(2024) ある閉ざされた雪の山荘で

「雪の山荘」という設定のもと仮別荘で最終オーディションを過ごす若い役者さんたちのお話です。原作、東野圭吾なので、映像化作品は楽に観られる気がします。

間宮祥太朗が観たかった!という理由だけのチョイスですが、仕方ありません(笑)

今回はシリアスな役どころかつ、全般的に映っていたので、ま、良いかなと。

演出が…微妙なのと、役どころゆえに森川葵が終盤まで出ない(涙)

西野七瀬、堀田真由の2人は昨今、当番回数多め女優さんを揃えたけど、見飽きたのも事実。そこに中条あやみを入れて新鮮さを味わう感じでした。

森川葵はこの3人より露出は少ないけど、抜き出てるから一緒に混ぜるのは無理だなと、ストーリーの進行と共に思ったのでした。

さて、ストーリーは結構興味深く、楽しんだのですが、1つ演出としてどうなんだろう?と思いながらでした。間宮祥太郎、敢えて、引っ掛かりを覚える演技にしか見えない。怪しさというか、何かあるんだろうな感のする演技でした。

そして、主演のジャニ…ではなくなった、WEST.の重岡…演じる前に立ち居振る舞いを身に着けるべきかもしれません。1人だけ品がないので、序盤は特に悪目立ちしていました。叫ぶと声は裏返るし、男性陣多めのシーンになると演技含め差が明らかになるのでキツイです。この間は橋本環奈のホラー映画だったから余り気に…下手なのは事実。これだけ似たような年齢の若手役者揃っていると悪い方が気になるから、主演は地上波ドラマだけに止めておくべきかも。

 

(2023) 法廷遊戯

「無罪」と「冤罪」の違いは?

講義中に柄本明演じる講師からの問いに、北村匠海演じる結城が回答として紡ぐ言葉。この2人のシーンは、ふと疑問を抱くシーンになっていて、確かに普通の講義シーンなのかもしれない、が、これだと思える印象的なシーンでした。

正直なところ、柄本明、生瀬勝久、大森南朋の出演シーンなんて少ないのに揃いも揃って豪華なことに驚く作品です。北村匠海は東リベを始め存在感抜群だし、杉咲花のシリアス系が観たかったのでタイミング的にもちょうど良かった作品でした。

「法廷」という場で、過去の事件を明らかにしたい、父親の冤罪を晴らしたい、その思いから大きな賭けに挑む北村匠海 vs. 無罪を勝ち取るためには過去に犯した罪を明らかにせねばならない永瀬廉という構図は、改めて振り返ってみると興味深いものでした。「ゲームのプレイヤーはあなたなの」という杉咲花のセリフ的に、依存関係と言えるほどのものはなく、自分を守るために便利な、都合のいい存在が永瀬廉演じたキャラだったんだろうなと個人的には感じています。一見そんな風には思えない、一方でヤバイ人っぽい印象も残る杉咲花は秀逸でした。

誰目線でみるかによって、振り回されて可哀そうととるのか、身から出た錆とみるのか、様々だと思うのですが、永瀬廉は余り印象に残りません。Wikipediaで検索すると「ラストマン」で出てたんだとわかった一方、印象がなく今回もそんな感じだったのでした。最近は顔がそこそこ小奇麗な若手俳優多いからこれくらいだと弱いかも。

10代の衝動をどの様な形や角度で描くのか、という点においては面白味のある映画でした。

 

(2023) おまえの罪を自白しろ

堤真一で始まるので主役が堤真一かと思いきやトメだった(笑)

毒気の薄い堤真一を久しぶりに見た!というのが第一印象でした。「ファブル2」がインパクト強くて抑え気味なのは(自分が)観ていないからかも。

もう一人印象的だったのは池田エライザでした。母親役、結構良かったです。

ちょっと苦手系だったのですが、奇をてらわない普通っぽい役の方が純粋にきれいだし薄幸系もいけるかも。という感じでした。

政界部分が入るので全体的に豪華キャストでした。何だかんだ政界を扱う作品は喧騒があり、そこが好きです。

中島健人は良い役貰った?正義感で突っ走るタイプではあるものの、黒い面もあり行動できることは強みでもある。そういう面が後半垣間見せるキャラは美味しい。でも演技がキャラに合っているか?は疑問です。会見シーンでマイクを持つ姿は旧ジャニ系のHを彷彿させる不愉快さがあってゾッとしたし、本来オラオラ系なのかも?と思う演技でした。豪華キャストだと演技力比べになるから紙一重だなと。

原作はサスペンスとありましたが、映画はエンタメに振り切っているのでその面は薄くなっていた気がします。公共事業により、人生が変わってしまった人もいる。そういう一面を切り取ってラストに哀愁を出す感じは、「イチケイ」の劇場版でも描かれていたので、似たような感じを受けてしまったものの、まとめ方としては無難にできていいかもしれません。ただ…尾野真千子が居たらわかってしまうので、その点だけはマイナスでした。オチは尾野真千子が持っていくって誰でも気が付いてしまいます。

 

 

旧ジャニ系の映画がたまたま3本揃っていたので、まとめてみました。

本命がそれぞれいて、それに主演していたのが旧ジャニ系だった訳ですが、主役でも脇が強ければ割と映画として見易い気がします。

「山荘」だと間宮&森川が持っていくし、「法廷」はそもそも主演以外が最初からインパクト強い、「自白」は堤真一メインで山崎育三郎が別視点でいる。

以前の様に主役押し押しタイプの作品だと見る気は起きないけど、これだと誰でも見られるからバランスとれていいなと思う3作でもありました。