フリー戦略 パソコン周辺機器の場合② | kottsunのLogノート

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フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略/クリス・アンダーソン
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クリス・アンダーソンの『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』がとてもおもしろい!!

ということで、前回に引き続き、もう一つ思いついたフリー戦略を。


Aというセキュリティ型のUSBメモリがあります。これにはBという管理者ソフト(ログ管理や、Aのセキュリティポリシーをカスタマイズ出来る機能)を別途有償で販売しており、このAとBが組み合わさってこそ真価を発揮する製品となっています。

そしてAには、初代モデルのA1、そして2代目のA2というものがありました。これは中のコントロールチップが全く違うため、互換性は全く無く、そのため管理者ソフトも別途B1、B2とそれぞれ違う物を購入する必要がありました。


そのためA1が終息し、A2へと切り替ったときにに発生したのが、売り上げのダウン。


互換性のある物なら、お客様は継続して気にすることなくご利用頂けますので、A1→A2とスムーズに流れたのでしょうが、全く違うものとなるのであれば、別に弊社の製品を継続して使う必要性はありません。そのため他社に流れてしまったというのが原因です。


そして今回、A3という新製品が発表され、こちらも最悪なことにA1,A2とは全く互換性がありません。管理者ソフトもB1、B2、B3と全く互換性のない物になってしまいました。


そのためA1→A2に起こった「売り上げダウン」が再来することは目に見えている状況です。


そこでフリー戦略を活用するとなると
管理者ソフトB3を今回は有償販売ではなく、無償ダウンロードにすること。が挙げられます。


そうすることでB1、もしくはB2をお持ちのお客様の導入負担を軽くすることができます。費用が発生するとなると、「A1やA2と互換性ある物を出せ」と言った要求等も発生すると思いますが、無償だと文句も無く使って頂けます。また今まで使ったことの無い方も「無償なら・・・」ということで試して頂ける確率も高くなります。同時に営業側は「管理者ソフトを試してみたい」というお客様に対して「ダウンロードしてみてください」という一言だけで済み、わざわざお試し用のソフトを送ったりする手間も必要もありません。


以上を行うことで、ハードウェアであるA3の売り上げはダウンすることなく、ある程度の数が出ていくことで、十分に管理者ソフトB3の開発費用は回収できるのではないか? と思います。


失敗したことと同じことを、何回もすることほど馬鹿なことはありません。
失敗したのであれば、次回はそれを反省に違ったことを行うことが必要なのですが・・・。