思考力は何よりも貴重な力である。何を考え、どう反応するかを選ぶことが、
あなたが唯一完璧にコントロールできることだからである。そして、考え、決断し、
行動する力が、あなたの人生に何が起きるのかを決めている。
◇楽観的思考法
→トレーニングによって楽観的思考法を脳にプログラムする。すると、自分の身に
起こる出来事に対して、いつも積極的な反応ができるようになる
1.未来について考える(未来志向)
自分の「夢リスト」を作ろう。生活や仕事において、将来手に入れたいものを
すべて書きだそう。
2.ゴールについて考える(目標志向)
ゴール設定の鍵は、紙に書いて考えることにある。成功者は手にペンを持って
考えるが、成功を知らない人はペンを持って明確に考えていない
・7つのステップ
①あなた自身が望むことを決める
②ゴールをわかりやすく具体的に紙に書く
③ゴールには締め切りをもうける
④やるべきことをすべてリストにする
⑤リストを人生設計や仕事の計画に組み込む
⑥計画を速やかに実行する
⑦毎日何かひとつ行動を起こす決意する
3.優れた存在になることを目指す(優秀志向)
どんなに時間がかかってもいい。行列に並びつづけ、日々少しずつ前進していけば、
いつか必ず行列の先頭に達し、上位10%に仲間入りできる
4.結果に集中する(結果志向)
結果思考の人は、すぐには仕事に取り組まない。まず、やらなければならないことを
すべて紙に書き、優先順位と重要度を検討したリストをつくる
・結果思考で考えるための4つの質問
①いちばん重要な行動とは何だろう?
②成果を出さなければならない重要な業務はどれだろう?
③貢献度が高く、自分にしかできない仕事は何だろう?
④もっとも価値のある時間の使い方は何だろう?
5.問題解決に集中する(解決志向)
腕のいい問題解決人になる鍵は、常に実行可能な解決方法について考えたり
話し合ったりすることにある。
6.生涯学びつづける(成長志向)
自分が成長すれば、自分の人生も改善される
7.今すぐ行動する(行動志向)
「仕事はすばやく終わらせる」という意識を身につけると今すぐに決意する
第5章
◇戦略的人生設計のための7つの質問
1.「あたなの仕事は、どんな仕事だろうか?」
どんな事業に携わっているのか? 顧客や会社のために何をしているのか?
「今、やめる(または減らす)ほうがいい仕事は何だろう?」
2.「今の状況が変わらなければ、将来どんな仕事をしているのだろうか?」
1年、2年、3年先に、あなたは何をしているだろうか?
「あなたはどんな仕事をしたいのだろう?」
「あなたはどんな仕事ができるのだろう?」
3.「あなたの顧客は誰だろうか?」
あなたが仕事で生き残って成長するためには、誰を満足させる必要があるのか?
「顧客はあなたの何を評価するだろう?」
「将来、誰が顧客になるだろう?」
「顧客の中に、できれば顧客にしたくない人はいないだろうか?」
4.「あなたが人よりうまくできる仕事は何だろう?」
「3~5年後に業界の上位10%に位置するために必要なコア・コンピタンスとは何だろう?」
「今のあなたと将来あるべき姿のあなたとは、どこが違うのだろう?」
「未来の市場を勝ち抜くために、あなたはどんな力を身につければいいのだろうか?」
5.成果の80%をもたらす上位20%の行動は何だろう?
6.何がゴール達成の制約となっているのだろう?
「なぜ、わたしはまだ目標に達成していないのだろう?」
※達成したいゴールからあなたを遠ざけている制約の80%は、あなた自身の中にある
「わたしの中にある制約とは何だろう?」
7.すぐに実行できる具体的行動とは何だろう?
◇戦略的人生設計のための質問
これらの質問に答えると、自分が何者で、何を手に入れたいのかを、はっきりと知ることが出来る
「魔法の杖を一振りすれば、どんな人生も、どんなものでも手に入れるとしよう。
さぁ、あたなは何を手に入れたいだろう?」
「あなたの理想のライフスタイルとはどんな生活だろう?」
「完璧なスケジュールを決めるなら、それはどんなものになるだろう?」
「何をしているときが一番楽しいだろう?」
「どんなときに最高に幸せな気分だろう?」
「余命6ヶ月だと知らされたら、あなたは何をするだろう?」
「絶対に失敗しないとしたら、あなたはどんな目標を持つだろうか?」
◇7つのステップ
1.価値観を明らかにする
それぞれの分野で、あなたがもっとも大切なことは?
