ビジネス書は苦手という人でも、これであれば分かりやすく読めて、色々なことが学べるので、とてもお得な本です。
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目次
プロローグ
第1章 見せかけの成功物語
第2章 幸福と不幸の狭間で
第3章 優しさの罠
第4章 成功の果てに・・・
エピローグ
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・ビジネスで成功するためには、第1にタイミング、第2にタイミング、第3にタイミングだ。つまり、いつ市場に
参入するかが鍵なんだ。参入タイミングさえ間違えなければ、順調に会社は立ち上がる。一度立ち上
がってしまえば、あとはエスカレータに乗せられたように、自動的に売上はあがっていく。
・ブームの成長カーブには「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4つがある。
成長期の前半に参入するのは、まだライバル会社も少なく価格もさほど崩れていないので、大きな
ビジネスチャンスをつかむことになる
→(成長期の前半を見極めるには)知識と情報があれば予測できる。
→(ダメな例)
多くの人は新規事業を考える際に、残念ながらダイヤモンドの原石をみつけようとする努力をせず、
目の前にあった石ころを磨き始める。しかも、努力と根気とプラス思考を持っているから、資金と
体力を使い果たすまで磨き続ける。
・たいていの人は、好きなことをやるべきか、それとも儲かることをやるべきか、その間で揺れて、結局、
何もできない。しかし儲かる仕組みと、誇りを持てる仕事というのは両立できる。情熱を傾けられる
仕事をやるのは当たり前。そのうえで、ビジネスの仕組みを作る
・ビジネスモデルを判断するときのポイント
①このビジネスまたは商品が成長カーブのどこに位置づけられているのか。
②ライバル会社との比較で優位性があるかどうか
③ビジネスを継続するためにじゅうぶんな粗利が確保できるモデルか
※粗利が低い商材を軸にビジネスをスタートさせると、まず立ち上がらない
・お客の声を吸いあげれば、お客を呼べる。お客がひとりもいなければ、商品を無料であげてでも
お客をつくる。はじめから利益を出そうとする必要はない。
・ネット環境では相手が見積もり依頼をしたとき、数時間以内に見積もりが返ってこないと契約率は
激減する。お客は具体的な情報をスピーディに提供されないと契約できない
・鬼の経営と仏の経営
鬼の経営 → 高度成長期では非常に効率的。顧客の需要はそこにすでに存在していたから、
効率良く売ることが一番大事だった。そのため単純マニュアル作業を丁寧にすばやく
やる人が大量にいればよかった。
仏の経営 → 今は、顧客の欲求は喚起しなければ売上がたたない。つまり欲求を喚起するような
商品を創造する力が必要とされる。そのためには安全な、リラックスできる環境の下
での方が、脳波がアルファー波にになるため、創造力が増す。
・唱和の目的は、社員を会社の型にはめて、考えない人間を作ることだ。それに対してクレドの目的は
その価値観や行動様式を実際に応用するために、考える人間を作る
・クレドの作り方
クレドの項目を考えるには、その怒りをきっかけとする。怒りとは、価値観に対してズレている行動を
示すもの。だから、怒ったことを手がかりにして、もう二度と怒らなくていいように「○○してはならない」
という文章をいくつもつくっていく。「○○してはならない」という文章ができたら、同じ趣旨を肯定文に
直してみる。なぜなら「○○するな」という表現では非常に厳しく聞こえるので、社員にとってはストレス
になる。同じ意味でも「△△する」という形に言い直した方が、より潜在意識に刻み込まれやすい。
例)「月曜日に休んではならない」→「休暇を取る場合は、チームメンバーに迷惑をかけない日にしよう」
・育児書は、最適なマネジメントの教科書である
・どんな問題も、解決可能だからこそ与えられる。必ず突破口はある
・心が沈み込んでいる場合には、かえってネガティブな感情をすべて出してしまったほうがいい。
早めに底を打って。客観的な思考に戻りやすくする
・会社を成長させるためには、人間に対する理解が一番大切。母親の愛の重要性。そして父親の意思の
需要性。その両者の協力の上に、はじめて創造力が生まれ、それを実行する力が得られる。
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