1. マグネシウムってどんな役割?
マグネシウムは、体内で300種類以上の酵素反応に関わるミネラルです。
主な役割は以下のとおりです。
- 筋肉の収縮と弛緩のコントロール
- 神経の伝達をスムーズにする
- エネルギー代謝のサポート
- 血圧や心拍の安定
つまり、心と体の“調律師”のような存在です
2. 不足するとどうなる?
イライラしやすくなる理由
マグネシウムは神経伝達物質のバランスに関わっています。
不足すると神経が過敏になり、些細な刺激にも反応しやすくなり、結果として「イライラ」や「不安感」が強まります。
手足がつる理由
筋肉はカルシウムで収縮し、マグネシウムで緩みます。
マグネシウム不足になると筋肉が弛緩できず、けいれんやこむら返りが起こりやすくなります。
特に就寝中や運動後に起きやすいです。
3. 不足しやすい人の特徴
- 精製食品(白米・白パン・砂糖)を多く食べる
- 甘いものやアルコールをよく摂る
- ストレスが多い生活を送っている
- 汗をたくさんかく運動をしている
- 妊娠中や授乳中
ストレスやアルコールはマグネシウムの消費量を増やします。
4. 摂取の目安量と食べ物
厚生労働省の推奨摂取量(18〜64歳)
- 男性:340〜370mg/日
- 女性:270mg/日
マグネシウムを多く含む食品
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
- 海藻類(わかめ、ひじき、昆布)
- 豆類(大豆、枝豆、黒豆)
- 魚介類(いわし、さば)
- 玄米や全粒粉パン
5. 効果的にとるコツ
- 白米を玄米や雑穀米に置き換える
- おやつはナッツや高カカオチョコに
- 味噌汁やスープに海藻を入れる
- サプリメントを使う場合はカルシウムとのバランスを意識(Ca:Mg=2:1が理想)
まとめ
マグネシウム不足は、心の安定にも筋肉の健康にも影響します。
「最近イライラする」「夜中に足がつる」という人は、まず食生活を見直してみましょう。
毎日の食事に少し工夫を加えるだけで、ストレスや不快な症状の軽減が期待できます