こんな読み方があったのか。
小宮さんのオススメ本はこんなのがあるのね。
あ、自分はこの読み方がおおいなぁ。
などと感じながら読み、あっという間の1時間、とてもおもしろかったです。
この本では頭をよくする読書法として、5つの読み方を紹介されています
①速読 求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方
②通読レベル1 最初から最後までふつうに読む読み方
③通読レベル2 最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方
④熟読 注や参考文献を参照しながらきっちり理解するために読む読み方
⑤重読 生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方
自分の読み方はどうかというと、ほとんどの本が「②通読レベル1」で、ドラッカーの本などは「③通読レベル2」での読み方を行っていました。
この本ではほんとに頭をよくしたいのであれば、「熟読」が必要と書かれていますが、「熟読」する本というのは、自分がほとんど読まない本なので、そういうことでは、自分が今後重きをおく読み方というのは「重読」になりますね。
巻末には小宮さん推薦の本が60冊紹介されていますので、今後読む本の参考にもなればと思います。
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はじめに
読書は、最高の勉強法!
実は、まったくの読書音痴だった!
法律学の教科書で、「熟読勉強法」を体得!
よいテキストを選び、「熟読法」をマスターすれば、独学も可能!
「読書力」を鍛えれば、頭はどんどん良くなる!
書くことも、「読書力」を鍛える
読む本を選ぶことが重要
読書法は、「速さ」ではなくて、「目的」で使い分ける!
小宮流四つの読書法
1 速読
速読では、頭は良くならない
速読は知識を短時間で得るための読書
毎週千ページ以上のリーディングアサインメントで見つけた速読法
速読とは、要点の拾い読み!
ケーススタディの速読は、数字や固有名詞に注目!
キーワードに印をつけながら読む
こんなときにも、速読が必要!
新聞で速読の練習をする
「速読力」を鍛える方法
新聞・雑誌の小宮流ファイリング術
速読するには、ベースとなる知識が必要
速読したい人のためのまとめ
2 通読レベル1
最初から最後まで読むのが通読
仮説を持って読む
経験を増やす
時間をかけずに、いい本をどんどん読む
経営全般については一流の経営者の一般向けの本を
マーケティングについては、実践的な本を楽しみながら読む
会計は、まず入門書を読んで、勘をつかむ
ヒューマンリソース・マネジメントについては、ストーリー仕立てのもので楽しむ
経済も入門書で基礎を学ぶ
投資本も本物を読む
ビジネス書としても読める小説を楽しむ
中身のロジックの重さで、読み方を使い分ける
3 通読レベル2
論理的思考力を高め、頭を良くする通読レベル2の読書法
一流の学者の本で、経済の本質をつかむ
仮説をもって、ピーター・ドラッカーを読み、経営の本質を学ぶ
成功したければ成功者に学べ
戦争の戦略論から、ビジネスの戦略の本質を学ぶ
社会科学に絶対性はない
世界の成功者から経営の仕事の本質を学ぶ
古典的名著で、経営理念の大切さを学ぶ
マーケティングの基本を古典的名著から学ぶ
会計は、細部にはまり込まずに、本質をとらえられる本を読む
ヒューマンリソース・マネジメントも本質に迫る本を
経営のために心理学を学ぶことは必須
使える英語を学ぶ
むずかしい本にも慣れる
原書のほうがかえって分かりやすい場合もある
通読レベル1も2も、移動時間に読む
通読レベル1と2はこうして使い分ける!
まとめ
4 熟読
これが、頭を良くする読書法!
きっちり理解するとはどういうことか?
リファランスを参照しながら読む!
必要なところだけ読む
観念的な本より論理的な本が向く
三十時間で成果が出る!
その分野の第一人者が書いた入門書と専門書を往復する
モティベーション継続の秘訣 いまの仕事に直接関係する分野から始める
短時間の間に一字一句読み込む特殊な熟読もある
熟読のまとめ
5 重読
人間としての成長を促す本は重読で
百回以上は読んだ『菜根譚』と安岡先生の『論語の活学』
いつも手元に置きたい一流経営者の教え
重読のまとめ
6 読書力を高める八つのポイント
1 いつどこで読むのか?
2 用意するもの
3 体調のよいときに読む
4 毎日読む
5 読書力を高める最速の方法とは?
6 読書で、実務と理論をつなげる
7 行き詰まったときがチャンス!
8 書く習慣を持つ
7 本書で紹介した小宮式読書法別推薦書籍一覧
あとがき
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速読での重要な点
1.必要不可欠、必要十分だと思うことをいかに速く手に入れるか
2.手に入れたことを見直すことが出来る状態にしているか
速読は、あらかじめ自分が知りたいことが分かっている人が、それを手に入れるための手段。読むことではない。何のためにその情報が必要かの目的を決め、取りたい情報と捨てる情報を素早く判断する。そのためには、そのことに関して一定の知識ベースが必要
「通読レベル1」は、全体をざっと通しで読んでいって、読書を楽しんだり、必要な知識を得ながら大枠を掴むことが目的となります。
「通読レベル2」では、それに加えて、ある程度の論理的思考力が身につきます。
「通読レベル1」と「通読レベル2」は、中身のロジックの重さで使い分けます。
「熟読」の基本は、いろいろ参照しながら読んでいくことである。そのためオススメする本は、法律、会計など、社会科学系の本であっても、ある意味、数学に近い論理的な本が対象となる。
「重読」は「意味」を得るだけの読書ではなく、「意識」を高めるための読書なのです。
そのためふさわしい本は「ほんとうに人生を知った人が書いた本」が中心となります。
例えば、
- 菜根譚 (講談社学術文庫)/著者不明
- ¥1,313
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- 論語の活学―人間学講話/安岡 正篤
- ¥1,529
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- 道をひらく/松下 幸之助
- ¥914
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- 抄訳マネジメント―課題・責任・実践/P.F.ドラッカー
- ¥2,243
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- 道は開ける 新装版/デール カーネギー
- ¥1,680
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- 巨富を築く13の条件/ナポレオン ヒル
- ¥1,365
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などが挙げられます。
- ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)/小宮 一慶
- ¥1,050
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