炭坑盆踊り唄
自宅の近くを歩いていたら、遠くから「炭坑節」が聞こえて来ました。おそらく近隣の町内会の盆踊りなのでしょう。「炭坑節」にも「盆踊り」にも、日頃は無関係な小生ですが、その時に感じたことをちょっと書いてみます。
かつて「炭坑」は日本の重要産業でした。そこで開発されたであろうトンネル掘削技術、爆破・排水・送風・リフト輸送などの技術は、多分、現在の様々な分野でも活用されているのでしょう。
でもそうした技術史について小生は何も知りませんし、おそらく多くの民衆も知らないでしょう。
産業としての「炭坑」が日本から消えてしまった後に、民衆に知られるのは、「炭坑」で作られた「炭坑節(三池炭坑節・北九州炭坑節)」「常磐炭坑節」「北海盆唄(北海炭坑節)」などの民謡だけなのでしょうか。
[注] : 画像は次のブログから拝借しました
<http://www.onitoge.org/bonodori/08hokkaibonuta.htm> >
恥ずかしながら日本の「炭坑」を舞台とした歴史書・ルポルタージュ・映画などを見たことはありません。
ただ、米国の炭坑を舞台にした映画を2つだけ見ています。
最初に見たのはショーン・コネリー主演の「男の闘い」で、後から見たのは「ロケットボーイズ」です。
前者は、日頃テレビなど全く見ない小生が、地方都市への出張の際に、ビジネスホテルの室内のテレビで見た映画でした。アメリカのドタバタ映画をみてもしょうがないなと思いつつ、他にすることも無くて酔眼朦朧の中で見ていたら、アメリカ映画らしからぬ暗い画面に興味を引かれました。
アイルランド移民の炭坑夫達の秘密結社に、警察のスパイが送り込まれて、結局は秘密結社の幹部が根こそぎ逮捕されるという筋書きです。
後者の「ロケットボーイズ」は、ちょっとしたきっかけから映画館で見て、その後、原作の小説(翻訳版)も読みました。舞台はウェストバージニア州の炭坑町で、炭坑の人々はやはりアイルランド移民の人々です。
アメリカ人、特に支配階級のワスプ(白人・アングロサクソン・プロテスタント)に取っては、アイルランド系とは、即・炭坑夫というイメージが強いのでしょう。それは、初のアイルランド系大統領であったケネディ氏が、暗殺される遠因とも成っているはずです。
上記の映画の中身や、米国社会・日本社会についてはまた後日に。