[23.04-06] 隣の男はよく食べる

ドラマParaviの枠は初めてだった気がします。

原作の美波はるこさんが大好きで、彼女の描く悩める女性とコメディ込みの恋愛漫画がお気に入りです。でも今作は1巻しか読んでいない(集英社出版ものだと、ダラダラ続きそうな点がちょっと…という理由)のですが、はるこさんの描くキャラあるあるを倉科カナを通してクスっと笑って和んだ印象でした。

倉科カナの若いころの出演作は苦手系が多いのですが、今ならイケます。

NHK版大奥も良かったし、今作も悩めるヒロイン真紀ちゃんが可愛いなと思えたので全然ありでした。

当て馬役だろう上司のキャラもあるあるでOK。

相手役が微妙で、どちらかと言えばオリジナルキャラかな?みたいなキャラでした。はるこさんの描くキャラっぽくないし、加えて衣装センスも悪い(これは役者には関係ないけど、変な衣装と思いながら見てました)。

この2つは残念な出来でした。まぁドラマなので仕方ないと思えばいいだけですが(笑)

 

[23.03-04][WOWOW] フェンス

良い女優さんだとは思うけど、個人的に主演作を見たことがないこともあり、松岡茉優の主演作を探していて今作を視聴することにしました。

見ていたら青木さんとかガッキーも出演していてラッキーと思う反面、作品のテーマが重すぎるのと、詰め込み過ぎて増々しんどいドラマになってしまっているなと。ざっくり「沖縄」の問題と「女性という性」がテーマにあって、非常に長い全5話に思えました。

米軍基地があることに発する問題。基地移転問題。米兵に関する性。ハーフの子供の位置づけ。それだけでもかなりのボリュームですが、そこに主人公を始めとする女性の性の考え方、トラウマなどもあり、両方を一作の中で納めると苦しさしかなかったりします。押しつけがましい面もあり、視聴者側に考える余地を残してほしいかな、とも思えました。性の在り方、所在、などは別に沖縄という土地に限らず、女性が内包するものなので身近ではありますが、あれもこれも、と絡むと一時的に放棄したくなりました。

このドラマ、重すぎて、見て失敗したなと思います。最初から原作者がこの人だからある程度は納得、というのとは違いオリジナルなので、余計にモヤモヤしたのでした。

 

[23.04-05][WOWOW] フィクサーseason1&2

シーズン1はスピーディに展開するし、新鮮な面もあり、あっという間の全5話でした。シーズン2は、フィクサーとの全面対決に入り、代理戦争として法廷対決があるので、グッと重苦しい展開の中、新たな発見もあり、やはり面白い作品でした。全3シーズンだったはずなので、とりあえずはストックのあった1&2をまとめて見よう的な気分でしたが、今作は当たりでした。

要潤演じる役が立ち位置的に二面性があったり、床嶋佳子さん出演していて、ほんの少ししか出番ないけでど余韻はさすがだったり、江口のりこが演じる役としては、親の前での姿は、困惑含め可愛いな!と思える新たな魅力だったり、鈴木保奈美や内田有紀の美味しい役どころだったり、全体的に豪華キャストですが、その中でも魅力的な女優さんがいて、個人的に楽しい時間でした。

あくまでこの作品は、唐沢寿明vs.西田敏行、のドラマですが、おじさんたちの対決よりも、周りで楽しんでしまいました(笑)

さて、シーズン2ラストで西田さんが退陣したので、シーズン3ではどう展開していくのか、続きが楽しみです。

 

[22.02-03][23.08-09][WOWOW] にんげんこわい1&2

落語で語られるお話をアレンジして、かつ、セリフも現代的なものになっている時代劇風小話です。セリフが現代的なのが少々引っ掛かりを覚えてしまうのですが、時代劇風にしていても全然OKだったのに、少々勿体ない気がします。

テーマはタイトルそのまま「人間のふとした怖さ、心に置く潜む怖さ、底知れぬ不思議」などがテーマになっているので、オチとして「にんげんこわい」ではありますが、興味深いお話の数々でした。

シーズン1のトップバッター黒木華、シーズン2のトップバッター吉田羊。ともにしっくり馴染む演技と風格でグッと引き込む様が見事でした。若手からベテラン勢まで色とりどりでしたが、この2人は別格でした。吉田羊はWOWOWドラマでは当たりを感じますが地上波だと微妙な役どころなのが勿体ないです。いい女を演じると悪女でも何でもはまるんだけどなぁ。黒木華はハズレが少ないので安心してみてます。好きだ(笑)