【読んだ本】お客さまに認めてもらわなければ会社は存在することはできない | kottsunのLogノート

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なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか  』 山下淳一郎
 
タイトルだけをみると、何の本なのかよくわかりませんが、副題の「ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方」という所でなんとなくわかってくるのではないでしょうか?
この「ガムの包み紙」というのも、お客様を幸せにするためにある企業が実施したモノの一つになります。
 
それはクロレッツガムなのですが、このガム、1粒が小さいこともあり2~3粒まとめて噛む人が多いそうです。そうなると捨てる時に普通の包み紙でははみ出してしまうために、大きめの包み紙に変えたそうです。
大きめの紙となると当然コストはアップしますので、企業側としては直接のメリットはないのですが、お客さまの幸せを作るためにあえて行ったとのこと。(残念ながらこの本では、それによりいくら売上がアップしたのか? というところまで書かれていません)
 
ただこうした、お客様に商品、サービスを通して、もっともっと喜んで頂くことが、同時にその企業の繁栄につながる。ということを強調したかったようです。
 
この本では、ドラッカーの考えを元に、色々な事例をあげ、それを元に自分でも考えてみることに主眼を置いています。なので自分の事業に行き詰まった時、または事業を起こすなどのときに読んでみてはいかがでしょうか?

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目次
 第1章 マネジメントは人の幸せのためにある
第2章 うちの会社は危ない、それがホントなら!
第3章 マネジメントはそれをやればいいのか!
第4章 何のための事業なのか
第5章 誰のための事業なのか
第6章 事業の対象となる人のメリットは何か
第7章 事業の対象となる人にどんな変化が起こればいいのか
第8章 具体的にどのように進めていくか
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「当たり前のことを当たり前のようにやらなければ必ず失敗する」
 
エルメスは人と社会のお役に立つ企業であり続けています。見事に新しい「ニーズ」を生み出し、馬具製作で培った技術である「強み」を生かして、自分たちが信じる「価値」を提供することによって、幸せなお客様を創り出しています。一言でいえば、「進化し続けている」のです。
 
人の幸せのためにあるという前提のうえに、「何のために」を考えることから、マネジメントはスタートするのです。
 
「マネジメントは、そこで働く一人ひとり全員が行うもの」
 
Why  何のための事業なのか
Who  誰のための事業なのか
Value 事業の対象となる人のメリットは何か
Result 事業の対象となる人にどんな変化が起こればいいのか
Plan  具体的にどのように進めていくか
 
◆事業が成り立つために必要不可欠なもの
①ニーズはあるか
②強みを生かす
③事業の価値を信じているか
 
お客さまに認めてもらわなければ会社は存在することはできない。努力と頑張りとチームワークだけで事業は繁栄しない」
 
◆人と社会の役に立つための8つの目標
①現在のお客さまに喜んでもらうための目標
②未来のお客さまを創り出すための目標
③ヒトに関する目標
④モノに関する目標
⑤おカネに関する目標
⑥生産性の向上の目標
⑦社会的責任の目標
⑧売上と利益(目標ではなく条件)


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