会社を出る頃
不穏な黒い雲が....
風が生暖かくてかなり強い

いつもの様に通勤電車に乗り
都心方面を眺めながら家路を急ぐ
駅に着き 改札を出たとたんの稲光
まだ遠くに「いる」みたいで
雷鳴は少し遅れてから響いた
こんな事言うと不謹慎かもしれない
でも 私 意外と【雷】って嫌いじゃない
まぁ 近くに落ちたりしたら怖いけど
子どもの頃は部屋の窓から
一瞬 周りを照らし出す光を
飽きずに見ていた....
私が住んでいる街には
テレビで言ってたような
「ゲリラ豪雨」にはならなかった
でも、実家の方は雷や雹が降ったと
告げている
ふと、母に電話をする
「雷 大丈夫? 雹も降ったんでしょ?」
私の声に安心したのか
母がホッとした声で
だけど強がったように
「うん、ちょっとビックリした
だけど大丈夫よ 心配しないで」
たった2・3分の会話.
普段はあ~だこ~だと喧嘩ばかり
それでも結局こうやって
安否を確かめる
友人が言っていた
「離れて暮らしていれば
自分が実家にいる時みたいに
しょっちゅうは会いに行けない
ましてや親が年をとれば
心配は当たり前
私達は気づいてるはずだよ
一緒にいられる時間が限られて
いる事を」
その通りだと思った
確かに母が「重い」事も事実
でも失くしてしまったら
後悔するのも....事実
私は今 昨年亡くした父を
時折思い出し
「こんな所は父親似なんだろうか」と
しみじみ感じたり
だからこそ母には少しでも多くの
思い出と笑顔を.....
それはそれは....大変な事だけど
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