社長まで登りつめた人であり、そんな境遇の人の仕事の仕方を見習いたいと思い読む。
佐々木さんは一時は営業もしていたが、ほとんどは経営企画の仕事が大半のため、
営業職の自分には当てはめにくい部分もあったが、それでも学ぶところは多かった。
また後半は経営者として、そしてワークライフバランスについて書かれており、この部分も
参考になるところが多いが、今回は仕事術を中心にまとめます。
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目次
プロローグ 私の「仕事術」はこうして生まれた
第1章 計画を先行させる「戦略的仕事術」
第2章 時間を節約する「効率的仕事術」
第3章 時間を増大させる「広角的仕事術」
第4章 佐々木流「独断と偏見のアドバイス」
第5章 社員を活かす経営者になれ
第6章 ワーク・ライフ・バランスが強い会社をつくる
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◆仕事が出来るか出来ないかは「能力の差」よりも「仕事のやり方」(=「勝利の方程式」)の差が
大きい。少しくらいの能力の差は、考え抜く努力と工夫によって克服することができる
→「すぐ仕事にとりかかるな。最短距離でゴールにたどりつくために、もっと頭を使え、考え抜け」
◆仕事に取りかかる前に、「この仕事は2週間で済ませる」とか「3日で完成させる」といった具合に、
その業務に費やすべき工数を明確にして計画的に取り組む必要がある。
→計画的に仕事をしないがために、多くのムダが発生している
また、仕事を始める前に業務の趣旨などについてきちんと確認して、やるべきことをきちんと明確に
把握したうえで、計画的に進めることを徹底する
◆スケジュール管理
・自分が使える時間が10時間だとしてしても、真に使える時間は30%程度、つまり3時間程度しか
ない。理由は突然の来客や、上司から呼び出し、社内外からの電話などによって、自分の時間の
70%は飛んでしまうものだから。
・絶対に完成しなくてはならない仕事が控えている場合は、自分のスケジュールに「自分への
アポイント」を入れる。その時間は会議室にこもったり、喫茶店に行ったりして自分の時間を確保する
◆会社の仕事の大半は同じことの繰り返し。ほとんどのテーマは、昔誰かが似たようなことにトライして
いる。つまり書庫の中に”答え"はある。
→自分の出す知恵などたかが知れている。それよりも先輩の作品を読んだり、そのことをよく知っている
人に聴き、その優れた部分を学んで追うようしたらいい。
◆仕事は現場で片付ける
来客があったり、打ち合わせをした後、次の仕事に取りかかる前にその内容を振り返ってメモを書く。
◆上司へ定期的に報告・相談する
2週間に一度くらい、余裕のある日時を選んで、上司に定期的に報告し相談すること。
その際には用件を紙に書いて「文書」の形で上司に差し出すこと。
→文書にすることで、上司はどんな報告と相談なのかすぐにわかる
<メリット>
①相談をし、上司の了解を得たとういことは、仕事が断然やりやすい
②仕事が難航しているとき、力を貸してもらえやすい
③自分から2週間ごとに報告していれば、上司は「あいつは報告するから」と普段から安心して
もらえ、上司から仕事を追いかけられることがなくなる。
◆工夫して人よりもちょっとだけ優れたことをする
→優れたイミテーションを積み重ねることにより、自分なりの「ささやかなイノベーション」を生み出す
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