耕木杜日誌
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建て方 2020年7月24日(金)

2020年7月24日(金)

千葉県某所にて建て方を行います。

手刻みの構造です。

ご見学、お手伝いの希望者を募集いたします。

ご希望の方は耕木杜までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

有限会社 耕木杜

e-mail: abo@koubokusha.co.jp

tel: 0475309501

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:株式会社ドローンフロンティア

監督;上田謙太郎

 

撮影:上田謙太郎

 

撮影:おかめ家ゆうこ

 

撮影:おかめ家ゆうこ

 

撮影:上田謙太郎

 

撮影:上田謙太郎

 

※写真はすべて2019年8月竣工の千葉県柏市S邸のものです。

耕木杜ホームページの木の建築のページも是非ご覧ください。

http://koubokusha.co.jp/kenchiku.html

 

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ISUZU ELF 買っていただける方いらっしゃいませんか。

 

 

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種別:      小型

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車体の形状: キャブオーバ

最大積載量: 1500㎏

車両重量:   2120㎏

総排気量:   2.99L

燃料の種類: 軽油

走行距離:   100374km(2020年7月2日時点)

車検:     令和2年9月26日満了

 

最低価格120万円からお売りいたします。

ご希望の方は耕木杜までご連絡よろしくお願いいたします。

耕木杜

「木組みの家」映像全編公開中

まだまだコロナ収束には時間がかかりそうですが、みなさまいかがお過ごしですか。

竹中大工道具館では8/31までの期間限定で【おうちでミュージアム】を開催中。

延期になってしまっている展示会の一部をWEB上でご覧いただけます。

その一環でなんと!

巡回展「木組み 分解してみました」の展示映像「木組みの家」が映像全編(34分)
youtubeで公開中です!

 

この機会にぜひ、おうちでじっくりお楽しみください!

 

『木組みの家』テーマソング

ただいま新型コロナウィルスの影響で各所順延しておりますが、

竹中大工道具館「木組 分解してみました」巡回展では

耕木杜の家づくりのプランニングから竣工までを描いたドキュメンタリー映像

『木組みの家』(約30分)が上映されています。

 

この映像作家である上田謙太郎さんから

『木組みの家』のオリジナルサウンドトラックのレコーディング映像を作ったよ!

というお知らせ!

映像の中で使われている曲には、実はすべて曲名があって、

耕木杜の仕事を映像で見た作曲者が様々考えて作曲してくださったそうです。

その中からメインテーマの『HOME』という曲をご紹介します!

 

 

作曲・幡田賢彦さんは作曲時にこのように語っていらしたそうです。

 

「『Home』というタイトルの曲で、穏やかであたたかい曲です。
 僕にとって家とはなにか、家庭とは何かって考えてたときに、
 そこに自分がいることが自然であるということがどれだけ幸せなことなのか、
 実家を離れ上京して10年以上の時が経った今そのことを痛感したりして、
 家族や家のありがたみを感じています。
 私の実家も数年前に大々的にリフォームされ小奇麗になりましたが、
 思い出の中の家は当たり前のように当時住んでいた家で、
 こうしてずっと私の中では残っていくんだろうなあ…」

 

素敵な曲と、素敵な映像をありがとうございました!

 

(OKAME)

 

展示用茶室「蓑庵」 中国展2019 最終編

 

 

じゃらーん。 

寧波に帰ってきました。 

再度実演を行いました。 

 

 

 

その前に、いくつかの文化的遺産を案内していただいたのでご紹介します。 

 

 

 

まずは天一閣です。 

 

 

 

明王朝の時代の1561年に范欽という蔵書家によって建てられた中国に現存する最も古い蔵書楼(一族の書庫)です。10~11世紀頃の宋の時代には主要な都市に書店があったという中国ですから莫大な本の量です。前のブログでご紹介した清王朝の乾隆帝が「四庫全書」という本を編纂するときに天一閣から大量の本を借りたそうです。 

 

 

 

