箱田先生は数多くの本を出されていますが、その中ではちょっと異色な内容。
しかし箱田忠昭先生という人間が、どうやってそのような存在になれたのか? その原点となる考え方や、そうなるにいたった経緯が語られているということでは、過去に出された何十冊の本に負けない内容だと思う。
特に先生が、若い頃アメリカへ留学するためにおこなったことや、アメリカにいってやられたことは、「それくらいしないと成功など手に届かないよ」ということを教えてくれ、自分の励みとなりました。
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目次
1 不安で不安でどうしようもない時にこそ禅を
2 大きな目標をもつ
3 「死んでもともと」だ!
4 禅に学ぶ人生のルール
5 すべてはおのれの心に帰す
6 貪欲に生きるコツ
7 常に自信と熱意をもって進むには
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◇菅原義道老師の言葉
「今日やれることは今日中にやれと言うが、やはりそうだ。今日力いっぱいに生きれば、明日も力いっぱい生きればいい。瞬間に命をかけて生きる」
「お前たちよ、じき死ぬのだから、やりたいことをやれよ。いつもいつもこころの中で”俺はじき死ぬ、俺はじき死ぬ”とお念仏のように常に唱えて暮らすことだ。そうすれば、くだらないことにかまけていられなくなるぞ」
◇無財の7施
→他人に対し具体的な形で行動せよ。という教え
①捨身施(しゃしんせ) →身を捨ててかかれ
お金や財が無くとも、この健康な肉体で勤労奉仕することにより、他人に尽くすことができる
②心慮施(しんりょせ) →他人に思いやりを
今は金がなくとも、心の中で感謝の気持ち、思いやりの気持ちをもって、ああしてやりたいと念ずることである。
③和顔施(わがんせ) →微笑を忘れるな
他人に接すことに常に和やかな顔で微笑みをたたえ、相手を喜ばすことである
④慈眼施(じがんせ) →優しい目で人を見よ
慈悲に満ちた優しい眼差しを施すことである
⑤愛語施(あいごせ) →人に優しい言葉をかけよ
心から優しい言葉を他にかけえてあがることである。道元禅師も「愛語よく回天の志あることを学すべきなり」と言っている
⑥房舎施(ぼうしゃせ) →他人を自分のように扱え
雨の中の人に傘をさしかけてあげたり、家の中へ入れて雨宿りをさせてあげたりする施しである。
⑦床坐施(しょうざせ) →下の者を引き上げよ
他人に自分の座を譲ることであり、親切にすることである。
俺は勝つ、俺は勝つ、絶対に勝つ、そう信じてやり通すことだ。執念と気迫で相手を威圧できれば、勝利は自ずとあなたのもの となる。
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