『コンサルタントの習慣術』 野口吉昭 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

 本の帯に『「習慣=仕組み」をマネジメントすれば無理なく能力は高まる!』と書かれており、
その「仕組み」というのところにピクピクと反応してしまい購入。

 この本は主に
①どうすれば「習慣=仕組み」作りが出来るのか? 
②何を身につければ自分もコンサルタントになれるのか?
を教えてくれます。

 ただそれを知る上で一番しなくてはならないこと、そして単純に出来ることが

「とにかく本を読むこと」

著者の野口さんもこういった能力を身につけるために、毎日1冊本を読むことを自分のノルマとして
課したとのことでした。

私も最終的にはこの本に書かれている能力を身につけるべく、日々精進したく思います。

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目次

まえがき

序章   コンサルタントの習慣術とは何か
       -レセプター(受容体)を開いて、常に進化するために

1章   習慣をマネジメントする
       -「習慣=それをしないと気持ちが悪い状態」を実現するために

2章   「考える力」を磨く習慣術
       -いつも「三つ」に分けて考える思考習慣を持つために

3章   「主体的な行動力」が身につく習慣術
       -ロードマップを描いて、着実に成長するために

4章   「新たなものを創り出す」習慣術
       -自分に刺激を与えて、パラダイム・シフトするために

5章   「打たれ強い人」になる習慣術
       -自分もチームも、逆境を乗り越えるために

6章   「人を動かすリーダー」になる習慣術
       -責任を全うする喜びを感じるために
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◆習慣化
  ・世の中に、近道をして成功した人間なんて、一人もいない。
   世の中に、近道をして目標を達成する方法なんて、存在しない。
   プロになったり、成功したり、目標を達成する唯一の方法は、努力を継続すること。
    →「努力の習慣化」が重要 → コツは「好きになる」こと

  ・「知識の習得→マインド&スキル化→実践」という成長サイクルをまわすことを習慣化
   出来なればプロとは言えない。

  ・ブランドというのは、会社として「こうありたい」という理念を長い間継続させることによって
   はじめて確立される。いわば同じことの繰り返し、ほんの少しの革新を通した
   「習慣の積み重ね」の結果が、社会的にブランドとして認知されることにつながる。

  ・仕掛けが得意な企業でも、実は、仕組みがないと長続きしない。ライブドアが失敗したのは、
   仕掛ける戦略ばかりで、仕組む戦略がなかったから。
     「仕掛け」→攻め
     「仕組み」→守り

  ・いつも三日坊主で何かが終わってしまうのは、習慣を仕組み化し、仕組みをまわしていく
   ための「マネジメントのコツ」が掴めていないから。

  ・習慣化させるには
    ①目的=いったん何のために?
    ②目標=どうなりたいの?
    ③手段=そのために何をいつまでにやるの?
   の3つを明確化させることが不可欠
   そして、目的や目標のために始めた「手段そのもの」を好きになることが出来れば、本来の
   目的を達成するするのは容易になる。


◆習慣のマネジメントをおこなうためのポイント
  (1)見える化 = 今の自分を常に正しく・冷静に把握する
     ・レコーディングすることで見える化でき、時間や勉強内容、仕事内容のマネジメントが
      可能になる。そしてレコーディングを続けるうちに、記録することその物が楽しい行為に
      なってくる。
     ・「過去~現在」の見える化に対してはレコーディングを、「現在~未来」の見える化に
      対しては目標設定シートを活用する。

  (2)ランドセルサイクル = いつでもどこでも前倒しの準備を怠らない
                  (翌日の学校の準備を当日朝にするのではなく、前の日の晩に行う)
     ・見える化したことは、確実に実行しなくてはいけない。しかも時間もムダにしてはいけない。
      だから物事には早く着手して、余裕を持って終わらせることを徹底させる
     
  (3)愚直さ = 継続こそ力の原点
     ・習慣の愚直な継続が、カイゼンを蓄積させた自己革新を生む
     ・習慣を継続させるコツは、たとえ習慣化に失敗したとしても、それを人に話さないこと。
      一人で密かに失敗して、一人で再挑戦すればいい。(スーパーモデルは体重が何キロ
      増えたというようなマイナス的なことは人の前には言わない。)


◆考える力
  ・考える習慣がある人
    →未来を見ている。判断基準を持っている。ポリシーがある
   悩むクセがある人
    →過去を意識する。判断基準を持たない。ポリシーがない。
      前に進まなくとも気持ち悪いと思わない

  ・考える習慣の基本
    (1)整理すること
    (2)分析すること
    (3)判断する基準を持つこと

  ・「センス」とは、考える力、考える習慣によって磨かれる、瞬間的に物事を判断できる能力だ。
   優れたセンスは、経験、実践、そして考える習慣によって、はじめて身につく。

  ・「広く・高く・深く」考えることで、ある事象が問題として「見える化」されていき、最初は
   「点」だったものが、つながって、「線」になり、「面」になっていく

  ・ビジネス雑誌を定期購読していると自分の興味のないテーマでも読むようになる。そして
   新たな発見、新たな知識に出会う可能性が高まる。「ゼロベース思考」だ。


◆主体的な行動力
  ・主体的な行動力の習慣化は、ロードマップを描くことから始まる

  ・主体性とは、自分で考え、自分で想い、自分で行動することである。これらは、習慣で決まる。
   いつも考え、いつも想い、いつも行動していなければ、生まれない能力である。

  ・仕事を選ぶことは出来ない。しかし、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。


◆打たれ強い人
  ・周りから「あの人は打たれ強い」と言われる人は、打たれ強くあるためには、支える人が必要
   であることを、はとんど直感的にわかっている。だから親友や戦友や相棒や参謀やメンター
   を作るのが得意
    →「自分を見える化」出来る人

  ・人間関係上のトラブルや対立が生じたときには、まずは相手軸で考えてみるようにする。
   そして次に自分軸に戻って考えてみる。すると「自分軸で見えること」と「相手軸で見えること」
   をより高次のレベルで統合した妥当な認知を得ることが出来る


◆人を動かすリーダー
  ・リーダーは、リーダーというポストで磨かれる。だからこそ、リーダーは仕事、役割と考えて
   いけば、ちゃんとリーダーになっていくものだ。それが、人を動かすリーダーになる習慣の
   いちばん大切な出発点

  ・リーダーに求められる能力
   (1)チームとして何を目指してどう行動するのかについて、ビジョンを示して実行する力
     →ビジョンシップ(仕掛ける力)
       ①先手で変化を読む抜く力(変化把握・課題体系化力)
       ②未来の姿を描ききる力(ビジョン構想力)
       ③ビジョンを実現する力(戦略・計画構築力)

   (2)部下を育てたり、チーム力を上げるといった、チームをマネジメントする力
     →マネジメントシップ(仕組む力)
       ①組織力アップのシステムを作る力(仕組み構築力)
       ②チームの価値を最大限に引き出す力(ファシリテーション力)
       ③次代のリーダーを育む力(人材育成力)

  ・自分の喜びはいったん脇に置いて、他者の喜びを自分の喜びのように味わえるのが、優れた
   リーダーの特質である。責任を喜びに感じられるとき、人は真のリーダーになれる。

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