現在は蔵書楼だけでなく、その後の時代に建てられた建物や庭園と統合されて博物館として公開されています。写真の椅子を見て親方が、ヴェグナーに影響を与えた椅子のようだねと言っていました。デンマーク人家具デザイナーのハンス・J・ヴェグナーは17~18世紀の中国の椅子にインスピレーションを受けてチャイナチェアという椅子をデザインしたそうです。 

(参考:https://www.republicstore-keizo.com/products/chair/chinachair.html)) 

 

 

 

寧波は麻雀発祥の地だそうです(麻雀の起源は諸説あるそうですが)。 

同じ博物館の敷地内に麻雀博物館という建物もあり、世界の色々な国で使われていた色々な素材の麻雀牌が展示してありました。 

 

 

 

秦氏支祠という祖先を祭るための舞台だそうです。1925年建立ということなので、中華民国の時代になります。秦氏はあの秦氏なのか確認はできませんでした。 

 

 

 

狛犬でしょうか。もともと狛犬の「狛」には中華思想における中心である中国に対して周辺の野蛮な地という意味があるそうです。狛犬の起源は中近東(古代イスラエル)にあると言われています(少なくとも日本の神道の狛犬は)。秦氏の謎については、これから機会があれば調べてみたいと思っています。 

 

 

 

今まで紹介していませんでしたが、中国では美味しいものをたくさんいただきました! 

 

 

 

上海蟹です。 

 

 

 

次の日は天童寺、阿育王寺、河姆渡遺跡を案内していただきました。 

写真は天童寺です。 

 

 

 

天童寺にある広場のようなところです。ジャガイモやミカンが美味しかったです。 

 

 

 

河姆渡遺跡は長江下流域に位置する稲作農業が基盤である遺跡で、長江文明の中心的な遺跡です。紀元前5000~3000年頃の文明の遺跡で、中国最古の木造井戸などが見どころでした。稲作については、長江中流域で紀元前7000~6000年頃の稲が見つかっているそうです。最近では、黄河文明と長江文明をあわせて中国文明と言うそうです。 

 

 

 

屋外の遺跡を見て回る前に購入した甘栗が美味しかったので、鶏にもおすそ分けしました。 

 

 

 

こんなに近くで見ることができて、伊藤若冲の気分を味わいました。 

 

 

 

さて、実演の日です。 

寧波でも道具を広げて、来てくださった皆様に見ていただけるようにしました。 

地元の大学に留学している学生や竹中大工道具館主任学芸員の坂本さんの講義を上海で聴講した学生はじめ、鍛冶屋さん、地元の元大工さん等いろいろな方々に来ていただきました。 

 

 

 

写真の奥の方では削った材料の表面を触って、その感触に驚いています。 

 

 

 

大鉋です。 

 

 

 

実際に持っていただいて、その重さを体感してもらいました。 

 

 

 

 

 

左手奥に写っているのが杭州でインテリアの事務所を営んでいらっしゃる若いご夫婦です。

設営の際に手伝っていただきました。 

 

 

 

来ていただいた方々にも大鉋削りを体験していただきました。 

 

 

 

続いて金輪継ぎの実演です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成後に親方が署名いたしました。 

 

 

 

 

 

 

 

保国寺古建築博物館の副館長です。 

 

 

 

保国寺古建築博物館の館長と副館長と一緒に。 

 

 

 

大変お世話になったチョウさんです。関ジャニ∞のファンです。白のシビックに乗っています。 

 

 

 

こちらも大変お世話になったトウさんです。ファルファルフェル?ファル。 

日本に留学経験があるのですが、日本食が苦手だそうです。 

黒のシビックに乗っています。シビックを愛しています。 

私もシビック勉強しました。 

初代シビックのリアがハッチバックになっている追加モデルがカッコいいと思います。 

 

 

個性的な撮影法を持つ一年目の新人さんです。 

最後の食事会の時に竹中大工道具館と保国寺古建築博物館の友情のために「フォーフレンドシップ!」と言ってたくさんお酒を飲んでいらっしゃいました。 

 

 

 

最後の食事会です。 

歪みはパノラマ撮影の機能によるものです。 

 

 

 

親方の横はこの方! 

