[22.10-12] サワコ ~それは、果てなき復讐

実はこれまで趣里が少々苦手でした。視聴終えても苦手のままでしたけど(笑)

でも気まぐれで見始めたら、意外と苦も無く、サクッとラストまで、これまた、どこぞのTL系のシナリオだ?と思うシーンありつつ、一気見でした(笑) セリフが可笑しい。

趣里演じるサワコが、何を目的としているのか?最初から見ている側にはわかるので、対するマチカがいつ気が付いて理解できるのか?が鍵かなと思っていたのですが、意外と気が付かないものなのですね。

たった3か月しか在籍することがなかった学校でイジメられかけたサワコを、自分の虚栄心を満たすためにミチカが助けたことをきっかけに、サワコの一方的な愛情が始まります。

サワコのミチカへの崇拝に似た思いと、そこから進む完全にミチカへと向けた愛情がさく裂しているのが、このドラマの面白いところだと思います。どんなミチカを見せても、それはサワコが知らなかったミチカの一面に過ぎず、それが愛おしくてたまらないっていうのは、ある意味、サワコのキャラとして納得できるものでした。

「リカ」はひたすら嫉妬とおっかけでも、それなりに怖いのですが、「サワコ」は違った怖さがあります。

壊れているのは、サワコかミチカか、いえ両者それぞれに壊れていました的なストーリーは好物でした。

ミチカにはクズばかり集まってくる、とサワコが指摘していましたが、隣のクラスの男子生徒ストーカー(現職の警察官)とか、家庭を持ちながら生徒へ邪な思いを募らせる教師(自殺)、仕事はできるが見栄だけの中身はルーズな男(死んだ婚約者)、など確かに明かされるクズが勢ぞろいでした。

ミチカの恋は間違っていないか見極めるために、サワコはその相手を攻略してしまうので、サワコもサワコなのですが、自分よりも地味な女が会社ではモテ男と交際しているのが許せないと、人のものが欲しいの、と略奪するミチカもミチカで、愛憎渦巻くドラマは、いと美味し、です。

ラスト、ミチカは後半登場の死んだ婚約者の双子の兄と婚約してます。

これ、設定的に変(気持ち悪)だよね、と正直なところ思う。

そんな風に思ってしまいつつ、ラストは、ミチカが狂ってサワコの性格を自分の中に生んだのか、ミチカ愛しのサワコがミチカに成り代わったのか(吐血シーン的にはこっち)、ミステリアスな終わり方でした。

愛と憎しみは紙一重みたいな最終話のつくりからすると、愛する人との同化は彼女にとって幸せなものなのだろうな。

 

[23.01-03] 夫を社会的に抹殺する5つの方法

タイトルは中々興味深かったのですが、後半、夫は解離性同一性障害で、もう一つの人格が自分が行った妻への仕打ちを償う(自分の本来の性格へ仕打ちをする)お話になってからは違和感満載です。これだと第三者に自分を社会的に抹殺させるエグい方法でもあるし、ヒロインが自分の経験を通してそれが恐ろしい行為だったことに気づく気の毒な面もあるし、救いようがない方向性のストーリーだった点が個人的にはマイナスでした。

このお話が始まった時点で既に夫婦仲はこじれていて、夫のDVによる流産によってヒロインの心は壊れているし、最終的な着地点も何もあったもんではないので、見る選択を誤ったなと思ってます。

 

[23.01-03] 6秒間の軌跡 花火師・望月星太郎の憂鬱

橋爪さんと高橋一生の2人芝居にプラスアルファが居て進む、こじれた幼少期のトラウマを父親を亡くしたことをきっかけに、人間的にちょっと立ち直ってみる、的なドラマでした。全体的に30分ドラマだけど割と長く感じてしまいます。2人芝居(父と息子の掛け合い)をしている時は割と面白いのですが、扱っているテーマがNHKのドラマの様に少々重めにも思えました。

 

[22.01-03] ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○ 

3月の締めはこの作品にしようと思っていたので、ちょうどいいチョイスとなりました。結構、内容的にヘビーなものを3月は選んでいたので、黒木華主演のお仕事ドラマはシリアスだけど、黒木華に癒されるので、個人的にちょうど良かったのです。

演じているキャラ自体は、感情の起伏が余りなく、物事の判断が非常に理知的なのと、辞書片手に言葉を大切に考えようとしている人物ならではのツンとデレがあって面白かったです。