015 『坂本桂一の成功力』 坂本桂一 | kottsunのLogノート

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成功というのはスレッショルド(しきいち)
を超えること

この『坂本桂一の成功力 』を読んで、「俺にはできない」と思ったら負け。
逆に「俺もこれくらいやろうと思わないと成功はありえない」と思い、実行した者だけが成功をつかめるだろう。と思えるくらい熱い言葉が書かれている。


そもそも坂本桂一氏って何者?


Wikipediaを見ると、以下が書かれている

坂本 桂一(さかもと けいいち、1957年 - )は、京都府出身の実業家、戦略コンサルタント。株式会社フロイデ会長兼シニアパートナー、山形大学客員教授。元サムシンググッド代表取締役社長。


これだけではいまひとつ。単なるコンサルタント? と思ってしまうが、経歴を見ると

1982年6月 サムシンググッド(のちのアイフォー)設立、社長就任
1983年 東京大学教育学部中退
1987年4月 ソフトウイング設立、取締役就任
1988年1月 アルファ・システム設立、会長就任
1990年3月 ソフトウイング取締役退任
1992年2月 アルダス(のちのアドビシステムズ)設立、会長就任
1994年6月 アルダス会長退任
1998年4月 ウェブマネー設立、会長就任
1999年3月 アルファ・システム会長退任
2003年7月 ウェブマネー会長退任、アイフォー社長退任
現在、株式会社フロイデ会長兼シニアパートナー
その他、会社役員多数歴任
プレイステーション、Windows 3.0J、ソニー SMC-70、シャープ X68000等の開発に深くかかわる。

とパソコン業界ではかなりの人。



この本では スレッショルド(しきいち)を超えろ と提言しています。
判りやすく言えば、「これを超えると状態が変化する境目」のことです。
例えば大学受験。合格ラインというのがあり、仮にそれが600点なら、1点違いの599点は不合格。いくら努力したと言っても599点なら負けであり、その努力は意味をなさない。

ではスレッショルドを超えるにはどうすればよいか?
それは、
ひたすら他人に負けない努力をするということ。
勝負どころで人より一歩前に出るという感覚を持ち、全身全霊を賭してそれを実行する
スレッショルドを超えるまで努力をやめない
ことです。

熱い話がたくさん出てくるこの『』、読む価値ありです
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目次

まえがき

第一章 成功するまで諦めない
成功というのはスレッショルドを超えること
二位は負けと一緒
ウイナー・ゲッツ・オール
一歩前に出るという感覚
彼女を落とすためのスレッショルド
相手が根負けするまで説得する
ちり紙交換のスレッショルドを超える方法
誰もできないことをやるから認められる
結果が出るまで努力をやめてはいけない
ゲームの構造がわかれば勝てる

第二章 スピードが勝利の条件
みんな時間の感覚がおかしい
スピードが窮地を好機に変える
先延ばしと無駄をやめればスピードは上がる
プロの時間感覚は訓練によって身につく

第三章 夢をかなえる、人を活かす
会社は自分の可能性を試す場所
夢と価値観
会社は組織ではなく人が動かす
人を活かす組織の構築

第四章 プロのレベルを知る!
成功者の視点はホットではなくクール
自分をクールに評価できるか
能力がないのは恥ではない
クールな視点を獲得するトレーニング
常に主体的であれ
プロとアマの越えがたい差
プロは二十四時間、三百六十五日自分を磨く
相手と同じレベルでは勝てない

第五章 “やる”と決めておく
マニュアル本は役に立つか
マニュアルに書かれていない普遍的な真実
オリジナルのルールをつくるのに不可欠な観察眼
全員に好かれる必要はない
やるかやらないか迷ったら“やる”と決めておく

第六章 危機を考えながら生きる
負けないことを考える
危機は乗り越えればいい
経験至上主義を捨てる

終章 こうすれば、未来は読める!
成功とは何か
年商一千億円企業がなぜつくれない
未来を読むのは簡単
私の目に映っている未来
知識があっても成功できない
図で表現することは正しいのか
あなたは株式会社の意味を知っていますか
一万分の一になる
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・最近は、無駄のない効率的な努力や、ゴールまでの最短距離を行くことがことのほか強調され、そうするための方法論もいろいろ研究されているようですが、私に言わせれば、こうすれば結果が出ると確信したことを愚直に続けることこそが、もっとも効率的であり、最短距離を行く秘訣なのです。

・人間というのはすぐに自分でリミッターを設けてしまって、限界より先に行こうとしない。
限界を超えた努力の仕方を覚えた人間は、例外なく成功しています。

すぐといったら、1時間後でも十分後でもなくたったいまなのです。ついでにいうなら、今日中といったら日付が変わるまでにやるということで、明日の朝という意味ではありません。

・わざと中身を重くするというのもそのひとつ。どうお客さんは、同じ値段なら重いほうが中にたくさん詰まっていて得だと感じるらしい。この事実に注目し、試しに厚みのある紙を使うなどしてパッケージを重くしてみたところ、たしかにお客さんに選ばれる確率が上がった。

・成功する人は相手の特徴をすかさず見抜き、それに合わせて柔軟に対応する。一方、ダメな営業ほど、自分のスタイルや、こうすればうまくいくはずだという思い込みで押し切ろうとします。

行動を起こせば変化が起きるそして、その変化は現在の状態に必ずプラスに作用します。もし思うように結果が出なかったとしても、それをやらなかったときより状況は確実にいい方向に変わっているはずです。

・経験なんて関係ない、自分ならできると勇気を出して一歩を踏み出さない人には、成功のチャンスは永久に訪れない。

・ビジネスを考えるためには、仮説思考を繰り返すしか方法はない。たくさんの仮説を出し、可能性を絞っていき、深めてみる。それがだめならほかの方法を深めてみる。


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