シャン師匠です。保国寺古建築博物館は退職されているのですが、展覧会のために戻ってきてくれた方です。親方も認める能力の持ち主です。中国では師匠(シーフー)と読むそうです。プレイボーイのトレーナーです。 

 

 

 

大変お世話になったコーディネーターのパオさん(右から3番目)と保国寺古建築博物館の方々です。 

ありがとうございました! 

 

 

 

皆さま大変お世話になりました。 

このような機会をいただけることに感謝しております。 

 

また世界のどこかでお会いできることを楽しみにしております。 

 

(KYUMA) 

展示用茶室「蓑庵」 中国展2019 北京ワークショップ編

 

どーん。 

いきなり紫禁城の東華門です。 

思いきり躓いている人がいますが、純粋な事故です。 

 

 

 

寧波での展示の解体の前に北京でのワークショップに行きました。 

 

 

 

竹中大工道具館の赤尾理事が大工道具についての3日間の集中講義の依頼を北京大学からお受けになり、その最終日に大工道具の実演を行いたいというお話を耕木杜にいただきました。 

 

 

 

北京に着いたのはお昼頃、北京大学の学生さんが空港まで迎えに来てくださいました。そしていきなり案内していただいたのが北京の中心にある紫禁城でした。 

 

 

 

 

 

どどーん。 

太和殿前広場です。 

とにかく広いです、もう。 

 

 

 

振り返ったところ。 

この石敷きが特徴的でして、見上げるとこうなんですが。 

 

 

見下ろすと、こう。 

スロープを下るときに滑り止めにもなるんですね。 

親方の分析が早くも始まっていました、もう。 

 

 

どどどーん。 

軸が通っていて、左右対称です。 

紫禁城は明王朝の時代に南京から北京への遷都の際に建てられました。 

敷地は元(げん)の宮城跡、工事は1407年から始まり太和殿(当時は皇極殿)が完成したのが1420(永楽18)年でした。永楽帝の時代ということですが、永楽通宝は永楽帝の時代に発行された銅銭で日本でも馴染みのある名前です。永楽通宝は室町時代に輸入され、江戸初期にかけて標準的貨幣として流通した貨幣です。織田信長が家紋や軍旗に用いたことでも知られています。 

最後まで紫禁城に住んでいたのは清王朝の時代の宣統帝でした。日本では溥儀という名前の方が知られています。清王朝は1911年の辛亥革命によって倒され、中国封建帝制最後の王朝となりました。溥儀はラストエンペラーでも有名ですね。 

 

 

一枚の大きな石の彫刻です。50キロも離れた場所から運ばれてきたそうです。どうやって運んだのか昔の中国はとんでもないことを平気でしてしまうんですね、もう。 

 

 

 

基壇の水は龍の口から排水される仕組みになっています。 

 

 

西方の影響を受けたものだと予想される装飾もいくつかありました。 

 

 

この色はいわゆる交趾釉によるものでしょうか。 

 

 

日本は高床や石場建てですが、中国はやっぱり基壇です。 

シドニーのオペラハウスの設計で有名なデンマーク人建築家ヨーン・ウッツォンの雲と屋根のスケッチを思い出します。 

 

(出典:a+u建築と都市2003年11月臨時増刊マスターズ・オヴ・ライト第1巻:20世紀のパイオニアたち ヘンリィ・プラマー 訳:渡辺朋子 p.292) 

 

 

柱の詳細です。木の柱材の上に幾重にも層が重ねられた組成になっています。 

 

 

ここまでが外朝といわれる公務の場です。これより奥が内廷といわれる生活の場になります。 

 

 

坤寧宮です。皇帝の結婚式が行われる場所です。漢字の横の文字は満州文字だそうです。清王朝はツングース系の女真族を統一したヌルハチによって満州に建国された後金(アイシン)が、ヌルハチの子のホンタイジの時代に国号を清と改めた王朝です。女真文字が使われなくなっていたヌルハチの時代に、モンゴル文字をもとに作られたのが満州文字です。 

