苦い想い出( No.809 ) | 未来の私へ残すブログ

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気になった事や気になった物… 自分の言葉で思ったままに 書いています

なんでだろう ………… ?


急に 昔の “辛い記憶”が 蘇った …………


何の拍子に こんな 思い出したくもない事を 思い出してるんだろう



まだ それなりに若いころ  私は 社内で“噂”になった


社内の とある独身の男性と“お似合いじゃない?”って ………


似合うも似合わないも 私はその人の事など詳しくは知らない


名前と 自分よりもいくつか年上なんだ……って事くらい


私の周りが 盛り上がるだけ盛り上がり


“私たち”(?)を交えた飲み会が何度か開かれ


少しずつ その人の事を知り始めた頃


数ヵ月前に 社員の知りあいという事で 私の部署に配属された若い娘 ……


スレンダーで長い髪  色白で 大きな瞳の女性


 以前は某化粧品メーカーに勤めてたらしい


“私たち”を交えた飲み会に よく顔を出していて


入社したてだというのに けっこう楽しんでいたっけな



1ヶ月もたった頃 男性が海外へ異動になるという話


何も始まってもいないのに 周りはますます加速した


「 ついてっちゃいなよ ~」なんて無責任なセリフで ………


だけど ……… 蓋を開けてみたら


その若い娘が 一緒に飲み会で話してるうちに 男性を好きになっちゃって


アプローチしたらOKで ……… その日のうちに 彼の部屋にお泊まりで ………



私は私で 噂を流した張本人たちに 気の毒がられて


その事実を 次の飲み会の席で気づかされた時に


無性に 泣けて泣けて 仕方なかった


私はバカみたいだと 情けなくて仕方なかった


とうぶんの間  ( 結局は“若い方”にしたんだね 〇〇サンは )と


また違った“噂”が 駆け巡った



当の若い娘は 半年も会社にいないまま その男性と結婚し


海外赴任の男性についていった


私と言えば その男性の同僚たちから 腫れ物にさわるような扱いで


「 元気? 今度 飲みに行こうね  頑張ってね 」


………… って なんなのよ


あれから 私は その若い娘のような女性には近寄らない


もう“トラウマ”になっていると思う



誰のせいでもないのは もちろんわかっている


けれど 今思い出しても その若い娘は


世の男性が 大好きなタイプの女性だ


なんか 結局 「 お前は“女”じゃね ~」と言われた様で


「 誰も お前なんか 選らばね~よ 」と言われた様で


じゃぁ 数ヵ月しか 会社で仕事していないで


本当は 迷惑かけているのに  「 おめでたい事」だからと 祝福され


“うふふっ” って 聞こえるような笑顔満載なヒト は


何事もなかったように 寿退社の準備をする …………


一方 ………………


「 “若い娘”に負けちゃったね 」「 “男”は 〇〇サンだけじゃないから 」


……… って 私は さんざん“可愛そう”がられ


そして その若い娘の仕事は 私に残され


忙しいだけ忙しくさせられて 「 仕事早いよね ~」って


とってつけたようなお世辞を言われ続けて …………


ただただ ……… 情けなかった ……… あの頃の私



こんな私でも 恋人がいて それなりに幸せだった記憶もあるのに


なんで ふさがった傷口が また開いてしまうような


こんな気持ちになるのだろう ………


その男性と結婚したかった訳でもないのに


このことを思い出すと 喉の奥が締め付けられた様に感じる



なんでだろう ………… 冬が近いからなのかな


今日は 昔 LIVEで 泣きながら歌ったこの曲を想ってる …………




かんらん車      by   ユーミン


空いた電車が  住宅街抜けて ひとしきり冬枯れを震わす


後に残った ひとりの足音は  川べりの 遊園地をたどる


錆び付いた“かんらん車”に 腰を下ろせば


ゆるやかに 空は廻り始め  貴方の住む辺り 広がって行く


“さよなら”が  無性に怖かった  張りつめた思いが遠くなるの



いつしか雪が  静かに舞いながら  チャコールの“下界”へと流れて


きっと 貴方は 窓の外を見てる  “あのヒト”の肩を抱き寄せて


次々と“飛行船” も “ゲーム”も止まり


粉雪が 空を埋めて行く  “終わり”の暗示には 美しすぎる


私だけ 冬空の旅人  地上に戻る頃 世界が止まる