忘れもしない、去年の8月。
夢のような、出来事があった。
諦めていた発表会に出ることになった。
今まで、たくさん発表会に出た。
5人から12人ぐらいで踊るグループ作品、ヴァリエーション、幕もののコールド、アダジオ(グランではないパドドゥ)
いろいろ参加させていただいたけれど、アダジオ以外は、よく一般的に言われる、「出てよかった!」と思うものは残念ながら、なかった
メンバーが変わっても、演目が変わっても、一致団結はなく、空気が悪くて、毎回リハーサルが辛くてたまらなかった。
ただ、アダジオだけは、周りから悪口言われても、本番でうまくいかなくても、「本当に出てよかった!」と心から言える。
お金はかかるけど、コツコツ貯めて、いつかまた出たいと思っていた。
けれど、そんな希望は急に消えた。
私は身長がかなり低いため、アダジオはいろんな先生からNGが出た
見栄えが悪いだけではなく、支える男性側に負担がかかるからと。
身長だけは、努力ではどうにもならない
もう、発表会は出ることはないなぁと諦めていた。
そんなときだった。
ある先生が新しく企画する、バレエフェスティバル。
年齢も、演目も、好きなものができるという夢企画!
公共の施設を借りるので、参加費もなんとかなる!
ダメ元で企画の先生に相談、すぐ決まった
身長が低くても大丈夫なのか聞きたかったけど、ダメなら断られるだろうと。
結果、大丈夫って
夢のまた夢、白鳥のグランアダジオ、まさか叶うなんて。
何度も夢なんじゃないかと、やっぱり無理なんじゃないかと思った。
お相手の先生も、快く(か、どうかは疑問だけど)がんばりましょうと言って下さり、本番まで、夢のオデットでいられたこと、間違いなく私のバレエの大切な思い出となったのは言うまでもない。
なんて、現実は、本番がうまくいかず、泣きながら1人トボトボ歩いて帰った情けない私
娘が、ママ、また泣いて帰るんじゃない?って。
今度こそ、嬉し泣きで帰ってやる!とちょっと小声で言い返した