 

 

坤寧宮の奥にある御花園の人工の石山と白松(シロマツ・ハクショウ)です。 

白松は日本には自生していない松だそうです(親方に教えてもらいました)。葉はまさに松なのですが、幹の肌は日本でイメージする松とは全く異なるものです。 

 

 

日が落ちてきて、少し冷えてきました。さすがに紫禁城の塀は高いです、もう。 

 

 

紫禁城の日没です。恙なきや。 

 

 

文華殿の庭を通り再び東華門から紫禁城を後にしました。 

大きなエンジュの樹が何本もあったのが印象的でした。 

有名な天安門は通らずに横から入って横から失礼しました、チェアマン・マオ。 

 

 

その日の夜、北京大学での赤尾さんの講義を見学に行きました。 

すると赤尾さんから呼び掛けられ、親方は登壇することに。 

受講者の皆さんは次の日の実演が楽しみになったことでしょう。 

その日は北京大学内のホテルに宿泊しました。 

 

 

実演の日です。 

今回は大工道具についての集中講義の最終日ということもあり、親方の道具をなるべく多く持っていき陳列して受講者の皆さんに見ていただきました。 

 

 

今回の受講者の皆さんは、多数が北京大学の考古学の教授、講師そして学生でした。その他には国の研究施設の職員などもいらっしゃいました。 

皆さん興味津々です。 

 

 

金輪継ぎの実演です。 

このようにすぐ近くで大工道具を実際に使って継手を作っているところを見れる機会はなかなかないと思います。中国は現在、大工道具を使って大工仕事をしている職人が全くいないそうです。この日もDIYの学校の講師がいらっしゃっていましたが、大工道具を使った大工仕事はDIYのみだそうです。親方の言う「技術の技だけではない、術の部分」も受講者の皆さんに伝われば嬉しく思います。職人による大工道具を使った大工仕事を日本では決して途絶えさせてはいけないと強く感じました。 

 

 

皆さん鉋がお好きです。 

 

 

でも大鉋はもっとお好きです。 

 

 

大盛況に終わりました。 

ありがとうございました! 

 

 

実演の後に北京大学構内も案内していただきました。 

奥に見えるのが正門です。 

 

 

この日もたくさんの人が正門の見学に訪れていました。 

まだ幼い孫の合格を願って、祖父母が写真を撮りに来ることもあるそうです。 

 

 

構内にホテルがある北京大学はとにかく広かったです。 

しかし、そのライバルである清華大学はもっと広いとのこと。 

えんじ色の丸が北京大学、青色の丸が清華大学です。 

ニュースでもときどき出てくるあの清華大学です。 

また機会があれば清華大学にも行ってみたいと思います。 

 

 

同日の午後に案内していただいた頤和園を最後にご紹介します。 

 

 

清王朝の乾隆帝が母の還暦を祝い1750年から造園を開始したのが清漪園(後の頤和園)です。1856年のアロー号事件を口実としたイギリス・フランスによる中国侵略戦争において両国連合軍が1860年に北京を占領した際に破壊されてしまいましたが、1888年から西太后が再建を開始し名を頤和園と改めました。英語ではSummer Palace(夏の離宮)と呼ばれています。 

 

 

頤和園のシンボルである仏香閣です。庭園の約4分の3の面積を占める人工の湖である昆明湖を造営した際に出た土で盛土をした万寿山の中腹に建てられています。乾隆帝が母の健康と長寿を祈願して建てたそうですが、階段を登るのがとても大変でした。もちろん赤尾さんは涼しい顔をして登っておられました。 

さすがネパールで鍛えられていらっしゃいます。 

 

 

階段を登りきったところから見た昆明湖です。人工の湖なんです。前回のブログでご紹介した杭州の西湖を模して造営されたそうです。 

 

 

石の彫刻には莫大な時間がかけられています(親方に教えてもらいました)。 

 

 

内部の木の彫刻にも莫大な時間がかけられています。一つの部材から彫り出されたものです(親方に教えてもらいました)。 

 

 

万寿山の山頂には知恵海という建物があります。組積造の建物です。 

登りませんでした。 

 

 

頤和園の石敷の地面に水で書かれた文字です。詩でしょうか。しばらくすると消えてなくなります。文化度・精神度の高さを感じます。 

 

色々な場所に連れて行っていただき、色々なものを体感できることに感謝しております。 

 

次回は寧波での実演についてお知らせいたします! 

