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 信頼出来ないアメリカの民主主義・司法制度

 以前から言っているがTV討論で相手の言う事を全く聞こうとしない、相手の口を塞ごうとする、自分に反対する者は徹底的に罵倒し誹謗中傷する、選挙結果を受け入れないだけでなく覆そうとする、その為に支持者を連邦議会へ乱入させる、問われた罪を否定し無実だと訴え全く認めようとしない。こんなトランプの様な人間が現れるのは止むを得ないとしても、そんな人間が大統領になり再び共和党候補として大統領に選出され兼ねない事態になっている。そんな人間を支持し大統領へと望む人々が有権者の4割近くも存在する今のアメリカの民主主義に疑問や不信を抱かざるを得ない。民主主義の代表国家の様に見られて来たアメリカに、その民主主義を否定する様な強権主義的な人物を国のリーダーに望む多くの声が有ると言う現実は、今後これまでの様にアメリカに民主主義国家の旗頭を求める事は危ういと言う事になる。日本も何時までもアメリカオンリーの立場でいては将来が不安になる。

 アメリカで長く認められて来た人工中絶の権利が、トランプが3名の最高裁判事を指名し共和党系判事が過半数を占めた事で突如否定されてしまい、今回の大統領選は権利を擁護する民主党と否定する共和党との戦いにもなっている。ところで司法権は行政権とは完全に独立した立場に在るのが原則ではないのか?少なくともわが日本では三権分立の原則の下に成り立っている筈だ。それでなければ権力者・為政者の都合の良い裁判や判決が行われてしまう事になる。専制国家はいざ知らず民主主義国家では司法・裁判の中立性は大原則で当然の事の筈だ。それなのにアメリカでは大統領の指名による最高裁判事の人数によって、憲法解釈や判決、国民の権利の有無が変わってしまうのである。これでは為政者の都合で最高裁判決を決める事も変える事も可能となり、専制国家へと近付き兼ねないのではないだろうか?

 どうも私の中ではトランプの登場以来、世界のあちこちにミニトランプなるものが現れたり、分断やクーデター、紛争・戦争等、世界や地球全体を考える事よりも、自国や自分の利益や都合を優先させ、その為には他者を排除したり非難したり貶めたり、そうする事も許される、手段として構わないとする様な風潮、人々が多くなって来た様に思われてならない。