占い師の井川晴深(いがわはるみ)です。
私は自己肯定感が低くて暗い子供でした。
思春期になっても、友達作りにつまづきました。
通っていた中学校は3つの小学校から生徒が集まりました。
私は、初めて会う同級生に話しかけることができませんでした。
それでも学校を休むことはなく、1年生の頃は、基本一人で教室にいるようになりました。
孤独な暗黒時代をまっしぐらに進みそうな私に、一筋の光を射してくれたのは、勉強でした。
「ちゃんとやらないと先生に怒られるかも」
「中学校は怖いところ」と言う妄想から、定期テストの前は、それまでで一番勉強しました。
初めての中間テストの後、社会の授業でテストが返されたときのことです。
先生が、黒板に私の名前と点数を書いて褒めてくれました。驚きと嬉しさが胸に込み上げてきました。
それからは、ガリ勉のガリ子ちゃんです。
頑張った分だけ結果の出るテストは、自分を認められる証となるものでした。
高校は、男子がいなくて気が楽そうだからと女子高に進学しました。
でも、そこでも初めは新たな友達りが上手くできませんでした。
なんて話しかけたらいいのか、会話が続きません。
家から1時間かけて到着した駅から、学校に向かうことができずに帰ってしまった日がありました。
家にいた父親に、「頭が痛いから帰る」と公衆電話で嘘を言いました。
それでも、一日休むと、翌日からは淡々と学校に行きました。
部活は楽しく、わずかな友達もできました。
そして、卒業後の進路を決める時期が来ました。
進学を考えましたが、大学は自由な時間を持て余しそうだったことと、また友達作りで悩むことが嫌でした。
母が、「お金がない、お金がない」と言っていたことをなんとなく言い訳にして、安心安定の公務員になろうと決めました。
大学と言う広い未知の世界に飛び込む自信がありませんでした。
高校を卒業した私は、公立学校の事務職員として働き始めました。
それからのお話は、次回の「修羅場だった仕事と家庭の両立 私のこと③」に続きます。
お読みいただけたら嬉しいです。