『実践するドラッカー[思考編]』 上田惇生[監修] 佐藤等[編著] | kottsunのLogノート

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読んでおくべきビジネス書として、必ずP.F.ドラッカーの本は取り上げられる。
例えば
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) 』や『ドラッカー名著集1 経営者の条件 』など。


しかしそれを最後までに読み終えた人はどれくらいいるだろうか?
自分も挫折したひとり。
良いことが書いてあることは間違いないのだが、ずらずら書かれた文章を読んでいると途中で疲れてしまい、ついつい先延ばしにしてしまい、その結果途中で終わってしまうことが多い。


そんな人にぴったりなのがこの本。
ドラッカーの著書から、重要な言葉をピックアップし、それに対しての説明やその背景にあるものなどが書かれいるので、ドラッカー挫折組でもスイスイ読めてしまう。


編著の佐藤等さんは、ドラッカー学会の監事であり、ドラッカー読書会 も開催されている。その読書会での発言を中心に構成されているので、わかりやすいのも納得。

またこの本ではドラッカーの言葉を理解するだけでなく、それを自分に当てはめて実践することに主を置いている。質問事項には、そのドラッカー読書会に参加された方の回答例も載っているので、考える際のヒントにもなる。


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まえがき


Chapter 1 知識労働者として働く

情報と知識の違い
(コラム)情報と知識の例
知識は、成果の原動力
体系的な作業
習慣化する
働く動機
(コラム)働く動機はさまざま
自らをマネジメントする
第一の習慣を身につける
生産性を高める
(コラム)イノベーションとは
自分を律する

実践シート(1)
実践シート(2)
実践シート(3)
実践シート(4)
実践シート(5)


Chapter 2 成長するために

成長は、自己責任
自己開発の本質
習得できないもの
組織のミッションから始める
卓越性を追求する
(コラム)卓越性を挙げてみる
適所を自ら探す
次元を変える
予期せぬ成功を追求する
成長のために教える
定期的に振り返る
(コラム)「人生を変えた七つの経験」に学ぶ
自己刷新を促す問い

実践シート(6)
実践シート(7)
実践シート(8)
実践シート(9)
実践シート(10)


Chapter 3 貢献なくして成果なし

外の世界に目を向ける
(コラム)組織の外に機会あり
三つの領域
貢献のリレー
個人と組織をつなぐ変速装置
自由と責任
セルフスターターになる
焦点を合わせる方向
(コラム)「組織の成果」の例
可能性を追求する
本当の人間関係とは
(コラム)人間関係が及ぼす影響
人間関係に必要な基本能力
自らに問いかける
成果をあげる期間を決める
顔を上げて聞く
パイプラインをしく
グループではなくチームになる
上司の強みを生かす
努力の方向を変える
自分磨きの到達点を決める
他人の自己開発を刺激する

実践シート(11)
実践シート(12)
実践シート(13)


Chapter 4 強みを生かす

強みは知識を貢献に変える
強みはかけがえのない資産
強みを正しく知るには
フィードバック分析を使う
(コラム)強みを知る方法
強みと弱み
弱みを知る
強みを生かす三つのステップ
強みは実践により開発される
行動によって姿勢を変える
いまの仕事で強みを磨く
時間とエネルギーの使い方
仕事の仕方
仕事の仕方をチェックする
(シート)仕事の仕方(ワークスタイル)チェック表
卓越性を得る
価値観を問う
(シート)価値観チェックシート
組織の価値観、自分の価値観
価値観を優先する
仕事観を明らかにする
自ら適所に適材を配する
機会をつかむ準備をしておく

実践シート(14)
実践シート(15)
実践シート(16)
実践シート(17)


Chapter 5 集中する力

集中のインプット面
集中のアウトプット面
集中とは、勇気である
過去を廃棄し、燃料を確保する
未来のためにスペースを空ける
目指す成果を一つに絞る
(コラム)巨人たちの集中力
優先順位の原則
劣後順位の原則
真の優先順位の決め方
(コラム)優先順位は変わる

実践シート(18)
実践シート(19)
実践シート(20)


監修者あとがき

編著者あとがき

参考文献

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◇成果をあげる能力とは
①時間を管理すること
②貢献に焦点を合わせること
③強みを生かすこと
④重要なことに集中すること
⑤成果をあげる意思決定をすること


◇知識労働者(ホワイトカラー?)が生産性をあげるための条件
①仕事の目的を考えること
②自ら生産性向上の責任を負うこと
③イノベーションを継続的に行うこと
④自ら継続して学ぶこと


人を喜ばす力の大きさが、顧客価値を決めます。言い換えれば、顧客が喜ぶ付加価値をいかに提供できるか。


自らの結果とまっすぐ向き合い、技を高める。お互い切磋琢磨しあうための助言や叱咤を惜しまない。目標に対してオープンな人間関係の中で練習を積んだことが、連覇という大きな成果につながった
(駒澤大付属苫小牧高校野球部が連続優勝を成し遂げた背景)


◇なすべき貢献とは
①状況が何を求めているのか
②自己の強み、仕事の仕方、価値観からして、いかにして最大の貢献をなしうるか
③世の中をかえるためには、いかなる成果を具体的に上げるべきか


弱みを克服しようとするのは時間の無駄です。私たちは、もっているものでしか成果をあげることはできません。自分を最高に生かす方法は、できること、強みに集中することです。


自らの価値観を自分なりに問い、考え、徐々に形づくっていく。そのようなプロセスを繰り返していくうちに、自らにふさわしい仕事の場に出会うのです。


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