 

(KYUMA) 

展示用茶室「蓑庵」 中国展2019 設営編

 

みなさまいかがお過ごしでしょうか。  

どうも、私です。  

昨年(2019年)中国で行った茶室の展示とワークショップなどについて何回かに分けてお伝えしようと思います。  

写真は浙江省寧波の保国寺古建築博物館の新しい展示棟の記念すべき第一回展覧会「哲匠之手~中国と日本の建築交流2000年の歴史~」のオープニングにて竹中大工道具館の赤尾健蔵理事が挨拶をされているところです。

 

 

飛行機でまず杭州まで飛び、杭州から寧波まで車で移動しました。

 

 

気候は耕木杜がある千葉県と非常に近いという印象でした。  

寧波市内はハイブリッド車や電気自動車の普及が進んでるようで(高級車が多い)、電動バイクもたくさん走っていることもあり、想像をはるかに超えてクリーンな印象でした。しかしながら、道を歩いているときの独特の匂いは少し気になったというのは事実です。その点、同じ浙江省の杭州はより洗練されたクリーンな印象を受けました。

 

 

保国寺古建築博物館のある保国寺は寧波市内から車で30分ほどの場所にあります。  

毎朝ホテルとの間を車で送迎していただきましたが、朝は通勤ラッシュがあるので早い時間から動いておりました。ホテルの朝食が美味しかったので、朝食はしっかりいただいておりました。  

 

 

どーん。  

設営初日は保国寺古建築博物館の新しい展示棟に行き、すでに到着しているはずの数十の箱の梱包を解いて部材を展示室内に配置する予定だったのですが。。。  

待っていたのは年季の入った格好いいトラックと開いていないコンテナでした。  

働き者のおじさん達の活躍もあり、午前中のうちには数十の箱もピストン輸送で山の上にある展示室棟前の広場まで無事届けられました。  

後で聞いた話ですが、コンテナが税関で長い間止められていたそうです。保国寺古建築博物館の副館長のご主人が税関の関係者ということで。。。なんやかんやあり無事税関を通過できたそうです。  

無事届いただけ良かったということにしておきましょう。  

 

 

スタートの出遅れを取り戻すために毎日遅くまで作業し、何とか遅れを取り戻しギリギリでしたが間に合わせることができました。  

今回から水屋部分が増設されました! 

 

 

博物館のスタッフも興味津々です。写真は博物館のスタッフの方々ですが、杭州でインテリアの事務所を営んでいらっしゃる若いご夫婦にも手伝っていただきました。

 

 

作業後に保国寺古建築博物館から撮った寧波市の夜景です。  

 

 

設営も無事終わり、保国寺の建物を案内していただきました。  

保国寺古建築博物館という名前の通り宗教活動はしておらず、博物館として機能しているそうです。山腹に沿って複数の建物が立ち並んでいます。写真は大雄宝殿という中心的な建物の内部の様子です。北宋時代の1013年に再建された建物で、清朝時代にも改修工事があったそうです。  

 

 

柱の加工痕を見て使われていた道具について予測したり、  

 

 

ライトを当てて使われている木材の樹種を予測したり、  

 

 

職人さんは素材と対峙している時間が長いので、見て得ることができる情報量が多いのです。その事実に改めて驚かされましたが、親方の場合は勉強量も多いというところもすごいのです。  

(耕木杜HPの家づくり談義vol.2でも似たような話がありますので是非ご参照ください。  

 http://koubokusha.co.jp/plan/plan-dangi-2.html)  

 

 

