すみません、最初に御断りさせていただきますが
某有名アニメ映画とは全く関係のない独り言です。
それでもよい、と思われる方だけお読みくださいまし。
職業柄、高齢の方々と接することが多いのですが
その際、私は意識してその方の下の御名前で
呼ばせていただいています。
人は生まれてきた後、どういう形であれ
「名前」を与えられるわけですが
ある時期からニックネームや苗字、
お父さん、お母さん、パパ、ママ
おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃん等々
本当の名前以外で呼ばれることが多くなります。
そして運良く長生きできた頃に名前を呼ばれる機会として
一般的に一番多いのが病院の受付なんじゃないかと思うのです。
せっかく与えられた名前を呼ばれる所がそこって
なんか、個人的にとても残念なのです。
なので私はできるだけ下の御名前で呼ばせていただいていたのですが、ある日ある方から
「苗字で呼んでください」と言われました。
怒っているわけではなかったのですが
自分の孫くらいの年齢の人に名前で呼ばれることが
なんだか馬鹿にされてる気がして嫌だとおっしゃるのです。
ちょっと、目から鱗でした。
すぐ、私なりにその方の気持ちを推察しました。
その方は自分できることは時間がかかってもする、という気持ちで
日々過ごされておりますが、それでも
年齢によりだんだん出来ることが減っていくのが辛いのでしょう。
そんな中、名前で呼ばれると『子供扱い』されているようで
イコール、馬鹿にされてる気がするのだな、と。
そう受け取られる方がいることに気が付かなかった点は反省です。
自分がもしその方くらいの年齢まで生きられたとしたら
その時の自分は名前で呼ばれることをどう受け取るでしょうか。
嬉しいと思うか、嫌だと思うか。
嫌だと思うなら
「ああ、あの時の言葉はこういうことだったのか」と
懐かしく思い出すのでしょうか?
答えはその時に。
それでも私は、喜んでいただける方に関しては
今後も下の御名前を呼ばせていただこうと思っています。