一組の 夫婦がいた
妻は 不治の病で余命幾ばくもないと 医師から宣告され
病院のベッドに 横たわっていた
夫は 会社の帰りに わずかな時間 顔を出す
ある日 妻が 何気なく聞いた
「私が 1秒でも早く 死ねばいいと思ってるんでしょ」
夫の顔も見ず 淡々と 「『あの女』と一緒になれるからね」
夫は 「そんな事は思ってもいないよ」と…
しかし 何年か前 確かに夫は 一回りも年下の女と
夫の言うところの 「不適切な関係」に陥っていた
一度は「別れた」と 言っていたけれど
妻は 今でも その関係は続いていると確信している
その「女」は スポーツ関係の仕事をしているらしく
夫も身体を動かす事が趣味で そこで出会ったらしい
妻の「確信」は 「女」のスケジュールに合わせ
普段は どんな「冠婚葬祭」があろうとも
「仕事が休めない」と キャンセルするのに
その「女」のためなら 喜んで 休みを取る
家には 一度も 「花」など 買って来ない夫が
「女」の イベント事には 花束を買う
妻は ずっと このようなバカにされてる事を
いつか 夫が 一番『痛い』形で 復讐しようと
心に決めていた
長いこと 好き勝手な事をされ 言われ続け
妻が少しでも 言いかえそうものなら
何をしても「俺はいいの!」と 言われ
夫より 少しでも帰りが遅くなろうものなら
「アンタ 主婦でしょ!!」…と
それから 何年も 妻は 友人との楽しい時間は持てていない
それが 今… やっと 夫と永久に別れられる瞬間に
夫と「女」の存在を ずーっと知ってた事
それがどこの誰かもわかっている事
夫の友人に それを洗いざらい 夫の悪事を話していた事
自分が死んだ後 夫に遺産が残らないよう
出来るだけの手続きを友人に任せた事
妻は 墓も夫と一緒に入らず 散骨をも友人に任せた事
そして… 夫の「幸せ」など
願わずに この世を去り
来世で 夫を見かけても
2度と 近寄らないと 冷たい声でいい放った…
あぁ… これで 自由になれる
これで 時間も忘れて 好きな事をして
好きな人たちと語らい 好きな場所に行くことができる
誰に 何の遠慮もなく…
これで… 夫の顔を 見なくても済む
幸せ…
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このような話
ドラマか映画にならないかなぁ (-_-#)
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