■怪物(2013)
安藤サクラに抵抗感なくなったので、今度は映画を見よう的な勢いです。
新垣結衣が出演している「正欲」の方は合わなかったので、パス、次は…ということで今作となりました。
3部構成になっていて、1部に安藤サクラ演じる母親の視点、2部に瑛太演じる小学校教員の視点、そしてメインの子供たちの視点です。
母親は子供の様子や持ち物の件でイジメなど子供が理不尽な目にあっていないか?夫を事故で亡くし息子が大人になるまで頑張って育てたいと思っている、ごくごく普通の母親像です。学校に子供のことで苦情申すと、学校から見るとモンスターペアレントになる、という別視点がありました。これに関しては今作では微妙な感じがします。その点が上手いなと思えました。
事実確認を学校側が行っておらず一人の教員を犠牲にして学校を守ることを選択し、親に何一つ説明責任を果たさなかったので、親にキレられても仕方ない気がしてしまいます。
教員はちょっと変わった趣味(誤植を見つけて出版社に送る)があるものの、生徒には至って普通の先生。ただ子供の学校生活すべてに目が行き届く訳もなく、そして子供の勝手な言動で間違ったレッテルをはられて勘違いされる、子供の潜在的な怖さを感じました。1部で見える学校側は宗教的なものを彷彿させてぶきみですが、2部ではまったく違う印象なので驚きます。
3部目の子供の話は…センシティブな内容をぶっこんでいるので、ちょっとどうなんだろう?と思いつつ、確かに大人目線と子供目線での違いにかなりの衝撃があります。
でも思い返してみても、黒歴史みたいなもので、大人に素直に正直に伝えられていない自分がいたので、そのギャップに苦いものを覚えました。
視線、見方、立ち位置、立場、環境、様々な要因が重なり、すれ違ったり一致したり、普通の生活の中のひと場面の難しさを改めて認識した作品でした。
■マスカレード・ナイト(2021)
前作はこういう感じなんだ、くらいで大した印象も面白味も感じなかったのですが、2作目はだいぶこの作品の雰囲気に慣れた感がしました。ノリ良く見ないといけないという、、、ね(苦笑)
全体的に濃いめの役者とキャラ、キムタクはキムタク、木村佳乃は木村佳乃という感じでした。高岡早紀を悪女にする定番はいつもなぜに?と思ってしまいます。そこまで悪女なスキャンダルしてたっけ?
長澤まさみの演技の柔軟性を楽しむ作品だと思っているので、そこを中心に視聴すればストレスはだいぶ減った気がします。
キムタクはそこに居るけどスルーしていればいいんだと思うんです。かなり難しいけど、重要キャストではないと自分に言い聞かせた様なものでした。
作品としては楽しめたと思います。ドタバタしているだけと言ってしまえばそうなので。
■シン・仮面ライダー(2023)
朝の弱いダメな子だったので、実は戦隊ものと仮面ライダーシリーズを通しで見たことがありません(苦笑)
その上、初期はまったく知らないので、今回のストーリーがオリジナルとどう違うのかさえ把握していません。
とりあえず「シン」の流れで見ている感は否めません。
誰得なのか理解不能な斎藤工&竹野内豊(揃ってぼそぼそ系)でしたが、長澤まさみは私得でした!
全体的にアップで撮るものが多くて見辛いし、最後のバイクとバイクの戦闘シーンは目が痛すぎる(フラッシュに気を付けて下さい状態)でツラかったのですが、長澤まさみのおみ足バーンのシーンと、短いけどキャッキャしている長澤まさみのサソリオーグは私得でした。ありがとうございます。妖艶なのに可愛かったです。
あとは、七瀬ちゃんは毎度変わらないので、どうでもよかったです。
浜辺美波のちょっとかさついている唇と早口で聞き取りづらいセリフシーンをどうにかしろ!と気になって仕方ありませんでした。がっかり。
松坂桃李と大森南朋の声だけ!?はまったく気が付きませんでした。
最近やたらめったらと見る本郷奏多は、相変わらずチャレンジャーというか、ハガレンのエンヴィーに引き続き、KKオーグお疲れ!という印象です。もうちょっと長いシーンがないと可哀そうに思ってきました。
そして森山未來という素材をもっと活かせないのかーい、と残念な気持ちになりました。
ゴールデンラズベリー賞があったら選ばれる確率高そうだな、でも一応見るんだけど(笑)という作品でした。
■禁じられた遊び(2023)
橋本環奈ちゃん主演のホラー映画です。
ラッキーなことに最近興味深い人だなと思った「光る君へ」の清少納言ことウイカちゃんが出演していました。
人間、生霊、後半の謎の物体など、ハードな役柄でしたが、見ている側としては面白かったです。
前半はホラーテイストが散りばめられていました!…が、後半、土の中から登場してからは、これじゃない感に満ち溢れ、ホラーから脱線していました。
怖いのは生きている人と考えている自分としては、「一度死んで蘇ったもの」の方は人ならざるものなので、対象外になります。
怨念とかもあるのかもしれないけど、生霊バージョンの方にはギャー!!となりました(笑)
環奈ちゃん演じる主人公は、告白していないし、単なる片思いなのに生霊に祟られるとは?という疑問がありましたが、妻子持ちの男性側がグラっと揺れていたということを告白してから、お主が元凶ではないか!ともらい事故だったことが発覚しました。
呪文に関しては、なぜそれなんだ?!と思う懐かしいものだったのでギャップがありました。
たまにはギャー!!となりたかったので、前半部分のポルターガイスト(コップが縦に割れるのとかスゴイ)とか、生霊(新たな貞子テイスト)を見られた点では満足です。
ウイカちゃんの夫役の重岡に関しては、全然、演技上手くなっていなくて失笑でした。
もう一本「山荘」があるのですがキツイな。
橋本環奈ちゃんに関しても、余り表情つくりが上手くないので(美人さんが崩れてしまうから)、怖さより顔!顔!と思ってしまう時点で、少々残念なものになっていた気がします。