『プロフェッショナルの原点』 P.F.ドラッカー | kottsunのLogノート

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どうすればプロフェッショナルになれるのか?
成果をあげる能力は修得できる。



P.F.ドラッカー生誕100年ということで、書店ではドラッカー特集を組んで、いろいろなドラッカーの本が並べられています。この本はそんな数々のドラッカーの本から、成果をあげる習慣を身につけるためのアドバイスをまとめたものになります。

そのため初めてドラッカーの本を読む人には、入門書としても最適ですし、もちろん内容も充実の1冊です。

中身は、成果を上げるために必要な5つの習慣
1.時間をマネジメントする
2.貢献に焦点を合わせる
3.強みを生かす
4.重要なことに集中する
5.効果的な意思決定を行う
に分けて書かれており、
95のアドバイスと、その元となる本の引用文、そして「とるべき行動」「身につけるべき姿勢」が書かれております。目次をコピーして手帳に挟んでおいたり、必要なところを抜き書きしておくことをオススメします。

今回は自分が必要と思った「アドバイス」「とるべき行動」「身につけるべき姿勢」を抜き出しました。

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目次

はじめに

本書の使い方

訳者まえがき

第1章   成果をあげる能力は修得できる
       
第2章   汝の時間を知れ
        時間のマネジメント
        時間を無駄にしないシステム
       
第3章   いかなる貢献ができるか
        なすべき貢献
        貢献に集中する
        貢献の働き
        会議の成果

第4章   強みを生かす
        強みの総動員
        人事の要諦
        上司のマネジメント
        自らのマネジメント

第5章   最も重要なことに集中する

第6章   意思決定を明確に行う
        意思決定のプロセス
        仮説としての意見

結論   成果をあげる能力は修得しなければならない

訳者あとがき
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・成果をあげる知識労働者となるためには、何よりもまず、なされるべきは何かを考えなければならない。
<とるべき行動>
自らの組織においてなされるべきことは何か? 自らがなすべきことは何か?
<身につけるべき姿勢>
常になされるべきことから考えることを癖にする。手本となる人はいるか?


・成果をあげる人に共通する資質とは、なされるべきことをなす能力だけである
<とるべき行動>
組織内で成果をあげている人を3人あげるならば誰と誰と誰か? 共通する特徴は何か?
<身につけるべき姿勢>
成果をあげる能力を早く身につける


・成果をあげるには、継続して時間をマネジメントしなければならない。たまに分析するだけでは不十分である。重要な仕事には締め切りを設けなければならない。
<とるべき行動>
まとまった時間を投入するために、手持ちの仕事を列挙して優先順位をつける。
<身につけるべき姿勢>
重要な仕事と乗り気のしない仕事の双方について締め切りを設ける


・組織構造の間違いは時間の無駄をもたらす。その症状の一つが会議の多さである
会議は元来、組織の欠陥を補完するためのものである。
<とるべき行動>
会議を減らす方策を考える。会議抜きでみなが情報を入手できるようにならないか?
<身につけるべき姿勢>
目的のあいまいな会議はもたない


・成功の鍵は責任である
<とるべき行動>
自らがなすべき貢献を列挙する
なすべき貢献 → 以下の3つの視点から考える
1.状況は何を求めているか
2.自らの強み、仕事の仕方、価値観からして自らのなすべき最大の貢献は何か
3.いかなる成果が必要か
<身につけるべき姿勢>
時間とエネルギーを貢献のために使う


・貢献に焦点をあわせることによって、よい人間関係に必要な4つの基本能力を身につけることができる。
※人間関係に必要な4つの基本能力
1.コミュニケーション
2.チームワーク
3.自己啓発
4.人材育成
<とるべき行動>
組織が組織の外の世界に対してなすべき貢献は何か? そのために自らがなすべき貢献は何か?
<身につけるべき姿勢>
あらゆる行動において貢献を中心として位置づける。


・自らのいかなる強みを仕事に適用するか。誇れるものを成し遂げる。
<とるべき行動>
組織全体に貢献をなすには、さらにいかなる知識とスキルを身につけるべきか? 自己啓発プランを作成し実行する
<身につけるべき姿勢>
貢献への責任をあらゆる自己啓発のベースとしていく


・弱みに気をとられない。
<とるべき行動>
弱みは制約にすぎないと見てきたか、それとも絶対の条件として見てきたか?
<身につけるべき姿勢>
人事では弱みに気をとられない


・上司の強みを生かすことは、自ら成果をあげるうえでのコツである
<とるべき行動>
上司の強みと弱みは何か? 上司の成功のためにしてやれることはないか?
<身につけるべき姿勢>
上司の強みをフルに発揮させる


・自らをマネジメントするには、そのための手順がある
※手順
1.自らの強みを明らかにする
2.自らの仕事の仕方を明らかにする
3.自らが価値ありとするものを明らかにする
4.仕事上の人との関係に責任をもつ
5.第2の人生の可能性を増大させる
<とるべき行動>
自らのマネジメントにおいて手順を踏む
<身につけるべき姿勢>
自らの強み、仕事の仕方、価値ありとするものを明らかにする


・集中が必要なのは、なされるべきことがあまりに多いからである
成果をあげる者は最も重要なことから始め、しかも1度に一つのことしか行わない
<とるべき行動>
仕事は1つのことに集中して行っているか? いまそれは何か?
<身につけるべき姿勢>
常に最も重要なことを最初に行う癖をつける


・これは今も価値があるかを問う
<とるべき行動>
いま捨てるべきものは何か?
<身につけるべき姿勢>
新しいことを始めるときは、必ず何かを捨てる。
※「この仕事は、本来の仕事に必要か、本来の仕事に役立つか、本来の仕事をやりやすくするかを常に問う必要がある。答えがノーならば、そのような手続きや活動は、仕事ではなく雑事にすぎない」
『ポスト資本主義社会』


・どこか秘密の場所が必要である。そこで、何がなされるべきかを1人で考える
<とるべき行動>
明日を作り出すための活動を明確にする
<身につけるべき姿勢>
常に昨日よりも明日を優先する


・本当は何の問題か
<とるべき行動>
いま抱えている問題は、本当は何の問題か
<身につけるべき姿勢>
常に問題の理解に努める


・誰かの仕事になるまでは、せっかくの意思決定も意図にすぎない
<とるべき行動>
行動への取り組みを省いたために、実行されなかった意思決定はないか?
<身につけるべき姿勢>
意思決定にあたっては、常に実行を考える

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■最後に、自分はどう変わるのか?
常にプロフェッショナルを心がけるべく、この本の目次をコピーし持ち歩く