今回は、曹洞宗の修行について少しお話したいと思います。
修行は大本山である永平寺または總持寺、もしくは地方の専門僧堂というところで行います。
修行をすることを安居(あんご)といいます。
私は専門僧堂で2年ほど修行=安居していました。
修行の期間は人それぞれです。つまりは、半年で帰る人もいれば10年20年と修行生活を続ける強者もいるわけです。ただし、住職になるためには修行期間の決まりがあります。たとえば、高庵寺の住職になるには半年以上(大卒以上の者)の安居期間が必要です。
より大きな格式の高いお寺の住職になるには、3年以上の修行が必要な場合もあります。
この期間は住職になりたい人であれば、誰もが必ず修行しなければならないのです。そして、この期間に加えて、自分(あるいは師匠など)の納得がいくまで修行を続けるわけですね。
私の場合は、高庵寺住職となるために必要な半年に加えて1年以上の+α期間の修行をしてきたわけです。それでも、まだまだ全然足りないと思っている部分もありますが。(笑
この修行を経て、お経を覚えたり様々な法要のやり方や祖師方の教えを学んでいくことになります。
修行は大変厳しいもので、中には途中で挫折する者も少なくありません。そのへんについては、次回以降で少しずつお話していけたらと思います。