大雄宝殿は江南地方に現存する最古の木造建築なのですが、中国の寺院には階級がつけられており保国寺は第5級寺院だそうです(第1級が最上級)。写真の柱は複数の柱をあわせて大きな断面を構成しているのですが、第5級寺院である保国寺には一つの材料で大きな断面を構成できる柱材が供給されなかったためにこのような工夫が必要とされたそうです。  

 

 

 

この部材の樹種はいまだにはっきりしないようです。  

これから科学的な検証も行っていくとのことでした。

 

 

現代建築も案内していただきました。  

プリツカー受賞建築家の王澍氏設計の寧波博物館です。  

 

 

外観はそれなりに特徴的だったのですが、昨今の表層的建築の中にカテゴライズされてしまう建築だと思います。内部は世界中で建てられている今の時代の公共施設という感じの素材選びと空間構成でした。中国らしさを期待していたのですが、中国らしさが見えるところというと(現代的な表現のための選択だったのか)全部ではなく一部にとどまる外装の組積部分と  

 

 

エントランスの大開口部分に見られる部材の垂れとそれを予測しきれなかった設計(親方に教えてもらいました)でした。  

 

 

五菱自動車も走っていました。  

 

気を取り直してオープニングセレモニーです!  

 

 

保国寺古建築博物館の館長と通訳のパオさんです。  

 

 

ご紹介いたします、竹中大工道具館理事の阿保昭則氏です。  

親方です!  

 

 

7名が登壇されてテープカットがあったのですが、その時の音楽が「荒野の七人」のものでした。  

アメリカ映画、中国でも人気なんでしょうか。  

テープカット後はデモンストレーションです。  

事前に報道もされていたようで、たくさんの方々に見に来ていただきました。  

地元のテレビ局の生中継もありました。  

 

 

 

 

大鉋が登場したときのみなさんの反応。  

 

 

 

 

大盛況に終わりました!  

 

 

アメリカの大学で勉強されている地元出身の女性もいらっしゃいました。  

 

 

竹中大工道具館の赤尾理事、同主任学芸員の坂本さん、竹中工務店の中国支部の方々。  

 

 

帰りは杭州に移動して1泊しました。  

日本庭園の縮景式庭園で表現される景勝地として知られている西湖を訪れました。  

赤尾さんの歩くスピードが速いこと。  

さすがネパールで鍛えられていらっしゃいます。  

 

 

 

とても立派な建物で地元のお茶と食事もいただきました。  

1971年にアメリカのヘンリー・A・キッシンジャー元国務長官(当時は国家安全保障問題担当大統領特別補佐官)と周恩来氏(当時の国務院総理)が会談を行ったという建物でした。  

その当時の密約から約40年、米中の日本封じ込めがいまだに続いているのですが、アメリカのトランプ大統領はその密約を反故にしようとしているようです。世界の情勢が大きく変わろうとしている今、日本もいい方向に変われるようになることを願っています。  

 
次回は北京でのワークショップについて報告したいと思います!  

 
(KYUMA) 

「初主演!」今だから・・・

みなさまいかがお過ごしですか。

滅入るようなニュースが続く中、

竹中大工道具館開館35周年巡回展「木組 分解してみました」(※現在延期中)

で公開中の家づくりのドキュメンタリー映像「木組みの家」、

(耕木杜のプランイングから竣工までを撮影)の制作者、

上田謙太郎さんからうれしいお知らせが届きました。

 

この度、鹿児島県庁が新型コロナウイルス感染症の拡大で深刻化する差別に対して、

県民へ人権侵害防止を呼びかける啓発CMを制作。
鹿児島県ローカルテレビ(KKB鹿児島放送)で公開されています。

そのCMの主役が、なんと!

耕木杜の椅子達!

な、なんと堂々たる演技。いや存在感。自然との調和。(当たり前?)

