著者の長野さんは銀行で10年勤務後、アメリカの法律事務所に転職。そのときアメリカ人と互角に仕事をするには、知識面や英語力は自分にとっては大きくひけをとる。だからそのハンディを埋めるためには残業しかない。と思いとにかく残業の毎日であったとのこと。
最近はワークライフバランスや不景気によるコスト削減から、「残業は悪」のような風潮がありますが、ここでは「もっと残業をしよう」ということを説いています。
ただこの残業は、やらされ仕事の残業ではなく、自分のための私的残業です。
具体的に言えば「考える時間」や「学ぶ時間」を指します。
できる人が、日中の就業時間で仕事を終わらせ定時に帰るからといって、自分も同じことをしていたら、いつまで経ってもそのできる人に追いつきません。
私自身も、最近は読書をすることに熱を上げており、本来やらなくてはならない仕事に対する時間が減っていたので、この本を読んで反省しました。
そのためこの本を読んでからは、残業時間が増えたのですが、ただ問題は私的残業ではなく、日中の仕事が終わらず、「やらされ仕事」になっているというのが問題です・・・。
--------------------------------
目次
はじめに――その仕事のやり方で、あなたは本当に幸せになれるか?
Part1 一流になるにはなぜ「プロの残業」が必要か
人間の潜在能力はあまり変わらない。では、なぜ差が出るのか
受付嬢はこうしてヒューレット・パッカードCEOになった
効率を上げるには、いつ働くのが正しいのか
理想の残業術は、タイガー・ウッズが知っている
残業時間に「見える」情報とは何か
早く帰れば帰るほどあなたの重荷は増していく
Part2 残業時間を「自分のための時間」に変える
あなたが「プロになる」ために必要なこと
案件は「はい」と受け止めてから私的残業で戦略を練れ
急いては事をし損ずる。「考える時間」を確保しろ
人脈を広げる残業の習慣術
私的残業でできる「一夜で自分を変える瞑想法」
少数精鋭しか残らない環境をつくれ
Part3 「一流の仕事」を生み出す、時間外の行動力
最も成果につながりやすい「時間割」をつくる
ハンディはあるほうがいい。ハンディの克服で力を伸ばせ
書く仕事は、残業時間に輪郭をつけて日中に整えろ
なぜ外資系企業の社員はアウトプットが高いのか?
本当にあなたを育てる研修は「非売品」
自分だけの作戦本部を持て
私的残業で「悪い情報」をどんどん集めろ
Part4 一段上の「イレギュラーワーク」で力をつける
ワタミ社長の言う「24時間闘争」とは何か?
「5時に帰るアメリカ人」はどう働いているのか
イレギュラーな時間にイレギュラーな仕事をする
飲み会は遅刻しろ!
残業時間に得られる「成長の処方箋」を利用しろ
イレギュラータイムの効率を最大限に上げる
仕事が速い人は「一回し」がうまい
部下の残業の「終了時間」を決めろ
Part5 それでも残業がつらいというあなたへ
ストレスをなくすには「病原」を正確に特定しろ
その残業は、本当にあなたのためになっているか?
感動はただでは手に入らない
おわりに──夢は追うけど急がない
--------------------------------
・ゆとり教育の犠牲者としてそのコストを引き受けたのが子どもであったように、この「ゆとり企業社会」の押し売りの犠牲になるのはあたな自身である
・あなたが考えられるような効率化はあなたのライバルもやっている。その意味では、「効率化をはかろう」という意気込みが商売や出世のレースにおいて決定的に役に立つことはない。
・毎日やるべきことを明確にして、その日にやり遂げられなかったことは「睡眠時間を削ってでも」やり遂げろ
◇残業の効率を保つための5つのルール
①徹夜は避ける
②できるかぎりよく寝る
③無理を重ねない
④帰りに飲みに寄らない
⑤長引くようなら、まんじゅうをほおばる
・時間の長さのボリュームだけを勝負するのは意味がないが、私の残業の中身には、上司や先輩とたくさんの経営者のお客さまが教えてくれたことが詰まっている。それをベースに、ただただ自分の腕を鍛えあげてきた。
- プロの残業術。 一流のビジネスマンは、時間外にいったい何をしているのか?

- ¥1,365
- Amazon.co.jp