その「仕組み」というのところにピクピクと反応してしまい購入。
この本は主に
①どうすれば「習慣=仕組み」作りが出来るのか?
②何を身につければ自分もコンサルタントになれるのか?
を教えてくれます。
ただそれを知る上で一番しなくてはならないこと、そして単純に出来ることが
「とにかく本を読むこと」
著者の野口さんもこういった能力を身につけるために、毎日1冊本を読むことを自分のノルマとして
課したとのことでした。
私も最終的にはこの本に書かれている能力を身につけるべく、日々精進したく思います。
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目次
まえがき
序章 コンサルタントの習慣術とは何か
-レセプター(受容体)を開いて、常に進化するために
1章 習慣をマネジメントする
-「習慣=それをしないと気持ちが悪い状態」を実現するために
2章 「考える力」を磨く習慣術
-いつも「三つ」に分けて考える思考習慣を持つために
3章 「主体的な行動力」が身につく習慣術
-ロードマップを描いて、着実に成長するために
4章 「新たなものを創り出す」習慣術
-自分に刺激を与えて、パラダイム・シフトするために
5章 「打たれ強い人」になる習慣術
-自分もチームも、逆境を乗り越えるために
6章 「人を動かすリーダー」になる習慣術
-責任を全うする喜びを感じるために
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◆習慣化
・世の中に、近道をして成功した人間なんて、一人もいない。
世の中に、近道をして目標を達成する方法なんて、存在しない。
プロになったり、成功したり、目標を達成する唯一の方法は、努力を継続すること。
→「努力の習慣化」が重要 → コツは「好きになる」こと
・「知識の習得→マインド&スキル化→実践」という成長サイクルをまわすことを習慣化
出来なればプロとは言えない。
・ブランドというのは、会社として「こうありたい」という理念を長い間継続させることによって
はじめて確立される。いわば同じことの繰り返し、ほんの少しの革新を通した
「習慣の積み重ね」の結果が、社会的にブランドとして認知されることにつながる。
・仕掛けが得意な企業でも、実は、仕組みがないと長続きしない。ライブドアが失敗したのは、
仕掛ける戦略ばかりで、仕組む戦略がなかったから。
「仕掛け」→攻め
「仕組み」→守り
・いつも三日坊主で何かが終わってしまうのは、習慣を仕組み化し、仕組みをまわしていく
ための「マネジメントのコツ」が掴めていないから。
・習慣化させるには
①目的=いったん何のために?
②目標=どうなりたいの?
③手段=そのために何をいつまでにやるの?
の3つを明確化させることが不可欠
そして、目的や目標のために始めた「手段そのもの」を好きになることが出来れば、本来の
目的を達成するするのは容易になる。
◆習慣のマネジメントをおこなうためのポイント
(1)見える化 = 今の自分を常に正しく・冷静に把握する
・レコーディングすることで見える化でき、時間や勉強内容、仕事内容のマネジメントが
可能になる。そしてレコーディングを続けるうちに、記録することその物が楽しい行為に
なってくる。
・「過去~現在」の見える化に対してはレコーディングを、「現在~未来」の見える化に
対しては目標設定シートを活用する。
(2)ランドセルサイクル = いつでもどこでも前倒しの準備を怠らない
(翌日の学校の準備を当日朝にするのではなく、前の日の晩に行う)
・見える化したことは、確実に実行しなくてはいけない。しかも時間もムダにしてはいけない。
だから物事には早く着手して、余裕を持って終わらせることを徹底させる
(3)愚直さ = 継続こそ力の原点
・習慣の愚直な継続が、カイゼンを蓄積させた自己革新を生む
・習慣を継続させるコツは、たとえ習慣化に失敗したとしても、それを人に話さないこと。
一人で密かに失敗して、一人で再挑戦すればいい。(スーパーモデルは体重が何キロ
増えたというようなマイナス的なことは人の前には言わない。)
◆考える力
・考える習慣がある人
→未来を見ている。判断基準を持っている。ポリシーがある
悩むクセがある人
→過去を意識する。判断基準を持たない。ポリシーがない。
前に進まなくとも気持ち悪いと思わない
・考える習慣の基本
(1)整理すること
(2)分析すること
(3)判断する基準を持つこと
・「センス」とは、考える力、考える習慣によって磨かれる、瞬間的に物事を判断できる能力だ。
優れたセンスは、経験、実践、そして考える習慣によって、はじめて身につく。
・「広く・高く・深く」考えることで、ある事象が問題として「見える化」されていき、最初は
「点」だったものが、つながって、「線」になり、「面」になっていく
・ビジネス雑誌を定期購読していると自分の興味のないテーマでも読むようになる。そして
新たな発見、新たな知識に出会う可能性が高まる。「ゼロベース思考」だ。
◆主体的な行動力
・主体的な行動力の習慣化は、ロードマップを描くことから始まる
・主体性とは、自分で考え、自分で想い、自分で行動することである。これらは、習慣で決まる。
いつも考え、いつも想い、いつも行動していなければ、生まれない能力である。
・仕事を選ぶことは出来ない。しかし、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。
◆打たれ強い人
・周りから「あの人は打たれ強い」と言われる人は、打たれ強くあるためには、支える人が必要
であることを、はとんど直感的にわかっている。だから親友や戦友や相棒や参謀やメンター
を作るのが得意
→「自分を見える化」出来る人
・人間関係上のトラブルや対立が生じたときには、まずは相手軸で考えてみるようにする。
そして次に自分軸に戻って考えてみる。すると「自分軸で見えること」と「相手軸で見えること」
をより高次のレベルで統合した妥当な認知を得ることが出来る
◆人を動かすリーダー
・リーダーは、リーダーというポストで磨かれる。だからこそ、リーダーは仕事、役割と考えて
いけば、ちゃんとリーダーになっていくものだ。それが、人を動かすリーダーになる習慣の
いちばん大切な出発点
・リーダーに求められる能力
(1)チームとして何を目指してどう行動するのかについて、ビジョンを示して実行する力
→ビジョンシップ(仕掛ける力)
①先手で変化を読む抜く力(変化把握・課題体系化力)
②未来の姿を描ききる力(ビジョン構想力)
③ビジョンを実現する力(戦略・計画構築力)
(2)部下を育てたり、チーム力を上げるといった、チームをマネジメントする力
→マネジメントシップ(仕組む力)
①組織力アップのシステムを作る力(仕組み構築力)
②チームの価値を最大限に引き出す力(ファシリテーション力)
③次代のリーダーを育む力(人材育成力)
・自分の喜びはいったん脇に置いて、他者の喜びを自分の喜びのように味わえるのが、優れた
リーダーの特質である。責任を喜びに感じられるとき、人は真のリーダーになれる。
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