉強しました。 

初代シビックのリアがハッチバックになっている追加モデルがカッコいいと思います。 

 

 

個性的な撮影法を持つ一年目の新人さんです。 

最後の食事会の時に竹中大工道具館と保国寺古建築博物館の友情のために「フォーフレンドシップ!」と言ってたくさんお酒を飲んでいらっしゃいました。 

 

 

 

最後の食事会です。 

歪みはパノラマ撮影の機能によるものです。 

 

 

 

親方の横はこの方! 

シャン師匠です。保国寺古建築博物館は退職されているのですが、展覧会のために戻ってきてくれた方です。親方も認める能力の持ち主です。中国では師匠(シーフー)と読むそうです。プレイボーイのトレーナーです。 

 

 

 

大変お世話になったコーディネーターのパオさん(右から3番目)と保国寺古建築博物館の方々です。 

ありがとうございました! 

 

 

 

皆さま大変お世話になりました。 

このような機会をいただけることに感謝しております。 

 

また世界のどこかでお会いできることを楽しみにしております。 

 

(KYUMA) 

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