■バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022)

ディーン・フジオカ主演の「シャーロック」が劇場版で帰ってきていました。

扱う題材に「魔犬」とかあったり、現代版に落とし込むには中々珍妙なものがありましたが、とりあえず着ぐるみとドローン使ってましたとした辺り、ま…いいんじゃないの、夜の暗闇だし、先入観もあっただろうし、ということでスルーします。

場所が瀬戸内海の島ということで、南海トラフへの危険性があるよ、という一面があったりしますが、「熊注意」というのは不要かなとチラリと思いました。一応、熊はいないってことになっているので(誰も見てないから)。

撮影は松山の萬翠荘も使用した、とエンディングロールで知ったのですが、一度くらい訪れてみるべきだったかも?と少しだけ頭を過りました(笑)

乳幼児の誘拐から始まった復讐劇が繰り広げられる訳ですが、事件を起こした方も、失った方も、どっちもどっちという感じの家族たちだったので、未練なしです。

ディーンがちょっと個性的な衣装着ていても似合っているので問題ないし、終盤ササっと問題解決してくれるので、そういう面ではスッキリしてます。

出演者、豪華だったけど、最近だと、そういう役柄も演じるんだと年齢を重ねた今にジーンとくるものがありました。若い頃も素敵だったけど、今も良き良きという感じでした。

もともとザックリし過ぎる作品なので、作品自体だとディーン・フジオカを見て楽しむ、以外は特にありません。

 

■春画先生(2023)

内野聖陽主演、ヒロイン北香那、の実はコメディ作品でした。

オトナの男性が若い女性を(ある種)自分好みに育てていくストーリーが軸にあるなんて予想していなかったので、終盤、安達祐実のセリフに「マジか!?」となりつつ、春画をきっかけに若い女性が色々リミッターはずしていく様も描かれます。結構、要素が盛りに盛っていたりするものの、余りそうは感じずに進みます。時に恋に苦しみ、狂い、昇華していく北香那ちゃんの演技にドキドキしました。

ちっぱいだったけど、騎乗位の腰のラインがエロティックですし、和装のエロさが自分好みでした。色白だし、もう少し胸があれば文句なしの花丸だったかも(笑)

柄本佑が演じるキャラも個性的で面白く、ちょっとしたところにクスっと笑えたり、時にヒロインを翻弄するキャラだけど、進む内に人間関係も変わってきて、良いスパイスでした。

映画ではあるけど舞台作品見ている様な感覚にも陥りつつ、先入観なしで見て大正解!という作品に出会えた気がしています。普段なら見ない系統なのですが、内野聖陽主演作品となると、つい気になってしまいました。内野さん、個性的なキャラ演じる機会が多いですが本作もある意味それを裏切らないキャラでした。楽しかった。

 

■死刑にいたる病(2022)

連続○人犯の死刑囚に弄ばれる若者たち。というイメージでした。

終始、暗く、鬱屈した雰囲気を醸してます。

幼い頃、パン屋の店主と客という接点があったとしても、手紙が来たからホイホイ面会に行ってはダメ!的な教訓でしょうか?

人の心に寄り添い、次第に支配し(上下関係を意識させ)、一見、本人に選択肢を与えた様なていで自分の計画の一部と成す。

子供の頃からの作為的な行為を増長させていくタイプではあるものの、表向きの生活は几帳面な反面、残忍かつ狂気的な人でした。

根っからそういうタイプだから、裁判のシーンは割り切って考えているし、自分の行為に一切の後悔もないので、見事だなと思える一面もありました。

外で生きる元エサ候補に手紙を送り、少しずつ精神的に揺るがす遊びをして、余りある時間をつぶしている感じに怖れを抱きます。ホラーよりもこういう方が怖い。