上田さんから写真のご提供も。

 

個性あるそれぞれの椅子を人間に見立てての出演となりました。

仲良く外に出られて気持ちよさそうです。羨ましい。

 

映像はYOUTUBEでも視聴できます!

https://www.youtube.com/watch?v=4Ayp-CnULu8

ぜひ椅子達の名演をご覧ください。

 

今、私たちが一番に心がけることは、お互いを思いやり、

共に協力し合って難局を乗り越えることではないでしょうか。

そんな呼びかけに少しでもお役に立てたのなら、こんなにうれしいことはありません。

 

日本中、世界中が大変な時ですが、今は一年の中で最も新緑の美しい季節。

心穏やかに過ごせますように。

 

(OKAME)

 

椅子達の他からのアングルはHP「木の家具」からご覧いただけます。

 

【映像作家 上田謙太郎さんからのお知らせ】

●ポートフォリオページ

https://kentarohueda.work

●拙作『木組みの家』のオリジナル音楽の演奏映像を作りました

https://www.youtube.com/watch?v=AFAThgzxy6Y

●メディア芸術専攻のinstagram始めました。

https://www.instagram.com/media_arts_toyohashi/?hl=ja

文京区M邸 鼻かくしと破風(はふ)

建前から2週間が過ぎたM邸の様子です。
って、外から見えないし!


というわけで早速潜入。

上屋根は大体の野地板が張られて塞がっていました。

 

下屋根もこのとおり。

 

これで雨の日の仕事も進められます。

 

鼻かくし(垂木の先端の横板)を固定しているところ。
 

「はなかくし」と聞いたとき、はな=【端】をかくすという意味なのかなと思ったのですが、【鼻】だったとは!

ぴょんと飛び出した先端部分=鼻ということなんでしょうか。

木造建築は興味深い名称の宝庫・・・

 

今回の現場担当は3人です。

 

破風や鼻隠しをしっかり取り付けて野地板を張るところを、春の気まぐれな雨のため、

今回はやむを得ず、野地板から張り始めたそうです。

 

屋根先の軒裏の見えなくなる部分のアップ。

 

捨て板→鼻かくし→破風の順番に取り付けます。

 

鼻隠しは破風を堀り込んで組んでいます。

 

垂木、捨て板、鼻隠しがしっかり取り付けられました。

美しい。

 

今度は上から見てみましょう。

 

屋根のてっぺん。棟の方です。

屋根が塞がる前でしか見えない破風の裏側。

 

破風を正面から見たところ。

こんな近くで見られるのも工事中ならではのチャンス。

親方の本にも出てきます。この隙間はどうしてあけるのか・・・

木が乾燥するとやせる性質を見越してどれくらいあけるか計算されているんですよ。

すごい!

 

破風のてっぺんを上から見たところ。

正面の目地がズレないように、木が挿し込んでありました。

雇い実接ぎ(やといざねはぎ)というそうです。

 

破風や鼻隠しはとても長く何枚も継いであるのに、一枚の板のようにピッタリ。

隠れたところで特別な方法を使って、継いでいるんだそうです。

これもすごいの一言。

 

すべての継ぎ目をチェック。わずかの目違いも残しません。

一度手鉋で仕上げてあるので、一カ所ずつ丁寧に手鉋で目地をはらっていきます。

特に下屋根の鼻隠しはよく見えるところです。

鉋男としては気合いが入ります!

 

ひとつひとつていねいに作っている耕木杜の家づくり、これからも紹介していきます。

 

づづく

 

(OKAME)

 

文京区M邸 上棟しました!!!!!

2月27日(木)見事な晴天の下、文京区M邸の建前を行いました。
お庭の立派な植栽たちも見守っているようです。
 

いやしかし、暖冬といえどもやはり2月。

寒風が堪えます。

 

前日の雨が床下やほぞ溝に残っています。

(※この後雑巾でせっせと水を吸い上げました!)

 

都内はどうしても、作業スペースが限られてしまうので、荷降ろしは段取りが肝心。

 

「四方お清め」の儀。まずはじめに玄関で。

 

このあとお施主様が建物の四方に酒・塩・米を撒き、皆で杯をかわし、工事の安全を祈願します。

 

おめでとうございます!

まずは柱を使われる場所まで配分していきます。

 

柱に書いてある番付が目印です。

 

柱が並びはじめました。

 

いよいよ組み上げスタート!

