「獺祭」という日本酒をご存知ですか? 自分は今年の正月に弟が持ってきて初めて知った酒です。日本酒というと甘ったるくて、あまり飲む機会が少ないのですが、この「獺祭」はすっきとしていて、とても美味しかったです。げんに4人で飲んで、2時間で一升瓶が空いてしまうくらいでしたから。
ちなみに美味しい日本酒というと、どういうことを思い浮かべますか?
・新潟を中心とした寒い地域での作る
・頑固な杜氏がいる
・少量生産
などをイメージしますが、この獺祭は山口県岩国市に酒蔵があり、杜氏ではなく技術社員が年中 酒を作っています。
「え? そんなので、本当に美味しい日本酒が作れるの?」
その回答がこの本には書かれています。
タイトルにもあるように、普通にして出来る話ではありません。
逆境をバネにして生まれた日本酒「獺祭」
その生い立ちをぜひ読んでみて下さい。
おすすめの1冊です。
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目次
はじめに
第1章「負け組」の悲哀を忘れない
第2章 大失敗から学ぶ
第3章 捨てる勇気を持つ
第4章 「できること」と「やるべきこと」をはき違えない
第5章 常識や慣習にとらわれない
第6章 伝統が持つ奥深さを侮らない
第7章 発信しなければ伝わらない
第8章 打席に立ったからには、思い切りバットを振る
おわりに
資料/日本酒ができるまで
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そこには、経営美学もマーケティングもありません。いかにして目の前の危機を切り抜けるか。その連続でしかなかったのです。
企業である限り社会に貢献しなければ存続する価値は無い
徹底的に『美味い酒』を作ろう
価格に見合った満足を提供できなければ、お客様はおいしいと感じてくださらない
こだわったのは、社内の熱意をいかに維持できるか
大和魂や個人のの重労働によった酒つくりではなく、毎日の決まった仕事を淡々とこなすことで、最高の品質を可能にする酒造りの構築を目指しています
がんばらないけど、あきらめない
まさに今、世界は地理的な距離ではなく、人と人の関係で動いている
「日本的なもの」とは、すなわち、「洗練」だと思います。「カイゼン」と言い換えてもいい
- 逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法/ダイヤモンド社
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