扉を開けると
(参考:うぐいす長者/日本むかしばなし)
美しい娘を嫁にすることになった若者。
ある日娘は家を留守にするが、「4つある蔵のうち3番目まで見ていいですが、4番目は絶対開けたら駄目ですよ」と言われる。
1番目の蔵は海(夏)、2番目の蔵は柿に紅葉(秋)、3番目の蔵は雪(冬)が入っていた。
我慢できなくなって4番目の蔵も開けてしまう。そこは桜咲く春の部屋で、
うぐいすが飛んで逃げてしまうのだった。お嫁さんはうぐいすだったという話。
えー、今日は我が家のトイレの話です(ごめんなさい)。
古い家で、隣家とくっついている割に住み心地よく建てられてる我が家。
唯一気になるのが、一階のトイレの窓と、お隣のSさんのお家の台所の窓が向かい合わせになっていることなのです。
先日、夕刻にトイレを開けると、そこには・・・
日本のふるさとがあった!!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
たちこめる懐かしいお惣菜の匂い。
ぼんやりとにじむ台所の灯り。
後ろにかかる演歌。
ねぎを刻む包丁の音と、お母さんがたまに口ずさむ演歌のフレーズ。
遠くで話すお父さんの声。
思い出す、うぐいす長者のお話。
開けてはならない不思議な扉を開けてしまったかのような・・・。
そのまま、何もできずに扉を静かに閉める私。
後日、
と言われたけれど・・・
いいんですっ。
Sさんのお母さんは、いいんですっ、そのままで!
ちなみにお風呂に入っている時も、
唐突に昭和の日本にタイムスリップするときがあります。
なかなかイイかんじ。