 

掛け矢の音が響きはじめました。耕木杜の掛け矢は超ビッグサイズ!

よくそんな距離から片手で振れるなと(驚)!

 

クレーン車はこの日も大活躍でした。

 

ふと足下をみると、柱に上棟式に立てる幣束のような模様が浮かんでいました。

これは吉兆!

 

耕木杜ではお馴染みの家具作家・吉野郁夫さんも助っ人に来てくださいました。

 

今回は構造がやや複雑で量も多く、いつも以上に計画的に慎重に作業が進んでいきます。

 

限られた足場を有効利用。とはいえこのバランス(驚)!!

 

どの材をどこから組んでいくのか、順番が重要。これは窓枠が入る箇所!

先に組んでから柱を差します。
 

設計担当の久間さんも、呼吸を合わせて現場の一員です。

 

大きな梁がどんどん組まれてゆきます。

 

親方の掛け矢はやっぱり音が違う。

 

「掛け矢は振るんじゃない。落とすんだよ!」

技術を覚える絶好の機会。

親方の指導が飛びます。

 

この時期、木材は特に乾燥して堅くなっているので、

無用な力をかけると割れてしまうことも。

丁寧に木の様子を見ていきます。

 

柱の様子を眺めただけでも、構造の複雑さがよくわかります・・・

 

それぞれのほぞの向きにもご注目。

 

チームワークがものをいう現場。

 

柱を浮かせたまま仕口を組んでから落とすという作業をしているところ。

左右から押し合っています。

 

スペースが限られることもあり、大きな梁はクレーンで運びます。

 

まるで片手で持ち上げているようですが(笑)、クレーンです。

 

ついついこういうモノに目が行ってしまう習性をどうにかしたいと常々思いながら、

やっぱり載せてしまう・・・

 

のこす

 

これまた複雑なほぞ組の梁。

 

息の合った掛け矢をご覧ください。

 

梁桁が組まれていくにつれ、構造がきゅっと締まっていく様子は

 

何度みても気持ちの良いものです!

 

二階の雰囲気が出てきました。

 

仁王立ち!
それにしてもこの眺め、後ろの緑、ここが都心とは嘘のようです。

 

木の枝がここまで迫ってきているのですよ!

 

興味深い構造部分。

 

写真に収まりきらないジレンマを抱えていたら・・・

 

ちょっと面白い瞬間に出くわしてしまいました。

クレーンのフックが完全に一致!

 

仕口部分を上から眺めた図

 

この通し柱も浮いている状態。

梁桁を組んでから一気に落とします。

 

この足さばきっ!

 

この柱も浮かせています。

 

複雑な仕掛け伝わりますか!!
 


ここは二階のお風呂場だそうです。

一段床が下がっているのはそのため。

 

一階は間取りがみえてきました。

 

木材を抱く植松さん(白ヘルメット)。

 

お山の大将君臨

一階の梁桁がほぼ組みあがりました。

 

途端にどんどん運び混まれる二階の材料群。

 

お庭からの眺めです!すがすがしい!

 

ネットがかかってしまうので、この眺めはこれで見納めです。

 

四角い箱は薪ストーブ煙突の通り道です。

 

二階の荒床が敷き詰められ、一気に足場が安定しました。

 

組んでいく順番、重要!準備万端の柱達。

 

必要な材料がすぐみつかるように、置き場を整備中。

 

おかげでスムーズに柱が立ちあがってゆきます。

 

猿のように身軽に防塵ネットを張っているのは、峰岸さん!

樹木があたる足場にはちゃんと養生がしてありました。さすが!

 

構造の複雑さは二階も変わらず。

 

チームワークがものをいう現場(←2回目)

 

うちのイケメン大工です。

 

まさしく共同作業という感じ!

 

上から下から注意深くほぞを見ています。

 

というわけで・・・

 

無事棟が上がりました!!

 

並べられた材料の上に施主様にも登っていただき、上棟式が行われます。

 

幣束が出番をまっています。

まずはおめでとうございました!

 

上棟式の様子⇒耕木杜instagram

 

(OKAME)

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