お伊勢さんと赤福さん | 骨董水妖◇美術品は美術館で見るよりおうちで使う方がずっと楽しい!◇

骨董水妖◇美術品は美術館で見るよりおうちで使う方がずっと楽しい!◇

江戸時代の古伊万里、超絶技巧の時代蒔絵の重箱、美術館で見た有名な絵師の絵画など、ハイクラスの古美術品が、とってもリーズナブルに買えるお店です。


伊勢神宮内宮前の宇治橋で
社中のみなさんと待ち合わせ。

まず、宇治橋の左の小道に行きます。

伊勢名物【赤福】さんの特別な建物があるんです。
一休みさせていただきました。

【赤福】さんとお茶の先生が親しいため、
お計らいいただけた模様です。


お座敷の次の間には、
平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)さんの書の扁額が飾られています。

「赤心慶福」

《赤心》・・偽りのない心。誠意。まごころ。

あとで女将さんに伺ったら、
【赤福】は、この言葉からのネーミングなんですって!

当代の御当主の曾祖母様の像を田中さんに作ってもらった事からのご縁で
《赤福》の基となるこの言葉を書いていただいたんですって。
凄い!!
平櫛田中さんは、明治から昭和初期にかけて活躍なさった日本を代表するの彫刻家です。
美術界で最も評価の高い造形家の一人。



参拝の後は、
赤福さんの【五十鈴茶屋】に。

先生が理事を務める「日本食文化会議」
のイベントの一つとして

五十鈴茶屋さんの
普段は非公開のお茶室で、
ご当地伊勢に所縁のあるお茶道具を
一般の方に見ていただき
(川喜田半泥子さんのお茶碗や、
竹内栖鳳さんが絵付けした
伊勢神宮の御神水を汲んだお茶碗(円能斎極)、
有栖川宮熾仁親王殿下の歌のお軸など)


やはり非公開のお二階で
赤福さんと先生がコラボした特別なお菓子で
一服楽しんでいただく企画です。

私はお茶を運ぶお手伝いです。

二階への階段は階段箪笥!
しかも総欅だったんじゃないかな。
さすが老舗中の老舗!

一階の調理場で用意していただいたお茶を
お盆で二階へ運び、
一碗づつお客様にお出して楽しんでいただきました。
二階からは、手入れの行き届いたお庭や
五十鈴川が見え
気持ちの良い景色です。

一階のお庭にあるお茶室へ行くのに
五十鈴茶屋さんの店内を通らせて頂くんですが

従業員のみなさんの動きが素晴らしいの!

とっても混んでいて、忙しく働いてらっしゃるのに
私が迂闊に動線に入ってしまっても

「全くぶつからない!!」

よっぽど周りを見て、注意力を働かせないと、
あんな動きはできません。

そして、スタッフの笑顔がとても自然です。
初めて伺ったのに、安心してお手伝いできる雰囲気に満ちていて、
なんとなく清々しい。
居心地が良いのです。

「赤心慶福」のスピリットは
赤福さんの隅々まで行き届いていました。

とっても忙しい連休初日なのに
途中で、我々に赤福とお番茶を運んできてくださるお気遣い。
できたての赤福は、小豆の味が強くて
「美味しい〜♡」
普段は、粒あん派の私、
こしあんの魅力を初めて知りました。


お伊勢さんまでの街道は、
横切るのが難しいほどの人、人、人。
お店がたくさんあって、いい匂いがして楽しそうです。
次はプライベートで来よう♪

両側に時代のある建物がずーっと並ぶ街道に
たくさんの人。

江戸時代の浮世絵を見ているような光景でした。


骨董水妖
白井澄子
phone/075-541-5128
京阪電車三条駅2番(縄手通り北側)出口 徒歩1分