『スピード読書術』 宇都出雅巳 | kottsunのLogノート

kottsunのLogノート

主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

「読書術の本を読む時間があったら、その分本を読んだらいい。」という声を耳にすることもありますが、「では今自分が読んでいることが本当に効率の良い読み方なのだろうか? 」と考えることもあります。
また本の読み方って人様々です。そのため他の人はどんな読み方をしているんだろう? どんな本を読んでいるのだろう? と思うことは当たり前のことだと思います。
そんなことを知るためにあるのが読書術の本。最近いろいろな方の読書術の本が出ているので、この本も興味本意で読みましたが、個人的には「本にどんどん書き込みながら読書を進める方法(下の●ロジカル読書術の部分)」の部分が非常におもしろく、自分のやっていることは間違いではなかった!! とちょっと自信がつきました。

--------------------------------------------------------------
目次

まえがき - 本は万人に開かれた凡人のための成功ツール

CHAPTER01   本をツール化する習慣を身につける

CHAPTER02   情報感度が10倍高まるスピード読書術

CHAPTER03   読みたい本がすぐに見つかる選書術

CHAPTER04   対話力を高めるコミュニケーション読書術

CHAPTER05   論理的思考力が身につくロジカル読書術

CHAPTER06   発想が豊かに広がるアイデア読書術

CHAPTER07   どんどん自分を表現できるアウトプット読書術

あとがき - 本とともに生きよう

付録 - 読み方を教えてくれる本

--------------------------------------------------------------

●「本」とは

・格差社会と言われる中、本は誰でも利用できる万人に開かれたツールであり、凡人がその気になれば成功するのを力強くサポートしてくれる成功ツールなのです

・すべてがフローの情報として大量に流れ、体系的に整理されていないインターネットの情報の海の中で、本がひとつの錨のような役目を果たす


●「本」の読み方

・読んだ文字量やページ数で本の価値を考えるのではなく、本の中で出会った言葉や生まれてきた気づきが、仕事や毎日の生活でどれぐらいの価値を生み出すかに目を向けましょう
 →たとえ、数ページだけしか読んでいないにしても、そこから得た学びを仕事や生活に活かす。

・自己啓発本に書かれているように、自分自身に変化を起こすためには、ただ1回読んだだけではそのときはいい気持ちになっても長続きしない。大事なのは、本とともに生きること。自分の思い込み、行動を変えるまでは、毎日その本に触れること。

・まえがきとあとがきだけでも読む
 「まえがき」-著者がその本を書くきっかけ、書く目的、この本で考えてみたい問いなどが書かれている
          →著者の問題意識を効率的に理解できる箇所である
 「あとがき」-著者が本全体を俯瞰した上での文章になっている
          →まえがきに対する答えや、結論が書かれている

・「わからない」ところが出てきたら、慌てず騒がず淡々と受け止めること。できればそのまま読み進めていく。さもないと、「わからない」という渦に巻き込まれてしまい、全体が見えなくなってしまうケースもある


●ロジカル読書術
 自分なりの本、自分だけの本に編集、加工していくことで、本に書いてある内容が自分のものになり、実際の生活に行かせるなる。そして、その編集作業を通じて、自分の論理的思考力も鍛えられていく。

 (1)ノック式ボールペンを手に持って読む
  ①シャープペンシルと異なり、濃さが違うので、目に入りやすく、記憶へも残りやすい
  ②ノック式だと、ちょっとしたスキマ時間での読書もしやすい
  ③ボールペンを握って本と向かい合うことで、本やその著者に対して積極的に向かう姿勢ができる

 (2)何回も繰り返して出てくる言葉を○で囲む
  ①大事な言葉を繰り返し、自分の中に刻みつけることになるので、本の内容について理解する
    サポートとなる
  ②次に読むときのサポートとなる
  ③読書のリズムが作られ読書にどんどん集中してスピードも上がる

 (3)重要でないところは消す
  ×をする箇所を積極的に探す必要はないが、「ここは要らない」と思ったら、すかさず×をつける

 (4)本をプレゼン資料に加工する
   「箇条書きの視点」→本で展開されている話を箇条書きにまとめる
                ※ポイントとなるところに、線を引いたり、○で囲んだりする
 
 (5)キーワードの定義を探す
  キーワードの定義には、著者の問題意識や主張が強く現れてくるし、そこを押さえることで本の
  内容のかなりの部分をカバーすることにつながる
  
  <方法>
  ①キーワードを○で囲む
  ②定義に線を引く
  ③余白にキーワードと定義を書き出す
  ※「○○とは・・・」という表現を見過ごさない!! 

 (6)核心の言葉を見落とすな
  本を読んでいるときも、「この著者が一番伝えたいことは何だろう?」といった核心への好奇心を
  持つことが大切です。
  ※「要するに」「まとめると」、「つまり」「ここで大事なことは」「重要なのは」「要は」などの書き出しで
   始まる文章は注意!

 (7)ちょっと難しい本を買う
   ゲームで難易度を上げたり、スポーツで自分より上手い人の胸を借りるように、読書でも、自分と
   同じレベルの本を読むだけではなく、自分よりも上のレベルの本に挑戦することが、自分の力を
   伸ばす。


(感想)

他にも速読法の話なども書かれているのですが、色々書いている行くときりがないため、、自分に必要と思うことだけをピックアップしました。簡単に読める本でもあるし、学ぶべきことがいっぱいある本です。

速読・多読でビジネス力が高まる!スピード読書術/宇都出 雅巳
¥1,545
Amazon.co.jp