2.ビジョンを明らかにする
それぞれの分野で、あなたが5年後には完璧な人生を送っているとすると、それはどんな人生?
3.ゴールを決める
ビジョンを実現するために、何をゴールとすればいいだろう?
4.必要な知識やスキルを明らかにする
5.身につけるべき習慣を明らかにする
ゴールに達成出来る自分になるには、どんな思考や行動を習慣にする必要があるか?
6.毎日の日課を決める
7.具体的行動を決める
※上記を仕事、家庭生活、資産、健康と体力、個人的成長、社会や地域、精神的成長
の七つの分野に分けて考える
第6章
もはや食べていくために企業に頼ることは出来ない。企業に寄りかかっているばかりでは、仕事で
長期的に成功するために自ら責任を取ることは出来ない。とにかく会社を頼りにせず、自ら考えて
行動しなければならない時代である。
◇成功するキャリア 4つのポイント
1.専門性を高める
2.差別化する
3.顧客を細分化する
重要な顧客をはっきりと分けて、優先的に満足させると決める
4.重要な顧客に集中する
※「キャリアにもっとも前向きな影響を与えるスキルは何だろう?」
第7章
◇すばらしい家庭生活を送るために
1.人生で本当に大切なことを忘れない
愛する人が必要としていることを、人生の最優先課題にする
2.職場にいるときは、仕事に集中する
3.人生には、2種類の時間があることを覚えておく
仕事とプライベートの時間。職場での時間の質はお金に換算でき、自宅での時間の質は、
人生やここの健康に大きな影響を与える
4.愛する人と気持ちを通わせて時間を過ごす
5.愛する人とまとまった時間をすごすよう意識する
6.休暇は前もって計画を立てる
7.あきらめることを決める
どんなことでも取り組み前に「これをやり遂げるために、何を諦めなくてはならないだろう?」と自問する
第8章
経済的に成功する人は、つねに自分の前方に続く遠い未来を見つめている。そして、十年、二十年、
ときには四十年を考えて行動を立て、長期ゴールに矛盾しない行動をするために、日々の活動
スケジュールを組み立てる
◇お金が貯まる行動
1.買い物をする前によく検討する
出来ることなら、すべての買い物を先延ばしし、それが必要がどうかよく考えてから買う
2.稼ぎたい金額と貯蓄したい額の明確なゴールを決める
3.毎月の支出を減らし、その分を貯蓄する方法を探す
4.あなた自身の価値と能力を高めるため、あらゆる可能性を利用する
日々、もっと多く稼ぎ、もっと多く蓄えることに意識を向ける
第9章
◇健康体になるための7つの秘訣
1.適正な体重を保つ
体重管理のための簡単な方法「食事を減らし、運動を増やせ」
2.バランスの取れた適量の食事
3.適度な運動
4.適当な休息とリラクゼーション
5.適度な栄養と栄養補助食品
6.たばこをやめる
7.アルコール消費量を減らす
第10章
潜在能力は、ほとんど人に大差がない。誰もが同じ構造の脳を持っている。確かに生まれつき得意なことや、
天性の才能を持つ人もいる。しかし、どの人も過去に達ししたどんな成果も上回ることができる能力を備えている
◇日々成長するための7つの規律
1.毎朝、ゴールを紙に書く
2.毎日、計画を立てる
前夜のうちに、数分間時間を取り、翌日のすべての行動の計画をたてる
3.毎日、優先順位を決める
4.毎日、いちばん価値を生む行動に集中する
5.毎日、運動し適切な栄養をとる
6.毎日、学習し成長する
7.毎日、自分の人生で大切な人のために時間を割く
エピローグ
◇7つの知恵
1.人生をよりよくする唯一の方法は、成長することである
自分を磨けば磨くほど、人生もどこまでもよりよくすることができる
2.大切なのは、これからどんな人間になるかである
3.価値ある行動は習慣化するまで、繰り返し挑戦する
4.人生の選択肢は多いほどよい
5.あらゆる困難から、役立つ知恵を学ぶことが出来る
6.必要なことは、必ず学ぶことが出来る
7.心の中で決めた限界が、唯一のあなたの限界で
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