野口屋よ…ああ | コツブニッキ

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40歳を過ぎたら、20代の頃より人生動いてます。

次男の妊娠発覚まで、私はちょうど一年間
「築地野口屋」という豆腐・湯葉の店でバイトしてました。
住宅街を週3日、リヤカーにクーラーボックスを載せ
中には豆腐や惣菜や湯葉や油揚げを詰め込み
引き売りしてました。
雨の日も風の日も猛暑の日も雪の日も。
私がまだ東京にいた去年の夏、
西荻で野口屋のリヤカーを見掛けました。
懐かしくなって、豆腐を買った。
家で食べたら、クーラーボックスの中で
豆腐が凍ってたのか、スカスカでまずかった。
え……と思い、がっかりした。
私が売ってた頃の豆腐は、美味しかったんだよ。

放射能汚染された都内で、
若者が朝から晩まで外で引き売りって、
確実に被曝するだろ……と心配になった。
でも自分の子やらお腹の子の方が心配だったので
野口屋の事はどっかにすっ飛んでました。

それが、最近、311以前の事が無性に懐かしくなり、
野口屋の事も何気なく思い出して
ブログの横にリンクしてる社長のブログを見ようとしたら
辿り着けなかったのです。
なんだ…と、不審に思い検索してみたら。
去年の年末に、破産して倒産しておった……‼
びっくり……。
確かに、無茶な経営してるなとは当時も思ってたけど。
人間味のある売り方とズレた会社のシステムに違和感はあったけど。
野口屋、なくなっちゃったのか!

ショック……でも、
空気が汚染された都内で未来ある若者が、
内部被曝しなくて済むのは良かったんじゃなかろうか。
でもちょっと、遅すぎたかもしれん。
肺に思い切り空気を吸い込んでラッパ吹く訳だから、
あれ相当、危険ですよ……。
放射能が撒き散らされた日に引き売りしてた子、
かなりヤバイと思います。
大丈夫なんだろうか……とても心配です。