夏休みの終わり、美羽から「会えますか?」とメッセージが届いた。
場所は、あの虹の橋。
遥斗は少しだけ迷って、でもすぐに「うん」と返した。
夕方、橋の上。
空は少し曇っていたけれど、風は優しかった。
美羽は白いワンピースに、カメラをぶら下げて立っていた。
「来てくれて、ありがとう」
「こっちこそ。あの試合、見てくれてたんだよね」
二人は並んで歩きながら、少しずつ言葉を交わす。
美羽は、遥斗の打席の写真を見せてくれた。
「この瞬間、すごく好き。負けたのに、なんか希望があった」
遥斗は照れくさそうに笑った。
「負けても、終わりじゃないって思えたのは……君がいたからかも」
美羽は立ち止まり、橋の真ん中で遥斗を見つめた。
「じゃあ、これからも……私、いてもいい?」
遥斗は少しだけ目を伏せて、でもすぐに頷いた。
「うん。君となら、渡ってみたいって、ずっと思ってた」
風が吹いて、二人の髪が揺れた。
橋の向こうに、夕焼けが広がっていた。
手を繋ぐわけでも、抱きしめるわけでもない。
でも、心は確かに重なっていた。
その日、二人は初めて一緒に橋を渡った。
虹は出ていなかったけれど——
未来の色が、少しだけ見えた気がした。
それ以来、2人はグランドのベンチで
仲良く話しをしながら2人の
心は惹かれ合い絆が生まれた。

